■2009年12月18日:奥様と日本語
うちの奥さんは寝室で雑誌を読んだりするのが好きなのですが、
ある日気が付くと、ノートを開いており、覗き込むと何やら2列のタイ語が。
私に気が付いた彼女は笑ってノートを引っ込めましたが、
私は直ぐにピンと来ましたので、推測を裏付けるためにタイ語で
日本語の意味の質問をしました。
フー?、チャムーク、ター、パーク、ムー
すると驚いたことに、奥さんは
耳、 鼻、 目、 口、 手
とすらすら答えました。
ワオ、こりゃたまげた。何時の間に...
私の奥さんは10月いっぱいで会社を退職しました。
(同じ会社、まあ厳密に言うと違うんだけど似たようなもの)
色々理由は有ったのでしょうが、奥さんが自分の意思で決めたことなので、
私は何も言いませんでした。
で、辞めたあと何をするのかって、主婦なのでしょうが、
まあ犬の世話とかもあって楽ではないでしょうが、
時間が出来るんだから英語の学校でも行ったら?という話はしました。
何で亭主が日本人なのに日本語覚えないの?という向きもあるでしょうが、
とりあえず日本に住む予定は無いので、喋れる必要は無いだろうと。
誰かタイ語を話せない日本の方と話す機会があったら、私が訳せば良いんだし。
それに、英語の方が日本語を覚えるより易しい。
ところで、どうやって日本語を覚えたのでしょう。
まあ日中時間があるだろうし・・・って、そういうことじゃない。
勉強の手段です。学校に通っているわけではないし、
教材らしきものも見当たらない。ではどうやって勉強しているのか?
TV番組です。昼間、タイのTVでも日本語の教育番組があるらしく、
その中で出てきた単語をノートに書き付けて覚えているらしいです。
上に挙げた単語なんて、大した言葉じゃないじゃんって、
皆さん、侮るなかれ。人に突然これだけの外国語をポッと訊ねられて、
直ぐにパッパッと出て来るものじゃない。
日本での英語のように、ある程度普及している言語ではないですから。
今の例を我々のケースに置き換えると、日本人が耳鼻目口手、
これ全部ドイツ語で言うてみい、と訊ねられているようなものなのです。
ちなみに、私の敬愛する奥さんは小学校までしか卒業していません。
で、自分が働いたお金で妹さんと弟さんを大学に入れて卒業させてあげました。
そして今、今度は夫が日本人であるために、自身が日本語の勉強を始めました。
しかも独学で。
奥さんのバイタリティに感服。