Blog in Bangkok@Thailand DVD&movie(映像)
■2024年4月13日: カンダハル 突破せよ
OUTLAWで警官役を好演したジェラルド・バトラーが主人公役。
その彼が演じるトム・ハリスは、CIAがMI6(SIS)から借りている凄腕工作員(スパイ)で、
イランの原子炉の花火を上げさせて国に帰るところだった。
国では離婚届を待つ妻と、娘の卒業式があった。
ところが、組織から別の任務を仰せつかってしまう。
さらに悪いことに、その任務中、情報がリークされて顔が割れてしまい、
今度はアフガニスタンのカンダハルまで逃げることになった。
余談だがその彼が身に着ける時計は"G-7900"。
G-SHOCKの海外モデルで、かなり安い部類だ。
タフでLEDライト搭載のG-SHOCKやBABY-Gは、
冗談ではなく秘密世界の男たちに愛用されている。
確認したい時だけ点けられるライトは、
光を浴びればいつでも光っている、蛍光塗料を塗った針より便利なのだ。
彼を追うのは原子炉をお釈迦にされ復讐に燃えるコッズ部隊に、
ISIのスパイの若造、さらにはタリバンだのISISだのが入り乱れて
逃走/捕獲戦を繰り広げる。
勢力図がわからないと、誰が敵で誰が味方なのかはっきり言って分からない。
しかし、トムの相棒のモハメドが言うように、
この国では誰もが都度の思惑で簡単に寝返る。
単純な切り口で利害関係を理解できない情勢だ。
以下にわかる範囲で主な登場組織を書いておいた。
SIS(英秘密情報部)
コッズ部隊(イランの特殊部隊。読み方によってはゴドス軍となる)
ISIS(イラクとシリアを中心としたイスラム過激派組織。ISとも表記される。
イラク、シリア、アメリカをはじめとする有志連合との戦闘によって、
現在の規模は縮小している)
ISI(パキスタン軍統合情報局、表面的にはアメリカの友好組織)
タリバン(アフガニスタンのイスラム主義組織。
現在のアフガニスタンを支配)
ラバニ派(タジク人のラバニ(故人)を指導者としたムジャヒディン(ムスリム戦士)組織。
アフガン戦争でソ連と戦ったため、アメリカの同盟組織とされる)
どこで撮影されたのかは知らないが、アフガニスタンの荒涼とした山岳地帯の光景といい、
本作は文句なしに面白い。
DVDが発売されたらぜひ買おうと思っている。