■2025年8月31日:発火点
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原題:BREAKING POINT (2013年アメリカ) |
著者:C.J.ボックス C.J.Box/1967- アメリカ生 |
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文庫初版:2020年6月30日 創元推理文庫 | |
第4刷時価格: 2024年10月11日 1,300円 | |
巻数:単巻 | |
品番:Mホ-16-1 | |
管理人読了日:2024年12月18日 | |
映画化:未 | |
映画題名:− | |
映画主演俳優・女優:− |
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日本語DVD化:− |
面白くて読む手が止まらない小説というのがある。
C.J.ボックスの小説がそれだ。
作品によっては、グリーニーより面白いかもしれない。
実はこの「発火点」は私にとって2冊目の”ボックス本”なのだが、
間違いなくグリーニーより面白かった。
特に最後の方のダブルどんでん返し(見方によってはトリプルだ)。
さらに、どんでん返しを期待して最後まで読む、という小説の読み方があるのだが、
ボックスの本はそんな心配は一切無用。
最初からノンストップで気兼ねなく最後まで進める。
作品の中身だが、いつも通り管轄の猟区をパトロール中の
主人公ジョー・ピケットに、シリーズではお馴染みらしいハプニングが降りかかる。
どこかの見知らぬ役人がやってきて、理不尽な権力を振りかざすのだが、
我らがジョーも負けてはいない。
どんな結末が訪れるのかは読んでからのお楽しみ。
ジョーの友達ネイトも語る。
「社会を動かしている特権階級の能なし官僚ほどひどいものはこの世にいない。
やつらはぜったいに捕まらないし、捕まっても現実に裁かれることはない」
どこかの国にも当てはまる事柄ではないか。
森林火災の恐ろしさも体験できるし、
この本、読んでおいて絶対に損はない一冊だ。
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