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■2010年10月16日:タイのローカル眼鏡屋

バンコクのローカルの眼鏡屋を紹介する。
海外生活も長くなると、生活必需品以外にも色々と必要なものが出て来る。
今回はその中でも眼鏡屋について、たまたま眼鏡を購入する機会があったので
スポットをあててみたいと思う。

バンコクあたりでは眼鏡屋くらい幾らでもある。
デパートの中ならそれこそ日本人の我々が評価しても目的に叶う洒落た店はある。
日系の店すらあるほどだ。だが、そういったところは当然値も張るし、
日本で買うよりも高くて当然なくらいの勢いだ。

今回は奥さんのリクエストで彼女の眼鏡を買うことになったのだが、
駐在生活も長いことだし、折角だから価格を追求したい。
そこで、タイ人妻のアドバンテージを活かしてローカル店舗を探してもらうことにした。

THONGLOROPTICAL 55。奥さんが自分で下見してきて決めてきた。
直ぐ1,2軒隣にも眼鏡屋があるのだが、この店舗が”大きい”とのことで
決めたそうだ。その決定は正しかったと言えるだろう。
クレジットカードも使えてグーだ。
この店はBTS Thong Lo駅を降りてすぐ目の前のところの
Sukhumvitの大通りとThong Loの交差点の角にあり
(要するに3角形の店舗)、両方の通りに面している。
カルバン・クライン取扱店。はて、アイ・ウェアとは何ぞや?
気取りやがって、要は眼鏡だろうがw
購入した眼鏡一式。レンズはHOYA製。クロスといい、ケースといい、
なかなかのもの。

店に入ると、眼鏡の展示ケースは全て木製で、こういうレビューでは本来シック等という
粋な言葉を使うのだろうが、単に古めかしいだけ。むしろ民芸品店に相応しい調度だ。
店員はソムタムを食うのに勤しむおばちゃんと、娘とおぼしきおかっぱ頭の
漫画を読んでいるガキが一人。

落胆する私をよそに、奥さんは取り乱す風もなく落ち着いて、
近視眼であり眼鏡を所望する旨を伝えた。そして旧式の検査機で視力の診断を受ける。
どっと疲れを覚えた私の脇を例のおかっぱ頭が通り過ぎて行く。
おばちゃん「ミスターも眼鏡を一ついかが?」
いらんわっ!
脇ではおかっぱ頭がコンパックのノートPCを開いてゲームを始めていた。
果たして今日の彼女の勝敗は如何に!?

奥さんが選択し終わった眼鏡はざっとレンズが2,000THB+フレーム3,000THBというところ。
「ク ペン ローハッ アライ ナ カ?(フレームの金属は何ですか?)」と聞くと、
「ローハッ ポカティ カ(普通の金属です)」
何だよ、普通の金属ってw
チタニウムなど望むべくもない。

最後に受けたのは、奥さんはその場で受け取れると考えていたらしいが、
受け取りは「火曜日の午後以降です」
奥さんの失望は言うに及ばず。
実際にはそのあと変更が入って水曜日になったのだが、
日曜日に作りに行って3日で出来るのは十分早いと言えるだろう。
タイあたりでは、そこいらの安物を扱う店であれば、
出来合えの眼鏡をその場で手に入れられる店は確かに有る。
しかし、如何に信頼性に疑問符がある検査装置を使用していようと、
まともに眼鏡を作るとなったらキチンと検査して作りたいのが当たり前だ。
であれば、レンズを作るのに数日を要するのは致し方ない。

眼鏡の価格はは4,950THB、この日(10/4)のタイバーツのレート(1円=2.8158THB、
カード会社の手数料込)を掛けて13,938円。
安い、安い。もっとも私はこの店で自分の眼鏡を作ろうとは思わないがw

ちなみに眼鏡はタイ語で「ウェン ター」、近視は「サーイ ター サン」と言い、
「ター」が”目”で「サン」は”短い”を表す。

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