■2023年5月20日：老いた殺し屋の祈り
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原題：COME UN PADRE (2019年イタリア) |
| 著者：マルコ・マルターニ Marco Martani /1968- イタリア生 |
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| 文庫初版：2021年2月20日 ハーパーBOOKS | |
| 第2刷時価格： 1,300円 | |
| 巻数： 単巻 | |
| 品番：M・マ/3・1 | |
| 管理人読了日：2023年4月12日 | |
| 映画化：ー | |
| 映画題名： | |
| 映画主演俳優・女優ー： | |
| 日本語DVD化：ー |
イタリアのギャングの生き様を書いた作品。
人生の大半を殺し屋として過ごした老人が、
心臓発作で倒れて入院したことを機に、
人生を見つめなおす。
彼には若いころ、所属する組織から守るため、
やむを得ず愛した女性と子供と縁を切った過去があり、
病気を経て、彼女たちに再会したい思いが何としても高まり、
組織に半分無断で彼女らを探す旅に出る。
だが、そこは小説のこと、波乱や陰謀がなければ物語にならない。
主人公オルソは2m近い巨躯で、60代のわりに鍛え抜かれた肉体を維持し、
愛読書は恋愛小説という、受けを狙っているとしか思えない趣味を持つ。
黒幕が張ったいくつもの罠をかいくぐり、
真実を知った時、彼はいかに行動するのか・・・
甘い恋あり、アクションありの本作だが、
構成としてはクィネルの燃える男に近いように思う。
しかし細かいところは当然異なるため、新鮮な気持ちで読める。
はっきり言ってよくできており、とても面白かった。
映画化や次回作への期待が持てる。
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