Blog in Bangkok@Thailand DVD&movie(映像)
■2018年12月13日:ドラゴンへの道
今の人たちはあまり知らないかもしれないが、
私が生まれた時には既に亡くなっていたにかかわらず、
私が子供のころはまだ、ブルース・リー情報で溢れていた。
この映画は去年タイのTVで放映しているのを見たのだが、
一番有名なブルース・リー映画というと「燃えよドラゴン」らしいが、
私はこちらの方が好きである。
なんといっても、悪を挫く的な健全なストーリーが全編に渡って溢れている。
日本文化は漫画でもアニメでも「正義が勝つ」的な娯楽が好きである。
欧米はそうではない。映画でもゲームでもホラー映画ではないが、
ダークな描写に満ちた作品が多い。
だから青少年の凄惨な犯罪が後を絶たないのだと思う。
そして、ドラゴンの道の最後、コロッセオで繰り広げられる
まだ俳優業を始めたばかりのチャック・ノリスとの死闘。
チャック・ノリスなどどうでもいいのだが、
ブルースの人間性をよく表した一戦だと思う。
アメリカ生まれの中国人であるブルース・リーの性格は内気で寛容である。
ファイトスタイルもその性格を反映してフェアである。
そのくせ、女にはモテたい。
誰にでも愛されるキャラクターであった彼は、1973年に
原因の特定が困難な病気で亡くなっている。
彼の後、香港はジェッキー・チェンなど多くの映画俳優を生んだ。
人類は貴重な財産を失った、と評して良い人物像であったと思う。