■2024年12月31日:ロックダウン
原題:LOCKDOWN (2020年イギリス) | |
著者:ピーター・メイ Peter May/1951- イギリス生 |
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文庫初版:2021年1月20日 ハーパーBOOKS | |
初版時価格: 1,200円 | |
巻数:単巻 | |
品番:M・メ/2・1 | |
管理人読了日:2024年8月15日 | |
映画化:未 | |
映画題名:− | |
映画主演俳優・女優:− |
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日本語DVD化:− |
ナコン・サワン滞在中に読了。
本書はおそらく2000年代後半が舞台。
鳥インフルエンザの変異型に襲われ、ロックダウン中のロンドン。
主人公の警部補マクニールは、子供と過ごす時間を得るため、
翌日には退職する予定の身だ。
ところが、病院の建設現場で白骨化した人骨が発見され、物語は始まる。
一見パンデミックと殺人事件の捜査は無関係なように話は進む。
ゲイの解剖学者やら主人公の愛人の法医学者、得体の知れないサイコパス等が登場し、
いったい何の話なのかわからなくなってくる。
しかし物語が進むにつれ、事件は複雑に絡み合い、
いつしか殺人事件とパンデミックが緊密に結びつく。
24時間でこんなに捜査が進むわけないだろ、といいたくなるかもしれないが、
時間軸も本作においては重要な概念となる。
著者はフランス在住で著名な作家らしく、文章はともかくプロットはよくできている。
主人公は警官で射撃の腕はいいとかいいながら、銃を使わずに終わるところも面白い。
1,200円出費しても損はない作品だと思う。
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