■2010年12月11日:タイのPC関連Online Shopを斬る【 後編 】
前回、タイにおけるPC Online Shop達をざっと紹介した。
今回は、その中から2軒を選んでみて実験的に購入までの手続きを解析(?)してみた。
購入対象は、損失した場合でも損害が軽微な、メモリーは先日購入してしまったので、
マザーボードを選択した。
9Final.com | thanni |
この店舗は品揃えが豊富で、 パンティップ・プラザでも見掛けないような品物が置いてある。 そこで、タイでは手に入りにくいもののゲットを試みた。 表示言語はタイ語が大半なので、 翻訳してくれる人物がいないと手続きは困難だろう (私の場合は妻に読んでもらった)。 ターゲットはコレ。 MSI 880GMA-E45 購入までの手続きはこちら。 ブツを選択して買い物かごに入れ、会計に進む。 そして常連客かニューカマーかを選ぶ画面で 新規登録を選び、必要事項を記入する画面に 進むので、記入する。これがもう厄介だ。 タイ語が読めないと完全にアウトだ。 ユーザー登録が完了すると、次は配送方法の選択。 ユニークなオプションが色々あるが、 自分の利便にかなったものを選ぶ。 パンティップ・プラザに取りに行くというのは 本末転倒だ。 次に支払方法の選択。クレジット・カードは タイ国内の物も外国の物も使えるとあるが... キャッシュというのは代引きではなく、 銀行振込みとなるようだ。 私はクレジットカードでの支払を選択したのだが、 何故か次の購入画面では銀行に金を振り込めと 促す画面が。これは詐欺ではないだろうか。 仕方なく前の画面に戻り、”現金”を選択 (この時点では代引きと考えていた)して 手続き終了。取引完了のメールを待つ。 数秒後、メールが到着し、在庫を確認しているから 少々待つようにとのこと。購入商品詳細も届いた。 そして翌日、「カシコーン銀行プラカノン支店、 口座番号***にお振込みいただき、 銀行のご利用明細をFAXして下さい」 というメールが。 たいがいにせえよ FAXというのはSCAN→E-mailでも良いのだろうが、 こんな作業を続ける必要が無い。 妻が振込み代行を申し出てくれたが、 通販の意味が無いので断った。 3日後、注文が自動的にキャンセルされたことを 知らせるE-mailが届いた。 |
9Final.com(通称パンティップ通販)がどうやらダメっぽいので、 気を取り直して他の店舗を探す。 珍しいものは無いが、サイトの見た目が信用できそうで、 英語表示も可能なthanniで試してみることにした。 獲物はASUS M4A88TD-M/USB3。 スタンダードなMicroATXだ。 会員登録までの手順は至極一般的だ。 英語なのでスラスラ記入できる。 住所記入欄に国を選択する欄があったが、 外国まで配達してくれるのかどうかは不明だ。 「会員登録おめでとう! 君をお仲間として認めるよ! 君を迎え入れることが出来て僕らは幸せさっ!」 と、そこまで気持ちが入っているかはともかく、 会員登録完了を祝福するメッセージが表示され、 大きなお世話だ、と思いつつそれでは 興醒めなので次に進む。 配送オプション。送料は9Finalよりも高めの設定。 お次は支払設定。VISAやMASTER等の種類を 選択する画面が現われないので不審に思いつつも、 クレジット・カード払いを選択。 カード期限を記入する欄の期限「月」がタイ語表記だが、 1〜12月の順に並んでいるので悩むことは無いだろう。 手続き完了のメセージとともに、 取引の記録メールが届くまで少々待つようにとのこと。 メールは程なく届いた。 取引の詳細を知らせるメールを印刷して 「コレが届くからさっ!」と妻に手渡す。 ささやかな満足感に浸っていると、 その15分後にさらなるメールを受信した。 Credit / Debit Card payment not accepted. ・・・・・。 そして次のサイトに誘導するURLの記載があった。 指定の銀行のカードしか使えませんとさ。 ああ、そうかい。分かったよ! もうお宅では買わないからいいよっ! ・・・と、言いたくなってしまう。 とにかく英語主体で作られたサイトの割には、 外国人向けのショッピング・サイトではないのは確かだ。 私は会社が給与支給用に用意してくれた カシコーン銀行のVISAカードも持っていたが、 それを使ってしまっては 「海外生活用のオンライン・ショッピング」の 主旨に反するので、購入を断念した。 本当のところはカシコーン銀行のカードは 妻が握っているので、元々性質の悪いゲームを 続けることに難色を示す妻に 「未だゲームは終わっていないぜっ!」と 踏み切る勇気が無かっただけなのだが。w) |
【 総評 】
タイのオンライン・ショッピング・サイトは総じて(2軒だけで総じて良いのかどうか断言できないが)
未だ未だ発展途上(カムラン パット タナー)である。
相場を調べるだけなら有用だが、実際に利用するとなると現段階では我々外国人にとって
「便利」とは言えないだろう。何しろオンラインで「簡単」には買えないのだ。
インターネットのインフラも未発達なこの国で、電気製品に目が無い”亭主達”が、
この手の「悪癖」に手を染めることが出来るようになるには、もう2〜3年、時間が必要だろう。
いや、5年くらい必要かもしれない。良きも悪きも何といってもこの国は進歩が遅いのだ。
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