■2025年6月29日:隼戦闘隊長 加藤建夫
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原題:タイトルと同題 (2016年日本) |
著者:檜與平/1920-1991 日本生 | |
文庫初版:2016年6月23日 | |
初版時価格: 900円 | |
巻数:単巻 | |
品番: | |
管理人読了日:2024年11月16日 | |
映画化:未 | |
映画題名: | |
映画主演俳優・女優: |
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日本語DVD化:− |
陸軍の飛行第64戦隊といえば、日本機が好きなものなら誰でも知っている。
この部隊の隊長、加藤建夫中佐(戦死時)のことは、
黒江保彦少佐も書いているし、本書の著者 檜與平少佐は
自身が出会った日から、中佐が戦死するまでを端的に書いている。
自身、義足のエースとして知られ、その壮絶な手術を乗り切ったことなど、
自らも鉄の意志を持つ檜少佐だが、
その彼をして不屈の闘志と尽きることのない精神力を持つと賞賛する加藤中佐。
時代が時代だけに昔気質の気質と、そういった情勢のもとに生まれた境遇とはいえ、
その生き様と周囲への気配りには頭が下がる思いだ。
読んでいる現代人である自分が恥ずかしくなる。
この当時の我が先達がしたことは褒められて言いわけではないが、
南アジアは仏印、蘭印、英領シンガポールと元々西欧の植民地だった。
仮に日本が侵攻したとして、支配者が変わるだけのことだ。
この教訓を昔からいつも今でも理解していないし、今後も永久に理解できないであろう国が
露助と中国と北朝鮮である。この3バカトリオは支配者が変わっても同じだ。
民族性の問題である。
楽ばかりしている現代人は襟を正して生きなければならないと思う。
そして、歴史から学ばなければならない。
本書はまた中島製戦闘機、隼の生い立ちについても詳しく書かれている。
海軍(零戦)に蹴られ、三式戦は未完成の状態で、仕方なく白羽の矢を立てられた戦闘機。
最初は空中分解などざらで、その後改良を重ねて、不動の安定性を持つ戦闘機という、
盤石の地位を築いていく。
本書は64戦隊や加藤中佐以外に、隼のことを知りたいという人にもお薦めの書だ。
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