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■2023年10月21日:ナイト・エージェント

 原題:THE NIGHT AGENT (2019年アメリカ)
 著者:マシュー・クワーク
     Matthew Quirk/ アメリカ生
 文庫初版:2020年11月20日 ハーパーBOOKS
 第2刷時(21年3月5日)価格: 1,300円
 巻数: 単巻
 品番:M・ク/4・1
 管理人読了日:2023年8月13日
 映画化:未
 映画題名:未
 映画主演俳優・女優:ー
 日本語DVD化:ー

盆休暇中に読んだ。

大統領まで登場してくるのはやや滑稽だが、
国家規模の陰謀とそれに巻き込まれる若者たちを描いた作品。


主人公ピーターはFBI局員で、夜勤の電話番。
その電話番号はいわゆる緊急電話番号で、
もし電話が掛かってきたら、国家の一大事に相違ない。

父が同じくFBI局員で、スパイ容疑で謎の死を遂げていることから、
汚名挽回のチャンスをうかがいつつ、真面目に勤務するピーター。

しかし、実はその任務自体が陰謀だった。


中盤は中だるみするものの、誰が敵で誰が味方かわからないスリル感。
黒幕は早めにわかるのだが、その動機については金なのか、
実際は何なのか最後までわからない謎のかけ方など、巧み。

電話を掛けてきた女性との色恋物語は無理やりだし余計だが、
著者の作家としての腕はかなりのものだ。

500ページを超える長編だが、2,3日時間を潰したい余暇には最適な一冊だ。


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