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■2012年2月20日:タイで眼鏡を購入・U

今使っている眼鏡が9年ものであり、デザインも流行遅れだしそろそろ買い換えることにした。
本当は日本で買いたかったのだが行く暇も無いし、タイで買うことにした。
元々、電気製品でも何でも日本で買うことにこだわりは無かった。

以前妻の眼鏡を買った店が近所にあるのだが、そこはさすがに。。。というローカル店だったので、
EMPORIUMに向かった。ここには少なくとも1件は眼鏡屋があることを知っていた。

さて着いた先のEMPORIUMでは、3Fに眼鏡屋が2件あり(他にもあるのかどうかは知らないが)、
先に洒落た感じの小さな方の店に入ったのだが、混んでいる上に気に入ったフレームも無かったので
(どちらの店でも先にフレームを選んでくれと言われた)、対面にある別の比較的大きな店舗に入った。

しばらく勝手にフレームを見ていると、横からヘチマみたいな女の店員が頼んでもいないのに
これはどう?とフレームを差し出して来る。BVLGARIなんて要らねえって・・・
最初はシカトしていたのだがある時これは!というフレームを持ってきた。MONT BLANCだった。
それが有名なメーカーなのか高いメーカーなのか知らないが、3万バーツ(約75,000円)だった。
結局ヘチマの助言は聞かないことにして「CHIC OPTIC」というメーカーの5,000バーツそこそこの無難なものにした。

そして次はレンズだ。おかしなことに「(今お使いの物の)コピーでいいですか?」と訊かれた。
は? 何言ってんの?イカれてんじゃないの? ちゃんと検査しろよw
というわけで、さっきのヘチマよりは未だやや信用できそうな男性店員に連れられて奥の部屋に行き、
月並みな検査が終わると、またまた驚いたことに1時間後に出来上がります、と言う。
は? 私は呆気にとられて妻の方を見た。
彼女は平然としてスタンダード・タイプのレンズがある場合、調整は不要なんじゃない?と言う。
そんなことがあるわけないだろう、目は人それぞれ違うのだから。
とは言うものの他に仕方が無い。ここは飯でも食いに行って時間を潰して仕上がりを見るしかない。

そこで一旦店の外に出て昼飯を平らげ、再び店に戻ると、件のヘチマが犬みたいに目を輝かして
パッと飛び出してきた。危うく店の外まで飛んで行ってしまうのではないかと思われたが、
彼女は急ブレーキを使って私たちの前で止まった。

見栄えだけは良い安物の眼鏡を恐る恐る目の高さまで持って行くと、やっぱり。
何かこれ歪んでいるというか、水の中にいるみたいなんですけど。目が回る。
店員はまあ未だ慣れてないでしょうからね、とお決まりのセリフでお茶を濁そうとしてきた。
さらに、今まで使っていたものは古くてスクラッチだらけであり、新しい眼鏡はレンズがくっきりしていて
何でもハッキリ鮮明に見えてしまうので、目が疲れるような感覚があるのでしょう、
と畳み掛けてきた。妻まで相槌を打っている。
いやいや、そんなことは無い。今までに眼鏡を取り換えた時だって、新しい眼鏡を掛けても
こんなに違和感を覚えることは無かった、と言って古い眼鏡を渡した。
店員は簡単に眺めて、「ふむ、ニコンのレンズですね」と言った。

何で分かるんだよ

そういえばそれまでは日本のメガネドラッグだかメガネスーパーで眼鏡を買っていたのだが、
その時もそれまで掛けていた眼鏡を差し出して見てもらうと、
見ただけで「これはいついつお買い求めいただいたものですね」とたちまち言い当てるので、
不思議に思っていた。きっと連中の眼鏡にはスカウターが内蔵されているに違いない。

それで、新しいレンズのメーカーは何処か?タイだからHOYAかと思いきや、
とんでもない。そんな高いレンズは買えない。何処だか聞いたこともないメーカー製だ。

さて、結局タイの眼鏡屋は「今日は今まで以前の眼鏡をお使いいただいていましたから、
恐らく目が未だ慣れていないのでしょう。そこで、今日のところはひとまず以前の眼鏡をお使いいただき、
明日の朝お目覚めとともに新しい眼鏡をご使用下さい。2、3日お使いいただき、
それでもやはりおかしい、ということでしたら再度ご来店下さい」
全然納得出来なかったが、こんなところにこれ以上居ても時間の無駄なので、店を出てきた。
とりあえず奴の言い分を確かめる必要がある。文句を言うのはそれからだ。

だがやはり家に帰って来て新旧の眼鏡を比べると、新しい眼鏡は周辺視野の部分が
明らかに湾曲している。

クリックして拡大 クリックして拡大
ここがその眼鏡屋、EYE LAB EXCLUSIVE。
EMPORIUMのメガネ屋は2軒とも20:00には閉店する。
眼鏡ケースはイカしてるんだけど。。。
フレームはチタニウム製のものを選んだ。
幾ら譲歩したといっても、耐久性は最低限確保しておきたい。

翌日、新しい眼鏡をして会社に行ったが、当然と言うべきかやはりこのメガネはおかしい。
おかしいと言うよりちゃんと調整されたレンズではないからだろう。明らかに合っていない。
何と言うか、車の運転とか(危ねぇだろ)、歩くのに掛けているだけなら問題ないのだが、
本を読んだり、コンピューターの画面を見つめたり、といった作業には向かない。
離れたところを見る分には歪は気にならないのだが、目の前を見つめようとすると
どうしても裸眼とレンズの歪の差があるので、目に負担が掛かる感覚がある。
仕事で使うなどもっての外だ。頭がくらくらする。
こんなのを身に着けていたら頭がおかしくなってしまう。

日本の眼鏡屋のように保証制度など無いので、捨てるか作り直すしかない。
おかしかったら持って来て下さいと言うのだから、持って行けば調整してくれるのだろうが、
チョコチョコっと弄るだけだろう。そしてそれでは何も改善しないからもう1回持って行く。
それを何回も繰り返して最終的には時間の無駄だった、ということになるのが落ちだ。
何しろ加工してしまったレンズは取り返しがつかないのだ。
今回のケースはレンズそのものが合っていないのだから、取り替えるしかない。
タイ人はその場しのぎ(その場しのぎはタイ語で「コー パイ ティー」と言う)の対応が得意なのだ。
やはり日本で作るべきだった。日本の眼鏡屋などでは、ちゃんとしたものなら持ち込んだフレームでも
レンズを作ってくれるというところもあるようだが、海外で購入したものは対象外というところが多いようだ。
いつだか買った、妻の眼鏡も同じ調子なのか?心配になってきた。

眼鏡の価格は9,400THB。この日(2/12)のタイ・バーツのレート、1THB = 約2.515円を掛けて、約23,639円というところ。
決して安くない。フレームは幾らか値下げしてもらって4,600THB、レンズが2枚で4,800THBだ。
これは恐らくデパート価格であり、フレームなど明らかに安物だから、
多分こういうところで買えばもっと安い値段で売っているのだろう。
損をするにしてもかなり分の悪い勝負だった。

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バンコクのローカルの眼鏡屋を紹介する。海外生活も長くなると、生活必需品以外にも色々と必要なものが出て来る。今回はその中でも眼鏡屋について、たまたま眼鏡を購入する機会があったのでスポットをあててみたいと思う。■2010年10月16日:タイのローカル眼鏡屋



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