■2018年10月21日:相剋のスナイパー
原題:FIRST TO KILL (2012年アメリカ) | |
著者:アンドリュー・ピーターソン Andrew Peterson/ アメリカ生 |
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文庫初版:2017年10月26日 竹書房 | |
第2刷時価格: 上下巻とも700円 | |
巻数:上下巻 | |
品番: | |
管理人読了日:2018年7月30日 | |
映画化:未 | |
映画題名:未 | |
映画主演俳優・女優:ー | |
日本語DVD化:ー |
本書でもパブリック・エネミー・ナンバー・ワンの悪役が登場する。
但し舞台は現代アメリカ。
主人公のネイサン・マクブライトは、元海兵隊出身で
凄腕のスナイパー。
現在は相棒とともに警備会社を営むが、
時により政府等の依頼で世界の安全に関わる依頼を受けることもある。
今回の任務もそのような経過で、セムテックス(プラスチック爆薬)を違法に
取引する業者の悪党を始末することと、その企業に潜入捜査させていた、
FBI捜査官の行方を追うところから物語はスタートする。
この悪徳業者は3人兄弟で、何でわざわざ3人なの?という気もするが、
読み進むにつれ、3人目は完全に舞台装置であることが分かる(笑
そして中の一人は爆弾気違い。
この他に依頼元の意外な思惑も判明するのだが、
んー、まあそれはねぇ、といったところ。
注目すべきは主人公ネイサンのトレードクラフト(諜報技術)と
スナイパーとしての技量だ。
著者の作品は邦訳初お目見えとあって、ややだらけた展開であり、
最初に登場した娼婦と、後から会社に応募してきたチンピラの
その後が語られていないのは何なの、という感じもするが、
全体的にはよくできた仕上がりかと思う。
このシリーズは現時点で6作目まで刊行されているとのことで、
次作も邦訳されたら、読んでみても良いと思える一作である。
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