■2011年7月4日:タイの下院総選挙 その後
選挙が終わり、選挙速報ではタイ貢献党の優勢が伝えられている。
未だ集計は終わっていないもののインラック氏(タクシン元首相の妹)の
勝利はほぼ確実で、既に戦勝気分に包まれている。
まあ、当時実際に被害に遭った身としては、空港占拠を敢行した連中の肩を持つ気は無かったし、
インテリ出身のアピシットが勝ったところで自分達の苦労が分かるはずも無く、
恩恵は少ない、というのが大方の国民の考えだったのだろう。
では実際に民はどう受け止めているのか?
バンコクの街に選挙後の雰囲気を追ってみた。
選挙終了当日の晩に、早くも略奪(?)を受ける選挙ポスター。妻によればポスターを支えるフレーム等が資源として売れるため、 選挙の度に見られる光景なのだそうだ。選挙が終わるまでにやると捕まってしまうので、選挙が終わった途端に実行に移すのだろうとのこと。 はっきり言ってこれが途上国の一般多数の国民の生活苦の実態なのだ。 |
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こちらは綺麗に畳んである。 処分せずわざわざ畳んで片付けてあるところが憎い。 |
敗北(が確実な)アピシットのポスター。哀愁が漂うとはこのことだ。 |
用意の良い事で。 | 商売道具の置き忘れも。 |
これは傑作、生首。「I am sorry」の落書きが泣かせる。
ちなみに、妻はアピシットに投票したそうであり、
今回の結果を聞いて笑いつつも酷く悔しがっていた(笑
さらに妻には兄弟が8人おられるが、田舎に住んでいるご兄弟夫婦の方々は
こぞってインラック氏に投票されたそうで、妻は「あんた誰に投票したの!?」と聞かれ、
答えられなかったそうである。w)
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