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■2011年7月6日:SAAB JAS39C GRIPEN タイ空軍に実戦配備

単座型6機が南部スラタニ県の第7航空団/第701飛行隊に配属されたらしい。

南部には石油など多くの資源があるため、
それらを潜在的な脅威から守るのが主任務とのこと。

これらのグリペンは中古だそうだが、3か月前に6機が到着し、
スウェーデンからトレーナーも訪タイしており、現在タイ王国が試験運用中だそうで、
正式な引き渡し調印式は7/7とのこと。いわば現在はお試し期間、というわけだ。

タイ王国は同機の購入を全部で12機予定しており、残り6機も近い将来調達される。

第701飛行隊には元々F-5E タイガーIIが配備されており、
今回導入されたグリペンはそれを交代するものだが、
同飛行隊は12機以上のF-5Eを保有しており、その全てをグリペンで置き換えるのは
財政的に不可能なので、当分は混合配備されるとのこと。

F-5Eによるスクランブル発進対応時間は20分だったのに対し、
STOL(短距離離着陸)性能に優れたグリペンを導入したところ、10分に短縮されたとのこと。


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タイのとある航空雑誌から。見開きの写真しかなく、あまり良い按配ではないが、
日本の航空ファンにとっては国内で拝むことは出来ないので、垂涎ものだろう。
胴体下面に装備されたモーゼルBK-27 27mm機関砲が見える。
ミサイルの類は搭載していないが、同空軍のF-16にはAIM-120 AMRAAMを
運用可能な機体もあるため、恐らく本機でも運用は可能なのだろう。
また尾翼に書かれた機体番号から、第701飛行隊の5番機と6番機であることが
容易に推測できる。サメ(プー チャ ラーム)が部隊徽章なのだろうか?


グリペンに先立ち早期警戒機SAAB 340AEWも導入されており、
こちらは第702飛行隊に配備され、グリペンと同居しているとのこと。
例え6〜12機と少数であっても、中距離のBVR(視認外射程)ミサイル(AIM-120 AMRAAM)を
運用可能な機体が早期警戒機とともに睨みを利かせているとあれば、
周辺の潜在的脅威もそう簡単に手は出せないだろう。
南沙諸島に関して言えばタイは中国とは仲良しらしいが、ベトナムと中国は揉めているようなので、
願わくはタイもベトナムと揉めたりしないでもらいたいものだ。


グリペンと言えばその昔プラモ少年だった時代、レシプロ戦闘機を知る前は憧れの機体で、
モノグラム(だったか)の72を作ったのを覚えている。93年位のことだった。

飛行機はジェット機よりレシプロ機である。プロペラで空気を掻き混ぜながら
えっちらおっちら空に昇って行くのが飛行機なのであって、
技術の粋を集めたジェット機関で一気に駆け上がる飛行機を見ても感動しない。


ちなみに妻によれば航空団も飛行隊も両方ともタイ語で”フン ビン”と言うらしい。

私は軍ヲタであるからして、えせ知識を披露してしまうと、

飛行機はクアン(機械) ビン(飛ぶ)
戦闘機はクアン ビン ロッ
旅客機はクアン ビン ドーイ サーン
飛行場はサナーム(〜する所) ビン
滑走路はラーン ビン
機関砲はプーン コン
ミサイルはチャ ルア または キー パナー ウッ

である。

私でもそのまんま棒読みでは絶対に通じないが(笑

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