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■2020年3月22日:尿結石と射精障害

2/8の夜中、腹がごろごろ鳴っていた。
腹というのは、胃より下で、かといって腸ではなく、腹の左側だった。
加えて、腹が張る感触もあった。
張ると言っても、体の側面側だった。

実はこの症状は、2〜3日前からあって、
痛いわけではなく、疲労だろうと考え放っておいた。
40過ぎると、色々と出てくるものだ。

また、便意はあってもあまり便は出ず、少し便秘気味で、
下痢はしていなかった。

ところがこの日、便座に座っていると、吐き気がしてきた。
さらに、便は出て正常であったにも関わらず、足に震えが来た。

それで、この日の夕食は焼肉だったのだが、
食中毒系ではないかと考えると、気分が悪くなってきたので、
妻に頼んでサミティベート病院に一緒に行ってもらった。


1:30くらいのことだった。
この時間になると、開いているのは緊急病棟だ。

通訳を呼びますか?と訊かれたので呼んでくれと答えた。

医師にありったけの症状をぶちまけたが、熱はなく(36.8℃)
なんだか分からないとのこと

普段通勤鞄が重くて右側に掛けているため、
左側に負荷がかかって筋肉が炎症を起こしているのではないかと言われた。

私は平熱が36.0℃くらいなので、微熱があるのではないかと考えだのだが、
医師はそれについては関心がないようだった。
そして腹がゴロゴロ鳴っているのは、聴診器でもあててもらえればすぐにわかるはずだ、
と言ったのだが、医師はそれについてもどうでもいいようだった。
腹を触られて、押されても痛くないので首をかしげる医師。

医師が手でねじるしぐさをして、ねじれるような感じか?
と訊くので、そこまでいかないと答えた。

コロナウィルスではないですよね?
と冗談のつもりで聞くと、
医師は肺炎ではないから当然違う、と面白くもなさそうに言った。

この病院はいつもすごく寒くて、全身寒気がしてきたので、
悪寒はどこなのか分からなくなっていた。

そのうちに、注射器を載せたカートがごろごろ運ばれてきた。
私はそれを見てギョッとした。
医師が言うには筋肉の炎症だろうから、注射で中和しましょうと言った。
私は前述のようにごろごろの確認もしていないのに、
注射をするのは不満だった。

それを言うと、医師はでは尿検査をしてみましょう、と言った。


尿検査の結果を待つ間、次々と急患が来た。
カーテンで仕切られているだけなので、
医師と患者の会話が聞こえてくる。
最初の患者は日本人男性で、

「昨日の朝からまずのどが痛くて、頭も痛くなってきたので、
(熱があると言ったかどうかは忘れたが)コロナウィルスだったら
他人に迷惑を掛けてはいけないと考えて、診てもらいに来ました」

「最近中国人と接触しましたか?」

「(少し笑って)いや、分からないけど多分ないと思う」

他人の心配をするとは、さすが日本人だ。
が、この患者の医師の所見はコロナウィルスではなく、ただの風邪だった。

「コロナウィルスだったらどんな症状が出るのですか?」

高熱と嘔吐らしい。
この患者は嘔吐していないとのこと。ふむふむ。


次の患者は日本人女性。亭主に付き添われている。
明らかに声がひどく弱っている。

「どうしましたか?」

「下痢と嘔吐がひどくて」

「何回くらい下痢しましたか?」

「8〜10回くらい」

「嘔吐は?」

「8〜10回くらい」

おいおい
やばいんじゃないのか?
はやくここから出ようぜw

妻は日本人だらけじゃない、といって笑っていた。


私の尿検査の結果は、尿に血が混じっており、
尿結石の可能性があるとのこと。

今年は歯科の治療でだいぶ金を使っており、
まだ健康診断を受けていなかったのだが、
去年・一昨年の健康診断結果でも、そんなことを言われていた。
水を一日に1〜2リットル飲むようにと言われ、無理だろと言って笑っていた。
あと、胆石もあることは知っていた。

医師は、場合によっては衝撃で石を砕く手術をする必要がある、と言って脅す。
それで、結局注射は打ちましょう、とのことになった。
腹の張り感が緩和されるだろうから。
但し、注射は腹ではなく腕だった。

そして、翌日泌尿器科で診察を受けなさい、と言われる。
翌日は休みだったので、望むところだった。
予約時間を提示され、13:30とのこと。
お、良い時間を指定してくるじゃないか。

昼飯を食べてからでもいいんだよね?

「手術するとなると食事をしてしまうと手術が困難です」
明日手術するわけではないだろう、と言うと、
医師は今度は私の理屈の方が正しい、と認めたようだった。

注射後、効果が出るまで10分くらい待つように、と言われて待たされた。
薬ももらった。注射したのと同じ薬らしい。

コロナウィルス予備軍の患者から早く逃げ出したくて、
じりじりしながら10分が過ぎるのを待った。

家に帰ったのは2:30くらいだった。
この日の診察費は、THB 2,440で、
会社がくれている保険で賄えた。


翌2/9、お言いつけに従って通院。

このときには、薬の効果か既になんともなかった。

受付にて今日はどうなさいましたか、と訊かれる。
昨晩の予約票を見せ、しばらく待たされた後、診察室へ。

そして医師にまた今日はどうなさいましたか、と訊かれ、うんざりする。
すでに通訳が来ている。

診察では、咳をしていて具合の悪そうな医師に、
レントゲンか超音波かCT SCANでの検査があると言われ、
CT SCANは確実ですが少し費用が高いです、とのこと

で、いくらなの?
CT SCAN: THB 15,000
レントゲン&超音波: THB 6,000

レントゲンと超音波での検査は、30%ぐらいの確率で結石が見つからないとのこと

でもそれは、小さすぎて見つからないとか、そういうことでしょう?
「そうです」

でもって、昨晩の尿検査の結果も、尿結石の可能性がある、というだけのことでしょう?
「そうです」

私は、医師に何でそんなにやる気ないの?
とは訊かずに、代わりにこう言った。

じゃあ帰ります。

「はい、念のため、結石を溶かす薬を出しておきますから、
 それを飲んで2週間くらいしてまだ症状があれば、また来てください」

診察費用は、THB 2,166。
2日目も支払いはなかったが、私の保険はMAX THB 4,000までなので、
後日請求が来るかもしれない。
賞味1時間で帰ってこれた。

