■2022年11月20日:燃える川
原題:THE RIVER (2019年アメリカ) | |
著者:ピーター・ヘラー Peter Heller/ アメリカ生 |
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文庫初版:2021年1月25日 ハヤカワ文庫 | |
第二刷時価格: 1,140円 | |
巻数:単巻 | |
品番:NVヘ23-1 | |
管理人読了日:2022年10月15日 | |
映画化:未 | |
映画題名:− | |
映画主演俳優・女優:− |
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日本語DVD化:− |
アメリカの若い大学生の男の子二人が、
カナダの渓流を旅する。
二人は自然を愛する若者で、カヌーに釣りに乗馬にと、
自然で生き抜く術に長けていた。
おまけに、北米だから、
30口径(弾の直径が0.3インチ = 7.62mm)のライフルまで持っている。
ところが、旅行中山火事に見舞われ、
さらには負傷した女性まで救助する。
この女性を救助したあたりから、二人を取り巻く環境は不穏なものに変わる。
無事に帰国できればいいのだが・・・
ちょっと読み進んでいくと、詩など出てくるし、
自然に興味のない向きにはつまらないと感じそうなところだ。
(主人公の二人はある種のオタクなのではないかと思えてくる)
しかしながら後半はだいぶ考えさせられる中身になっており、
今風にいうと哲学的ともいえる作風である。
結末も色々と些事は語らず不明なままとしており、
まずまずの余韻を残す。
腕のいい作家なのではないかと思う。
著者の他の作品があったら、読んでみたいものだ。