■2009年11月13日:IntelとAMDが包括的和解――IntelがAMDに12億5000万ドル支払い
既に各メディアが報じていますが、AMDとしては金を貰って満足のいく結果でしょうし、
Intelにしても名誉ある譲歩、ということで胸を張って「和解した」と言えることでしょう。
寡占企業もこの辺でそろそろ大人な対応をしておかないと、敵を増やすだけですからね。
一部取り上げているメディアもありますが、Microsoftはその点潔い。
これはひとえにビル・ゲイツその人の味だと思いますけどね。
金を払ってでも火の粉は逐次消していかないと、いつまでも燻っていた方が企業イメージがダウンする。
何でもトラブル・シューティングは早い方が良い。全体の営業利益では大幅に+なのだから、
多少負けを認めたからといって、何なの?というところなのでしょう。
ってか私個人としては、今回の件は「ざまあみろ」って感じなのですがw
2004年にIntelが日本のPCメーカー各社に自社製CPUの購入を勧めていた、という話は
私も良く記憶しています。2000年代初期にSONYのPCが片っ端からAMD製CPUを
搭載していた時代が懐かしい。「Duron」のノートなんてのもありましたからね。
係争中の話(2006年のこと)で、特に以下の部分。
「Intelは申し立てを通じて、この訴訟の大部分は米国法の管轄外にあると主張していく。
Intelの広報チャック・ムロイ氏はその理由として、AMDの半導体はドイツで生産され、
アジアでアセンブリされ、また約3分の2が米国外で販売されていることを挙げ、
このため米国法は適用できないだろうと語った。」
「バカじゃねぇの?」って感じです。
お前らどっちも本社は米国内にある企業だろう...
PCメーカーに圧力を掛けるよう指示してたのはドイツからなのかよ!?
特にCPUのブランド等に興味の無い皆さんは、AMDの訴訟など負け犬の遠吠え的に
「ふぅーん」ぐらいのもので読み飛ばしていらっしゃるでしょうが、
もはやAMDはIntel以外にx86 CPUを製造可能なほぼ唯一の企業(そしてx86 CPUを開発したのはIntelですが)。
IntelがCPU市場を独占したら、今みたいに「Core 2 Duo安ぃ〜」とうはうはな買い物など出来ないでしょう。
十数年前にNECの30万・40万のPCを購入していた頃のような時代が続いていたのかも知れないのです
(そしてこの時の功労者はIBMですね)。
AMDにはこれからも頑張って欲しいものです。