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■2012年4月30日:日本の携帯電話購入システム

半年振りに日本に帰ってきて、タイに持ち込んでいた携帯電話が4年前のものであり、
いい加減バッテリーが持たなくなってきていたので、買い替えを検討していた。

日本の携帯電話の購入方法はご存知のようにかなり複雑であり、
非常に分かりにくい。なおかつ、ころころシステムが変わる。
そこで、事前にタイにいる時点である程度調べておいたのだが、それでも不十分だった。

いまさら私が自分が知っている範囲でそのシステムを解説する必要はないだろうが、
簡単におさらいしておこう。
まず、日本でもGSMタイプの携帯電話が普及しているが、GSMはGSMでも
海外のGSMとはシステムが異なり、”キャリア”と呼ばれるいわゆる
携帯電話接続プロバイダーと電話機に対して契約をする。
日本にもプリペイド式の電話はあるが、SIMMカードと呼ばれるIDカードを交換すれば、
どの端末でも使えるようになる海外の電話機のシステムとは大きく異なる。
これは、間違いなく囲い込み商法であり、
とにかく高額な電話機を買わなければならないため個人用途には頗る不便だが、
電話機が犯罪に使われる利便性を阻害するのには役立っている。

そして、一旦電話機を購入し、契約した後のキャリアとの付き合い方には以下のような選択肢がある。
即ち、
1.端末の新規購入
2.他の業者からの乗り換え
3.端末の買い替え
大きく分けて以上の3つである。他にもあるようだが、詳しく知らないのでここでは触れない。
さてこのうち、1と2は電話機そのものの価格は殆どの場合1円とか0円である。
そして、3の場合は、なんと3万〜4万円もの金額となる。
数年前までは通常買い替えの場合は保有するキャリアのサービス・ポイントにて減額され、
殆ど出費などせずに済んだものだが、最近は携帯電話が普及し尽くしたためか、
この制度は有名無実となっているようである。電話機など多くは5年もすれば壊れてしまう。
私はかれこれ20年近く契約しているので、
新規契約にして家族割にし、現在使用中のものを解約してしまう方法もあるそうだが、
それだと電話番号が変わってしまうし、何より面倒臭い。

さらに最近では”スマート・フォン”なるカテゴリーも登場し、このタイプの携帯電話は
通常のものよりもさらに数万円上を行く価格となっている。
私はそんなものに大枚をはたくつもりはなかったので、
それよりも安くて海外でも使用可能なモデルを所望したのだが、私の現在のモデルからは
前述の買い替え減額が未だ有効ではないそうで、
非常に高額な全く購入意欲を促進しない価格を提示された。
コンピューターより高い携帯電話など全く買う気が起きない。
現在使用中のものは4年も前に購入したもので、バッテリーが殆ど無い状態だというのに、である。
4年も経っているのだから今回もまた割安で買えるだろうと踏んでいたのだが、甘かった。
壊れるまで使えということか。

方針を変更してそれなら予備のバッテリーを購入していこうと考えたのだが、
一般の電気店で問い合わせたところ、在庫を持っていないのでキャリアの専門店を
当たってみてくれ、とのこと。ところが、そういった店でも同じ回答をされ、
取り寄せになるので1週間から10日の納期になるらしい。
「曰く、置いておいても放電してしまうから」なのだそうだ。
それはそうだろう。誰が充電済みのバッテリーの購入など望んでいるものか。

仕方なく攻め口を変えることにして、オンライン・ストアから確認してみた。
それによると、通常であれば翌日配達可能くらいの納期なのだが、
ゴールデンウィーク期間中は1週間から10日程度かかるとのこと。
なるほど、こんなものを売る会社でもゴールデンウィークは休むということか。
しかしそれでは私がタイに帰るまでには間に合わない。
ただ電気店で買おうとオンライン・ショップで買おうと、
値段は変わらないということが分かったのは収穫だった。


客の足元を見た商売のやり方に腹が立った。真にあくどい商売である。
使えない携帯電話であれば、いっそのこと解約してしまおうかと思った。

Windows Phoneは魅力的だが、どうせならWindows 8世代が登場してからの方が良い。

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