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■2022年8月6日： マルタ島攻防戦
マルタ島の歴史は地中海の他の島々同様、
周辺の大国の運命に翻弄されている。
カルタゴ、ローマ、ローマ亡き後はアラブ人、そしてスペイン。
その後ロードス島から逃げてきた聖ヨハネ騎士団の基地に。
ナポレオンによって占領されるも、その失脚後は英国領となり、
ドイツと戦い戦後独立し、今の共和国に至る。
この辺は、塩野七生を読んでいるとよく分かる。
それで、本作品は第二次大戦中のマルタの姿を描く。
若き日のアレック・ギネス扮するピーター・ロス中尉は、
偵察機のパイロット。
彼の駆るスピットファイアは、
Mk.XIIだかXIVだかXVIIIだか判然としないのだが、
とにかく戦闘機型だ。
とはいえ、グリフォン・スピットファイアには間違いない。
登場する他のスピットファイアも、型式ははっきりしないが
グリフォン・スピットファイアだ。
スピットファイアは同じ型式でも、武装や翼端、キャノピー形状まで
こだわっていないので、見分けるのが難しい。
さらに、ロス中尉の機体は、アンテナ形状も他にはないタイプだ。
他にも、マルタ島の古代ローマの遺跡や
ヨハネ騎士団の騎士館跡など、見どころは多い。
ストーリー的にはあっけない幕閉めだが、
犠牲の大きさを象徴したかったのかもしれない。
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