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■2020年5月16日: 2020年のソンクラン

タイの今年のソンクラン(仏歴の正月)は、新型コロナウィルス対策の真っただ中。

ちなみに、いきなり脱線するが、タイのソンクランを「旧正月」とするのは間違いだ。
それは、単に我々「正月」という文化を持つ民族が、
自分たちの風習を勝手に当てはめて、解釈を容易にするための方便に過ぎない。

「旧正月」は、我々日本人や中国人のように改訂された中国歴や、
西暦を使う民族から見た「旧」であり、
タイでは今でも生きている歴(仏歴)である。

そればかりか企業でも政府でも書類にメインで表記する歴だ。
日本の「平成」だか「令和」といった、おかしな元号を役所が使っているのと同じだ。

「正月」というのは日本や中国の解釈であって、
タイではそういう解釈をしていない。
この国では、単に「1月1日」であり、お祭りごとは後付けなのである。

NEW YEARも、そもそもキリスト教の祭りごとであって、
そのキリスト教も、元になったグレゴリ暦のさらに元になるユリウス暦を用いていた、
古代ローマでは1月1日は仕事始めの日だった。

ついでだが仏歴も、釈迦が死んだ際の解釈の仕方により、
国によって「1月1日」が異なる。
タイと中国の「旧」正月が異なるのはこのためだ。

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3月後半、勤務先の近所のBig C(スーパー)の従業員に、コロナの感染者が出たらしく、
5日間休むとのこと。全文を読んでいないので5日間に何をするのか不明だが、
その後再オープンしていた。
やばいじゃん、我々も帰りに寄ったりしていた。
まあ2週間以上経っているから平気だと思うがw


3月後半から始まった、集会の禁止(詳細はこちらを参照)、
4月には時間帯は情報によってまちまちなので省くが、外出禁止令の発令。
そして最初は健康診断証明が必要などと中途半端なことを言っていたのだが、
結局は空港を閉鎖。

それどころか、空港にとどまらず、自動車に乗っていても、マスク着用が義務付けられている。
車道も、各県境では検問みたいにしてマスクを着用しているかチェックしたり、
アルコール消毒したりされるところもあるという話だ。

というわけで、飲食店は宅配/持ち帰り可能なところを除いて全て閉まっている。
大きなデパートも閉まっているさまは、かえって壮観である。

とはいえ、我が家では休日の食事の手配は亭主が担当、
と決まっているゆえ、買い出しに出た。

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4/5、クソ暑い、Thong Lo 13の通り。
夏真っ盛りだというのに、ウィルスのおかげでプールにも入れない。
(政策でプールでの遊泳も禁止されている)
午後だったと思うが、車の量が普段より明らかに減っている。
配達や持ち帰りなど、していない飲食店は軒並み休業中だ。
それで、ケータリング店が大繁盛のバンコクだが、
上のGrabというのは有名な業者なので、
詐欺ではなく、誤ってSNSを送ってきているものと
思われる。
災害は、こんな弊害も生む


さらにソンクラン(4/13〜15)直前の10日には、酒類の販売も禁止された。
私自身は飲酒しないのでどうでもいいのだが、
その対策ぶりは徹底している。
これは軍政だからできる、というわけではない。

日本ではとてもできないだろう。
日本は民主主義国家だから。

ではなぜか?
私は、宗教が関係していると思う。
この国は、小乗仏教の国である。
実際にそんなに堅苦しいわけではないのだが、
この国の人々は良くも悪くも自己中である。

2004年の津波災害の時、海辺のリゾートの従業員が多数、
客を置いて逃げてしまったのは有名な話だ。

だから、自分の身は自分で守る習性がフリーな日本などから見ると、際立つのだ。

日本は、私も含めて不信心者が多いから多くの反対にあって、
そんなことはできないだろう。
だからこそ、民主主義国家を貫けるのだが。

ところで、誤解のないように言っておくが、
私は単に違いのことを書いている。
どちらかの優劣を論じているのではない。

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こちらはソンクラン直前、4/11のトンロー大通り。昼間とはいえ、人通りが少ない。
例年なら、既に水かけっこが始まっていてもおかしくない曜日だ。
路上駐車まで減っている。お巡りが見回っているのだ。
これだけは、災厄が去った後も継続してほしいと思った。
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こちらはJ Avenue(スーパー)。
係員が入り口で検温していた。
あの検温だが、同様の装置を我が社でも使用しているが、
赤外線は線の照射となるため、精度は低い(ばらつきがある)。
温度測定は普通の灯油や水銀の温度計が一番安上がりだ。
通りと打って変わって、もう酒類は販売していないはずなのに、
昼間っから買い物客でごった返していた。
そしてこちら、私の18番のカフェ、
au bon pain
この店の場合、ケータリングだと
クレジットカードが使えないので、
わざわざ足を運んだのだ。


我が社でも、事務所はエレベーターが使用禁止になっているのを見て驚いた。
さらには、私はブーツを履いているのだが、
事務所に行って内履きに履き替えた後、ブーツは下駄箱に入れて、
用が済んで戻ってくると、ブーツが下駄箱の外に出されていた。

これには、癪に障るというより、むしろすごいな、と感心してしまった。
デカくて中が深い靴だから、コロナがいるかもしれない、というわけだ。
何だろう、このプチ嫌がらせみたいな仕打ちは。
これは要するにメーバーン(そういう意味ではないが、簡単にいうと掃除婦)みたいのが
しょっちゅう見回りしているため、そいつらの仕業だ。

このように、タイの人々は危機意識が高い。

しかし、その功あってか、感染者数はタイより日本の方が上のままである。


日本のメディアで報じられているような、
夜の店は特殊。マスクをして接客する発想はない
的な間抜けなことを言っている輩は、どんどん感染してほしいと思う。

感染すれば、もれなく5%の致死率を頂戴することになる。
短い人生をさらに短くする理由はない。

「クラスター」とか、一昔前は爆弾の種類を表すものだった言葉が、
最近ではコンピューター用語としても使われている。
英語圏では、他の代用語がないから仕方がないだろう。

しかし、日本語はそうではない。
私の説は間違っているだろうか?

平気で横文字を日常用語の中に取り入れる、勘違い文盲国家。
このことは、国民的に無知が蔓延っていることを示している。
電車の中で電話ばかりいじくっているからこうなるのだ。

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翌4/12、今度はSukhumvit 49通り。
セブンイレブンと、向かいの
サミティベート病院
セブンイレブンで買い物して帰る際、
店員が入ってきた客を
検温していた。
おや、私が検温されなかったのは?
「あんたよく来るじゃん」
そういう問題かよw
その反対側。
やはり人通りが少ない。


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