戻る blogram投票ボタン

にほんブログ村 PC家電ブログへ
にほんブログ村

■2010年6月27日:Microsoft Office 2010 Review

既に購入された方もいらっしゃるかと思うが、私もExcel/Wordを
今まで各バージョン使ってきて、当然のように2010版も購入した。
日本で購入し、父に頼んでEMSでタイまで古本と一緒に送ってもらったが、
関税の類も取られることなく、金曜日に発送してもらって、月曜日に無事到着した。

私が購入したのは、Microsoft Office Personal 2010というエディションで、
Excel、Word、Outlookが付属している。早速(既にそれまでBeta版を使用していたのだが)
Excelを試してみた。なお今回から1枚のDVDにx32bit版とx64bit版が収められており、
インストール時に、「OSはx64bitですがx32bit版のOfficeをインストールしようとしていますが、
よろしいですか」というメッセージが出てきた。まあ大して違いはないのでそのままx32bitを選んだ。

さて、では私が使ってみて今まで(Office 2007)と比較して何が変わったのか?
良いところ悪いところをピックアップしてみた(良いところが多くないと買った意味がないのだが)。

まず、
冴子さんに会える!
・・・会えないから。いや、ってか買わなくてもイベントに顔を出せば会えるから。

ボケるのは止めて本題に入ろう。

良くなった点@
複数のプログラムを同時に開けるようになった

Excelを複数窓で開いて、別々のファイルを開けるようになった。
今までは、上写真のように例えば2台のモニターを並べても、ひとつのプログラムしか
走らせられないため、解像度の異なるモニタ同士の場合、窓を引っ張ってくると、
写真のように空白が空く現象が生じた。


ところが、2010版からは、複数窓を開けるため、このように各画面にしっくり収まる。
とはいえ、これは少々贅沢な使い方ではある。

ではこのような例ではどうだろう。

好きなだけ(マシンのパワーが許す限り)ファイルを開いて、随時表示することが出来るようになった。
ただちょっと気になった点なのだが、Beta版ではファイルをクリックする度に新しい窓で開いていたのだが、
製品版では同じ窓で繰り返し開くようになった。つまり複数窓で開きたい場合は、予め起動しておいた窓に
ドラッグ&ドロップなりしなければならないということだ。まあこれはどちらが使い勝手が良いか
意見が分かれるところではある(単に設定だったりして)。

良くなった点A
次に、実はこれが一番感心した点なのだが、フィルタを設定した際に、
2003ではひとつの項目を選んで抽出するだけだった(おまけにリストアップされない項目があったりした)。
2007では、その中から任意に該当する項目のチェックボックスを選択し、
抽出する方式だったので、五十音順に並ぶ項目をわざわざ下まで辿って探さなければならなかった。
2010からは、なんと検索機能が付いたのである。

この検索機能、中々賢くて、検索用語の文章を全部入力しなくても、
途中経過だけでも該当する言葉を抽出してくれる。これはかなり、いや相当便利である。

良くなった点B
今度は比較的地味なポイントだが、Aと同じくフィルタ機能に関する点。
今までは、フィルタで検索した項目について、何かまとめて変更を行うと、
従来は途中の列全てに変更が適用されてしまい、間抜けな結果になること請け合いだった
(抽出した項目をどこか別のところにコピーするなどしてから変更をする必要があった)。

上の例で説明すると、”E”列から水色のセルを選択し、これを例えば緑色に変更したいとする。
そうすると、列の並びは写真左に赤枠で示したように、抽出した結果なので行間に項目が何列も存在する。
従って608〜5218行まで全て緑色になってしまったものだが、2010ではしっかり選択されている6行分だけしか
緑色に変わらないように改善された。綿密に見直しを掛けているのが窺える一例である。
またフィルタの操作を行った場合、従来はアンドゥー(元に戻す)無効だったが、2010ではアンドゥー・ボタンで
フィルタ操作を行う前に戻ることができるようになった。アンドゥーそのものも、回復量がかなり多くなった。

【 フィルターで並べ替え後に切り取り&貼り付けを行う際の注意 】
*”色で並べ替え”で整列してカットする分には、キチンと”1”から順番に並び変わってから移動されるので
 セルの内容は問題無く貼り付け先に移動されるが、
*”色フィルター”で抽出すると、そのままの並び順で並べ替えされるため、カット&ペーストすると
 間の行or列に存在するセルの内容も一緒に移動してしまうので注意。


そして価格も、私が購入したMicrosoft Office Personal 2010というエディションで、
楽天で発売日が公表されてから予約し、28,161円。2007は同じ組み合わせで4万円前後したから、
これも良くなった点といえば良くなった点だろう。

悪くなった点。
一つ目は、やはり細かいことなのだが、2007で作ったファイルで淡い色を使っていたりすると、
2003以前のバージョンで開くと強制的にデフォルト色に変更されてしまうのは皆さんご存知かと思う。
この状態で2003で保存しても再び2007で開けばまた自分で設定した色に戻るのだが、
2010では、2010で色付けしたファイルを2003で保存すると、2003の固定色に変更されてしまう
(Beta版ではそんなことはなかった)。これは要注意である。

その他には、プログラムの起動が遅くなった。Phenom IIの3GHzクラスのCPUを積んでいる
デスクトップなら一瞬で起動するのだが、さすがにAthon 1,2GHzのデュアルコアや、
1.6GHzのシングルコアCPU搭載のノートPCでは5秒程度の起動時間を要する。
これもまあイライラするレベルかどうかは使う人次第なのだが。

Office Web Appsについては、タイの勤務先からはSkyDriveに保存できなかった。
へぼ過ぎ、タイのインターネット回線。


以上、簡単に解説したが、このように簡単な機能だけでもOffice 2010は確実に進化を遂げている。
しかし、2万円台後半というのは決して安くはない。
Microsoftでは、発売前からBeta版を公開しており、同社のサイトからWindows Liveのアカウントを
取得すれば、誰でも入手できるようになっている。またこれをダウンロードしたからといって、
既に導入済のOfficeが使用不可能になるようなことはない。
Beta版は2010年10月31日まで使用可能なので、気になる方はダウンロードされてみてはいかがだろうか。

ツイートする



戻る