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■2013年3月2日:お騒がせなクリスマス

クリックして拡大  原題:VISIONS OF SUGAR PLUMS (2002年アメリカ)
 著者:ジャネット・イヴァノヴィッチ
     Janet Evanovich/1943- アメリカ生
 文庫初版:2003年10月30日 扶桑社ミステリー
 初版時価格:724円
 巻数:単巻
 品番:イ4-9
 管理人読了日:2004年6月27日
 映画化:
 映画題名:
 映画主演俳優・女優:
 日本語DVD化:

ステファニー・プラム・シリーズ第9作目にあたる本作は、番外編である。
ステファニー・プラム・シリーズといえば、登場人物が多彩なことで知られており、
毎回新しいキャラクターが登場し、しかもレギュラー・メンバーとして以後も登場する。
よくもまあこんなに増やせるものだと思う。

個人的には第4作目の「サリーは謎解き名人」に登場するゲイのロックン・ローラー、
サリー・スウィートがお気に入り。”shit”を連発する矛盾したオカマぶりが堪らない。


さて、本書で登場するディーゼルは、分かりやすく言えば超能力者。
どこでも好きな時に(?)現れる能力を持っている。

とういうストーリーなのかというと、主人公のステファニーはバウンティー・ハンターであり、
本書の時間的設定ではクリスマスにあたるこの時期も、保釈保証金逃亡者探しに忙しいのだが、
突然現れたこの男、ディーゼルのお節介に翻弄されてしまう。
しかも、自身男である私には理解できないが、このディーゼルという男、”最高にイイ男”なのだそうだ。
私だったら、相手がいるのに他の女にうつつを抜かすなんてことは無いけどね。

ともあれこのディーゼルという男、気はイイ奴で問題解決にも一役買うことになる。


彼はまた来ると言い残して姿を消すが、事実再び現れる。
さらに今度はバレンタイン・デー。しかも仲間まで連れて。
それは日本では最新作(それ以降は翻訳されていない)、「勝手に来やがれ(集英社文庫)」だ。

本国アメリカでは彼が登場する第3、第4作目まで出版されているが、
この頃にはクリスマスだのバレンタインだのお祭りとは無関係に出現するらしい。
文字通り神出鬼没だ。


イヴァノヴィッチは米経済誌フォーブス電子版の作家の世界長者番付で
女性としては1位(総合3位)
となるなど、相当売れているのに、
日本では新刊の刊行が止まってしまったのが残念でならない。
日本の活字離れが進んでいる証拠だ。
今の時期はクリスマスでも何でもないが(むしろ過ぎたばかり)、
本書にしろ次作の「勝手に来やがれ」にしろ、とにかく笑えて面白いので、
ぜひ読んでいただき、そしてイヴァノヴィッチのファンになってもらいたい。

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うう・・・これ読んだのって、今の会社に入社したばっかりのときだヨ!日付を記しておくと、そんなことが分かるんだな。 ステファニー・プラム・シリーズの作品は中盤(未だ完結はしていないが)位が一番面白いのだが、まあ入門編として第一話を紹介しておこう。■2012年4月10日:私が愛したリボルバー



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