■2011年7月12日:アピシットちゃん、党首に再選!?
タイの政治は頭脳戦が行われる日本の政治と違って、
バカバカしいくらい単純なので、私でも理解できる。
先日の選挙で敗北し、自ら党首を辞任したタイの民主党・元党首のアピシット氏だが、
8月の党大会では再び党首として選ばれる可能性が高いとのこと。
見え透いている。最初からそういう筋書きだったのだろう。
選挙の翌日、知人のタイ人に聞かれたことがある。
「アンタは外国人としてどっち(タイ民主党とタイ貢献党の)を応援していたんだ?」
まあ、根本的にどうでもいいのだがどちらかというと貢献党かな、と答えると
当然のように何故かと訊かれたので、空港占拠当時日本に居たので
直接被害を蒙ったことを告げたところ、彼は食って掛かってきた。
「同じせんきょはせんきょでも空港占拠で死人が出たのか!?」
知るか。
昨年のタクシン元首相組みのデモで軍が動員され死者が出たことを指しているのだ。
あまりにお粗末なご意見で、会話を継続するのもうんざりした。
単純な話、軍は民主党の犬であるからこそ、空港占拠の際には不出動を宣言したのだし、
デモの時は政権の指令で動いたのだ。軍とグルの政権など、民主党が聞いて呆れる。
彼は悔しそうにしていたが、現実から目を背けることは出来ない。
貧しい人々は、富裕層の一見華やかな思想に心惹かれがちだが、騙されてはいけない。
彼らにとって政治は金のはけ口であり、ゲームでしかないのだ。
彼らの場合、財産があるから、負けたところで生活に直結するわけではない。
「やられちゃった、悔しいな 今度こそ勝ちましょう さようなら」の世界で、
国家元首からして反省しない国民性が良く表れている。
再選されればまた出てくるだけで、今度はどうする等の対策など何もない。
まあ期待していないのでどうでもいいのだが。
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