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■2018年3月10日:詐欺会社DTAC(タイの通信業者)・続

妻の携帯電話の月極課金期間が終わりに近づいていた。

その日(2/3)は週末(土曜日)で、会社から帰ってから2人で外食に行き、帰宅後妻が言ったらしい。

「今日昼間、契約の解除に行ってきたわ。
で、手続きはしたんだけど、日・月・火はまだインターネットが使えるようになっているから、
携帯ネットワークの電源を入れてインターネットに接続したりしないでね。
というのは、気が変わってやっぱりまだ使いたい
なんてバカな人のために、まだ3日間は機能を有効にしてあるんですって」

ふーん。
というか、私は自分の遊びに夢中で、生返事しかしていなかった。
このとき、私の頭の中には最初の一行しか入っていなかった。

それで、妻が寝たころだったか、彼女の電話が本当にインターネット無効になったのか、
確認してみた。すると、当然のことにまだ使えたのだが、
なんだ、変なの、くらいにしか思わなかった。


次の日、朝飯のパンにかぶりついていると、
妻の罵声が聞こえた。

「あんた、あたしの電話でインターネット使ったの?」
あ?
使ったけど。

私たち夫婦は、自然体で付き合っているがために、
夫婦間に隠し事はない。
オープンな関係を貫いており、相手の電話を使った、
パソコンを使った、財布とその中身の金を借りた、
などというしゃらくさいことは言いっこなしの間柄を築いている。
だから、私は妻の電話を使った後、履歴を消したりしないし、
妻はそれを知ることができる。

で、彼女は怒り心頭である。
「使っちゃダメだって、言ったじゃない!
分からなかったの、聞いてなかったの!?」

ここは、分からなかった、と答えて言語観の問題で逃げるのが得策である。
聞いていなかった、などと答えようものなら、無視されたと感じた彼女の怒りは倍増される。

私はごめん、分からなかったと謝り、
彼女はインターネットの課金を調べると、99THBだと言った。
げ、数分接続しただけで350円かよ。
妻は今頃DTACの職員は小躍りして喜んでいるわよ、と言った。


妻は急ぎ支度をして、再度契約解除するべくEMPORIUMに向かった。
メルが出かける妻に珍しくまとわりついて、クンクン鳴いていた。

自分のミスを棚に上げてだが、
相変わらず人を食った商法の電話会社に憤りを感じた。

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心なしか寂しそう?それとも眠いのか。 妻が出て行った後の玄関を見つめるメル
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妻が出先から買ってきてくれた昼飯。うまかった。

結局、今回使用した99THBは月末に請求書が来るとのことで解決したらしい。
ところが、妻は私には先日買った服の代金を、1,000THBだか2,000THBだか知らないが、
払えと詰め寄ってきた。
払わざるを得ないだろう。
自立している40過ぎの男にも、女房という主がいるわけだ。


※なおこの時期(2018年2月)のタイ・バーツのレートは、1THB = 約3.5円だった。

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