■2009年12月2日:IT MALL完全ガイド
先日Pantip Plazaの紹介をしたときに、タイに於ける電気製品ショップのもう一つの雄、
「IT MALL」の存在について触れたが、意外にもレポートする機会は早く訪れた。
即ち、奥さんが出掛けていていない日。もちろん、私も自分は自分でIT MALLに行くことは告げるのだが、
彼女にしたら自分にも用事があるわけで、亭主が一人で遊びに行っても角は立たないのである。
「IT MALL」は「Ratchdapisek(ラチャダピセーク、或いは単にラチャダーと呼ばれる)」という通りにあり、
電車でのアクセスは至って簡単。地下鉄(MRT)「Pra Rama 9(ラマ9世)」駅を降りれば直ぐ目の前だ。
Taxiであれば目的地を告げるだけだし、公共バスは初心者にはちょっと辛い。
暑くて乗り合わせる人間の汗臭いことこの上無い。おまけに、この糞暑いタイでバスなど待てるだろうか?
IT MALLは、「Grand Mercure Fortune」ホテルが隣接している(実際内部で繋がっている)ことから、
あまりコンピューターに興味など無いタイ人には単に「フォーチュン」として知られていたりする。
このビルは地下1F〜4Fまでの全5階構成(5Fは駐車場になっており、それ以上
上にも駐車場があるのかどうかは不明だ)で、
地下1F/地上1Fはジャンクフード/フードコート店しかないので省略する。
1/2Fにはスーパーマーケットの「TESCO Lotus」も入っており、この両者の間に挟まるような形で
コンピュータ・ショップが入っているようなイメージだ。
趣向としては、パンティップのコンピューターとマーブンクロン(MBK)の携帯電話を半々に
混ぜこぜにしたような印象で、コンピューター・ショップの実態は既製品のノートPC店が殆どだ。
中古屋・修理屋は数件しかない。
ところで携帯電話について。
タイの携帯電話はGSM規格であり、SIMMカード(一種のIDカード)を交換すれば電話機そのものの
切り替えは容易で、GSMを導入している他国ではパスポートの提示が必要な国が多いが、
タイでは100THB程度で誰でも買える。料金はプリペイド方式で、プリペイドカードはコンビニでも買える。
ちなみにプリペイドカードはタイ語で「バイ(カード) トゥーム(補充する) グン(お金)」といい
(チャージの補充の仕方はこちら@Aを参照)、
携帯電話が普及している世間一般で、携帯電話に金をチャージするカードだと誰でも通じる。
まあ後ろにトーラサップ(電話)と付ければさらに間違えは無いのだが。
このSIMMカード、2カ月間使用しないと無効になる仕組み(シンガポールも2カ月だった。中国は確か半年だったか?)で、
幾ら補充して日本に持って帰っても、次回の訪問用の備えにはならないようになっている。
またGSMは国際電話も可能だが、通常SIMMカードは滞在国が違うと互換性が無い。
但し高級機種になるとそのまま使える電話機もある。
愚痴になるが、今時GSMを導入していないのは日本と韓国ぐらい(CDMA)のものだと思うのだが、
あの電話機に対して高額な契約をさせる制度はどうにかして欲しい。私は電話機を取っ替え引っ換えする趣味は無いが、
電気製品好きな者として、携帯電話を買い換える人々の気持ちは良く分かるつもりだ。
今回、細かいことは既に前回ぐだぐたと述べているので、
前置きは少なめにして早速実務(?)的なことに入りたい。
なお、取材した日(11/29)の為替レートは1THB = 2.605円だった。
地下鉄(MRT)「Pra Rama 9」駅を降りたところ。矢印付近のビルが目指す「IT MALL」だ。
ビルの背が高いため直ぐ近くに見えるが、実際歩いて着くころには汗をかいている。
これらの建物は全て中で繋がっているので、左手の建物に入って中から行くことをお勧めする。
2F。携帯電話店が中心で、デジカメ、サプライ用品、DVD店が数件に、建物の外れには東京堂書店もある。
11時になっても開いていない店(或いは潰れているのか)がある。警備員は各階に1名ずつおり、
この日は1Fにおっさんが居た他は全て女性だった。もしかしたら3/4Fは複数いたかもしれない。
トイレは各階とも端っこにあり少々不便だ。
コンピュータ・パーツやパソコン本体の主戦場は3/4Fだ。
3Fは引き続き携帯電話店、カメラ、海賊版ソフト店エリアを抜けると、ようやくパソコンショップ達が現れる。
3/4Fはコの字に○を組み合わせたような作りで、パンティップと違い現在地を把握していれば迷うほどの広さではない。
3Fには店舗は小さいがコンピューター・スーパーマーケットのDATA iTもある。
また3/4Fともコンピュータ関連書店がある。もちろん日本語書籍は無いが。書店は4Fの方が店舗が大きかった。
ASUSのAMDマシンを発見。DOS駆動・2.4kgでこの価格では...
