■2019年6月24日:キル・ショット
原題:Kill Shot (2012年アメリカ) | |
著者:ヴィンス・フリン Vince Flynn/1966-2013 アメリカ生 |
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文庫初版:2018年9月27日 マグノリアブックス | |
初版時価格:上巻 843円 下巻 848円 | |
巻数:上下巻 | |
品番:MB-39,40 | |
管理人読了日:2019年4月28日 | |
映画化: | |
映画題名: | |
映画主演俳優・女優: | |
日本語DVD化: |
フランス人が嘘つきだというのは周知の事実だろう。
神聖ローマ帝国など、ローマ再興という大望を果たすなどどこ拭く風、
歴代の皇帝は保身に走るだけだった。
当時の状況からして無理だった、という向きはあるだろう。
だが、そういう問題ではない。
要するに、見栄っ張りなのだ。
見栄っ張りだから、真実を隠すために嘘をつくのだ。
もともとフランク族など蛮族だから、無理もない。
だから、趣味みたいに浮気もするのだろう。
今回、ラップはこの職業にありがちの病気、不信に陥る。
本書の舞台は主にパリである。
最近はヨーロッパでもテロ事件が増えているが、この当時は2000年代前半である。
まだそれほどでもなく、謀略渦巻く都市で事件が起きた。
それで、ラップはパリじゅうを駆け回って真相究明に励みつつ、
色々なことに巻き込まれていくのだが、
そもそもそう画作した人々は、そうなって当然の結果となるのだが、
でっち上げても簡単にばれる嘘をつきまくるのが面白い。
私など、最初から銃弾の痕跡で簡単に足が付くだろうと予想していた。
ともあれ、ラップとハーレーはあんな簡単に仲直りできるような状態ではなかったはずだ。
そこのところだけは、手抜きだと思う。
面白過ぎて、残り200ページくらいは明け方までに一気に読んでしまった。
読む手が止められなかったのだ。
次回作の登場が待ちきれない。
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