Blog in Bangkok@Thailand DVD&movie(映像)
■2011年9月22日:DRAGON BALL
ドラゴンボールは父が鳥山明のファンで、Dr.Slumpの頃から
単行本が発行される度に父が買ってきてくれ、楽しみにしていた。
ところが孫悟空たちが宇宙に進出したあたりから面白くなくなってしまい、
父は買うのを止めてしまった。
週間少年ジャンプの漫画は最終的にはどれも格闘漫画に突入してしてしまうので、
私も後半は飽きて長らく読んでいなかった。
しかしここにきて暇に任せて最終回まで読んでしまった。
退屈な格闘シーンにも本作には学べることは多い。
日本では若者の無気力が社会問題化する中、
これからの世代に向けて前向きに頑張って欲しいという鳥山明のメッセージは明らかだ。
作者は劇中でも主人公・孫悟空の口を通してちらほら語らせている。
その他に、本というものは著者の意図以外にも読み取れるものがある。
この物語から明らかなのは、
人間はもちろん生き物だけでなく物事には限界というものがあり、
それを知ることがいかに大切かということが分かる。
限界を知ることを通して人間は反省から学び、成長することのできる
地球上唯一の生物であることを再認識させられる。
込められたメッセージは普遍的なものではあるものの、
漫画にしては珍しく、分かりやすく明解に描かれた良作だ。