私の場合、週末の夜になると具合が悪くなるパターンが多い。
多分、本当に疲れていただけなのかもしれないと考えていたのだが・・・


まだ続きがあった。
ここからはとんでもない話である。

2/11に発覚したことなのだが、
射精できなくなっていた。

試しに翌日も調べたが、翌日も射精できなかった。

驚いたことに、私はそれほど慌てなかった。
すぐにピンときた。

今はインターネットの時代である。
医師にもらった薬は3種類あったのだが、
全てインターネットで副作用を調べてみた。
以下の3つである。

薬名 入手タイミング 服用量と頻度
Voltaren 最初に貰った薬 オレンジ 朝昼晩1錠
Urief 2日目に貰った薬 朝晩0.5錠
Rowatinex 2日目に貰った薬 透明なオレンジ色 朝昼晩1錠


すると・・・でてきた。
上記のうちの1種類、Uriefという薬で、このように書かれていた。

効能効果

前立腺肥大症に伴う排尿障害

効能効果に関連する使用上の注意

本剤は副作用の発現率が高く,特徴的な副作用として射精障害が高頻度に認められているため,
本剤の使用にあたっては,本剤のリスクを十分に検討の上,患者に対しては副作用の説明を十分に行った上で使用すること。(「重要な基本的注意」及び「副作用」の項参照)


重要な基本的注意

射精障害(逆行性射精等)が認められているので,本剤の投与にあたっては射精障害に関する説明を十分に行い,患者の理解を得た上で使用すること。(「副作用」の項参照)

起立性低血圧があらわれることがあるので,体位変換による血圧変化に注意すること。

めまいなどがあらわれることがあるので,高所作業,自動車の運転など危険を伴う作業に従事する場合には注意させること。

本剤投与開始時に降圧剤投与の有無について問診を行い,降圧剤が投与されている場合には血圧変化に注意し,血圧低下がみられたときには,減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。

本剤による治療は原因療法ではなく,対症療法であることに留意し,本剤投与により期待する効果が得られない場合は,手術療法など,他の適切な処置を考慮すること。


クリックして拡大 これがその問題のユリーフ錠。

まずもって、なぜこの薬を飲まされたのか分からない。
もちろん、「薬のアレルギーはありますか?」と訊かれただけで、
副作用についての説明などなかった。
これは医師失格だろう。


とりあえず、服用は12日の夜を最後にやめた。

一番肝心なのは治るのかどうかだ。
他にも調べると、服用をやめれば治る可能性はある、とあった。
あるいは、そのための治療薬もあるらしい。

しかし、14日には治った。
一安心だった。

それにしても副作用といっても、よりによって射〇障害とは。
冗談にもならない。


治ったからいいようなものの、次なる犠牲者が出ないとも限らないので、
この件は病院に報告すべきだと考えた。
次回の予約が23日に入っていたので、ご足労願ってやった。

普通に受診すると金を取られる恐れがあるので、
前述の薬の説明ページを印刷して、日本人窓口に持って行った。

私は「報告に来た」とした上で、
受付にいたのは度の強そうな眼鏡をかけたタイ人女性だったが、
漢字が読めるか?と訊くと、読めるとのことだったので、
印刷物を渡して説明し、分かるか?と訊くと
「あ、はい」とのことで、とても分かった様子はなかったが、
気を付けてくれ、と言い残してその場を去った。

au bon painで昼飯を買ってから帰ったのだが、
私は電話を持たないで出たので、
帰宅すると妻が病院から電話があったと告げた。

何でも、意味の分からない書類を置かれて、
患者もいないし午後一の予約はどうするのか、とのことだったらしい。

私は放っておけばいい、と答えたが、
先方の反応は予想通りだった。
タイの場合、例えば日本だと、コンビニで買い物をして、支払い後、
レジ前に何か忘れ物をすると、店員がとりあえず走って店を飛び出し、
客が目に見える範囲にいれば、客の後を追うだろう。

タイだと、もちろん客自身が取りに戻れば返してもらえるが、
「あら、あの人忘れて行っちゃったわ」くらいのもので、
ほぼそういうことはない。

これは推測だが、診察医が女医だったら、あんな薬は処方されなかったのではないかと思う。

あとで日本人の病院関係者から電話で詫びがあった。

この時点で症状は完全には消えておらず、
恐らく他の病院に行ったところで同じことを言われるのは目に見えていたが、
誤診する病院で再度金を落とそうと考えるほど私は愚かではなかった。


この病院は、医師のせいではないとはいえ、食中毒に掛かったり
予約を取り違えたり体温を測り間違えたり、ちょっと不手際が多すぎる。
日本の病院でこんな目に遭ったことはない。
本当にここを利用するのは考えた方がよさそうだ。

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