■2010年5月20日:タイ情勢へのメッセージ
ようやくタイの情勢も反政府派が政府に屈服する形で
沈静化の兆しが見えて来ました。
しかし、これで良いのでしょうか?
もちろん、赤シャツ隊の行為が正当化される理由はありません。
狙撃された赤シャツ隊の親分の一人は、確かにヤクザだったかもしれません。
(ウチの奥さんなどは彼が民衆を扇動したのだと言って憚りません)
でもかといって今の政権で良いのでしょうか?
長いものには巻かれろ的な風習のままでは最終的には良くなりません。
何時まで経っても変わらない、まあそれがタイの歴史なのでしょうが。
アピシット首相が良いのか悪いのかは良く分かりませんが、
彼も旧体制派に擁立された、言わば傀儡政権。
4月に日本人の記者の方が亡くなった時も、謝りもしなければ、彼の方では
「軍隊は実弾を発砲していない」と発言しましたが、後でどこかの省庁から
「やっぱり実弾使ってました」という報告がされています。
首相がこんないい加減な発言をして良いのでしょうか?
だいたい、4月の最初の接触で「テロリストがいた」というのは開き直りもいいところで、
状況を述べているに過ぎず、死傷者が出た原因ではない。
本当はその前に彼がタクシン派の策略に乗せられたのが真の原因であって、
全く反省の色が無い。何回も同じことを繰り返すだけ。
おまけに、彼は騒動の現場を見に行ったことがありません。
危ないから?危ないのは当たり前です。
現場の状況を見に行かずに何が把握できるのでしょうか?
そんなことで民衆の心が掴めるとでも考えているのでしょうか?
首相は無責任なタイ人を代表しているのですね。
分かり易い国だ。
これだけは言えると思います。
軍隊が国民に向かって発砲するくらいなら、内閣解散した方がマシ。
そんな政権は政府として成立しない。
ミャンマーや中国のなんとか事件と一緒。
バーツは下がり始めたので、いい気味なんですけどねー。
5/20朝、略奪されたセブンイレブン。Rama4世通り。こんなのは外出禁止令にかこつけて、
赤シャツとは全然関係のない連中の仕業である可能性が高い。
この直ぐ右側のATMも破壊されていて、そちらの方が凄かったのですが、
車内からの撮影だったので間に合いませんでしたorz
セントラル・ワールドもだいぶ燃やされました。
過去記事:
■2010年4月11日:赤シャツ隊と治安部隊の衝突