(画像をクリックするとスペック表の拡大画像を見れます)
3Fの様子。アップルのショップや少々見難いが右写真(或いは下?w)の中央にはキングストン専門のメモリー・ショップもあった。
写真左:プレデター・ケースとカスペルスキーのジャッキー・チェンの奇妙な組み合わせ。
プレデターはパンティップでは複数ショップでお目に掛かれる。セキュリティー・ソフトはトレンド・マイクロのも幾らか見受けられた。
写真右:DVDドライブの価格をご覧いただきたい。
富士通のノートPC群。やはりメイド・イン・ジャパンを謳うと販促効果が上がるのか。
パーツショップは3,4件しか無かったのだが、そのうちの1件の価格表。
Athlon II X4 955...冗談も程々にして欲しいものだ。
パンティップもそうだが、このような出で立ちのサプライパーツ・ショップが何件もある。
以下4Fである。4Fのパーツ・ショップは店数こそ3Fよりも多いが、商品は全体的にやや古めとなっている。
他に4Fにはやはり海賊版ソフト店と、店舗は小さいもののコンピューター・スーパーマーケットのIT CITYが入っている。
3Fには狭いもののプロモーション・エリアがあり、右(或いは下)写真は4Fから見下ろした写真。
パソコンはacer/HPが圧倒的に強いようだ。取扱店舗の数は殆どしつこいくらいだった。日本勢ではTOSHIBAが健闘。
IT CITYにて。Gatewayはどうやら振るわないようだ。登場当初はインパクトがあったが、
取扱店舗は徐々に規模縮小している。Central Worldでもそのショー・コーナーは閑散としていた。
本機(モデル:LT3105t)にしても1,000THB値下げしており、さらにVATも込みでこの値段だそうだが、
所詮acerのネットブックが1万2,3千バーツで手に入るのだ、勝負にならない。Gateway取扱店でも
本気は展示していない店舗すらある。AMDシステムは安いからこそのAMDなのに、残念である。
ってか何、今Gatewayってacerなの? 知らなかった。。。(恥
AcerのVISIONモデルの紹介をしたときに、Ferrari Oneは手に入らないと書いたし、ここIT MALLの3Fの店でも
「もう売り切れですよ〜」と言われたのに、なんと4Fでは3店舗(つまり、3台)で売られているのを確認した。
限定111台の内の3台だから、かなりの密集率である。
実は実物を見るのは初めてなのだが、インターネットや紙の広告で想像していたよりも遥かに格好良い。
しかも、私はこの取材前日に日本のショップに注文したばかりなのである(いつ引き取りに帰れるかも知れないのに)。
もっともメモリ搭載量が日本向けの半分の2GBであり、価格も随分違うのだが、この時ばかりは自分の早急さを呪った。
29,900のVAT7%掛けで31,993THB x 2.605 = 83,342JPY、これにクレジット・カードの利用手数料や
為替変換手数料も考慮すると、85,000円にはなるだろう。私が日本に注文した価格は68,670円だから、かなり高い。
ところで3店舗の内、1店舗では華僑系の店主に撮影を断られた。そういえば性格の悪そうな親爺だった。
あの店では絶対何も買わない。場所を覚えていれば、の話だがw
余計な事かも知れないが、華僑系の店主/店員でもパンティップで出会ったご婦人は、
大変感じの良い方だった。人種により人は判断できないものである。
ちなみに「MediaShow Espresso」は当たりました。おめでとうございます。
あとは抽選プレゼントがどうか!?
まあ1名様だから難しいでしょうねえ〜
あらら、HPのdm3ってば削り出しちゃんだったのね。格好良いじゃん。
同じくHPのtx2は旧モデルが大分値段が下がって来ている。
左のが私が所有するモデルで、右は現行モデル。
Radeon HD 5870。ゴロゴロとまではいかないが、4,5枚は見掛けた。
羨ましい? 値段は日本より数千円安い。
タイでもPhenom IIが大分値下がって来ている。
ってか965買えば良かったあ〜T_T(撮影時、価格は良く見ていなかった)
海老ちゃん。
最後になったが、キャンギャル。タイのキャンギャルの多くは、キャンペーンというより、
そこいらで売っている少々派手な衣装で間に合わせているような風情に感じる。
絡んでいるお方はさしづめ電話番号を教えてもらっているのだろうか? w)
彼女らは12時半頃から出張ってきて、13時半までには姿を消していた。
同様にこのビルそのものも、それまで客はまばらだったのに、12時を過ぎた頃から急に混み始めた。
行動の遅い連中だこと。。。(たまに早起きをしただけの分際で何を言う)