■2012年11月15日：バンコク（タイ）の火事

大騒ぎするほど大袈裟なものではなかったが、近所で火事があったので見てきた。
だから、これがタイの火事の典型とは捉えないでほしい。
私はスポーツ観戦しないのと同じ理由で、事故だの芸能人が来ているだのには全く興味が無いのだが、
妻が見に行くのでボディ・ガードして、と言うので仕方なく同行した。
私自身、自宅近辺で火事に遭遇するなど初めての体験だった。
被害に遭った方々には申し訳ないが、ここのところ「暮らし」ネタが全く無かったので、僥倖だった。

タイは火事の多い国である。日本も多い、と言われるかもしれないが、
人口と比較したらかなり多いと考えられる。
タイ人のそそっかしい性格が災いしてか、とにかく大騒ぎするお国柄があるので、
火事ともなれば野次馬も総動員である。

場所はThong Lo (Sukhumvit 55) soi 4（4番通り）のTHONG LOR TOWN CENTERというショッピング・センター。
出火したのはそこにあるSwensen's（アイスクリームのチェーン店）だ。
THONG LOR TOWN CENTERにはスーパーマーケットの「TOP」やスターバックスもある。

ちなみに「火事」はタイ語で ファイ　マイ ＝ （ファイ、火）　（燃える）と言う。
　※12.12.08訂正： T氏よりファイ　マイのマイは（木）ではないと教えていただきました。ありがとうございました。

最初は通勤帰りにワン・パスして、帰宅後に妻と合流して引き返して来たので、最初に通り掛かった時よりは人数も減っていた。20:00頃のことである。 お巡りが交通規制らしきことをやっていたが、形ばかりで私あたりが事故現場まで侵入できてしまうほどセキュリティは緩い。
この写真中央がSwensen's。もぬけの殻になっていた。 同店の左隣のBurger Kingも閉まっていた。 既に火は消えていた模様。 もっとも、火が出たのかどうかも怪しいが。	Swensen'sの隣のスターバックスは営業していた。 そのことからも火事は大したことがなかったことが分かるが、 事情徴収などを受けたからであろう、馴染みの店員は疲れた顔をしていた。 訊けばやはり火事自体は大したことなかったとのこと。 私はしっかりとアメリカン・コーヒーとティラミスを買って帰った。
もともと交通量の多い通りなのだが、警察や緊急対応チーム等の関係者や、それとは関係のない人々でショッピング・センターはごった返していた。
動画の撮影中に目の前に乗り付けてきた車がいて、 やけに図々しい車だなと思ったら、報道者だった。	報道者が乗ってきた車。車の側面に カーオ（ニュースの意）と書いてある。ちなみに カーオ（ご飯、お米） カーオ（白い（色の事）） 等もあり、発音上の区別が難しいが声調記号がちょっと違うだけで 全く違う意味になるので注意が必要だ。

22時頃にはTVニュースで報道していた。それによると怪我人が12人出た模様だが、
直ぐに避難したので命に関わるようなことはないという。
火事の原因は調査中でありこの時点では未だ不明だとのこと。
その割にはやけに切迫した調子だった。

大都市と言えばバンコクくらいしかないこの国の事、大騒ぎしたくなるというものなのだろう。

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