旧日本軍の航空機用発動機一覧(主なもののみ)
4/AUG/2024
航空機と発動機は別のものであるから、異なるメーカーが開発・製造して当然だ。
ある航空機に他社製の発動機を搭載することもある。
しかしながら日本の場合、同じ発動機を陸軍と海軍が別々に調達する、
という稀有な例を生んだ。
ために発動機の仕様が非常に複雑なものになっている。
そこで本稿では勝手にまとめを作ってみた。
各エンジンのサブタイプと搭載機種の紐づけなどはしていないから、
より細かく知りたい向きは自習されたい。
メーカー | 方式 | 海軍 | 陸軍名称 | 離昇出力 | 主な搭載機種 | ||
名称 | 形式 | (馬力) | 海軍 | 陸軍 | |||
中島飛行機 | 空冷 | 寿 | 二型 | ハ24/ハ1 | 600 | 九六式艦上戦闘機(A5M) | 九七式戦闘機 (キ27) |
ハ5 ハ41 ハ109 |
950 1,260 1,520 |
九七式重爆撃機(キ21) 九七式軽爆撃機(キ30) 百式重爆撃機(キ49) 二式単座戦闘機 (キ44) |
|||||
光 | 一型 二型 三型 |
ハ8-I ハ8-II |
730 840 770 |
九五式艦上戦闘機(A4N) 九六式艦上攻撃機(B4Y) 九七式一号艦上攻撃機(B5N1) |
九七式司令部偵察機一型(キ15) | ||
栄 | 一二型 二一型 |
ハ25 ハ105 ハ115 |
940 1,130 990 1,160 1,120 |
九七式三号艦上攻撃機(B5N2) 零式艦上戦闘機(A6M) 月光(J1N) |
九九式双発軽爆撃機(キ48) 一式戦闘機(キ43) |
||
護 | 1,870 | 天山(B6N)[当初のみ] | |||||
誉 | 一一型 二一型 |
ハ45-21 |
1,800 2,000 |
紫電(N1K1-J) 紫電改(N1K2-J) 銀河(P1Y) 流星(B7A) 彩雲(C6N) |
四式戦闘機(キ84) | ||
三菱重工業 | 瑞星 | 一一型 一五型 二一型 |
ハ26-II ハ102 |
850 940 1,080 |
零式観測機(F1M) | 九七式司令部偵察機二型/三型(キ15) 二式複座戦闘機(キ45改) 百式司令部偵察機一/二型(キ46) 九九式襲撃機(キ51) |
|
金星 | 四四型 五一型 六二型 |
ハ112-I ハ112-II |
1,000 1,300 1,520 |
九六式陸上攻撃機(G3M) 九七式二号艦上攻撃機(B5M1) 九九式艦上爆撃機(D3A) 零式水上偵察機(E13A) 瑞雲(E16A) 彗星三三型(D4Y3) |
百式司令部偵察機三型/四型(キ46) 五式戦闘機(キ100) |
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火星 | 二三型甲 二五型 |
ハ101 ハ104 |
1,820 1,850 1,500 1,900 |
一式陸上攻撃機(G4M) 天山(B6N) 雷電(J2M) 強風(N1K) 銀河(P1Y) |
九七式重爆撃機(キ21) 四式重爆撃機(キ67) |
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川崎航空機 | 液冷 | ハ9-II | 850 | 九五式戦闘機(キ10) 九八式軽爆撃機(キ32) |
|||
ハ40 ハ140 |
1,100 1,500 |
三式戦闘機(キ61) | |||||
愛知航空機 | アツタ | 二一型 三二型 |
1,200 1,400 |
彗星(D4Y) 晴嵐(M6A) |
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