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■2013年8月1日:タイの水には虫がいる(飯時の方は注意w)

6月の終わり、1,2か月前から、たま〜に風呂場でギョウチュウ(というより回虫)みたいのを見掛け、
妻と二人で気持ち悪いね〜と言っていたのだが、出所が分からなかった。
サイズは5cmほど。直ぐに見つけられる大きさで、伸縮自在で尺取虫のように動いて水中を移動する。
まあ実際のところこいつは肉体的には頗る脆弱で、洗剤を引っ掛けてやることで簡単に抹殺が可能だ。

ところが、7/頭のこと、この2,3日前から雨季のせいか一日に何匹も見掛けるようになった。
妻は朝晩シャワーを浴びる人なのだが、
彼女曰く「シャワーを浴びる度にシャワー後しばらくすると見掛ける」とのこと。
それ、シャワーの中に入ってるに決まってるじゃん。
というか、彼女の推理では「卵の状態で出てきてその後孵化しているんだと思う」
やめて〜T_T

そこで、シャワーを少し湯船に出してそのあと点検してみた。

すると・・・いた。体長5mm位の奴が。目を凝らさないと殆ど分からない位の大きさの奴だったが、
間違いなく居た。シャワーの中から出てくるところを見てしまった以上、もう居てもたってもいられない。
こんな小さな奴だったら、ぞっとしないがもう既に我々の体内に侵入しているものと想定した方が妥当だろう。
これを見た瞬間気持ち悪くて体中が痒くなった。

妻はもう発狂寸前。それはそうだ。気丈なタイ人女性である我妻ならともかく、
これが日本人女性だったら既に発狂しているだろう。

そこで、次のような作戦をとることにした。
@嫁はんは翌日直ぐにアパートのオフィスに連絡する
Aオラは病院に連絡してこの手の手合いの検査・治療を受けられるかどうか確認する
Bメラニー(犬)はフィラリアのチュアブルを飲んでいるので問題ないと思われ

日本でも小学生の頃、ギョウチュウの検査を尻に貼るステッカーで行ったりした記憶があるが、
実際に虫下しを飲んだりしたことがあるのは父の世代だ。
こういうものが繁殖しやすい南国とはいえ、
まさかこの歳になってそんな社会体験をすることになるとは思ってもみなかった。


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これがその回虫。これで体長5cm位のヤツ。
ちなみにギョウチュウや回虫等寄生虫の類をタイ語ではひっくるめて
パヤーと呼ぶ。
なんと用意周到なことに妻は虫下しを買ってきていた。
1錠入りで値段は忘れたらしいが100THBもしないとのこと
というよりこんなものが薬局で売っていること自体が
この国の未発達ぶりを体現している。
それはさておきこの薬で効果があるタイプなのかどうかは分からないので、
医師に診察してもらった方が無難だ。

さて妻にはピンセットを渡して翌朝回虫を捕まえておいてくれるように頼んでおいて、私は会社から直ぐにサミティベート病院に問い合わせてみた。
ここに連絡するのは去年の事件以来気が進まなかったが、バムルンラードに行くにしても確認はまず近い方からだ。
サミティベートに連絡し、交換に日本人を頼むと告げると感じの良い日本人女性が丁寧に案内してくれた。
それによると内科の医師が直ぐに診察してくれるとのこと、平日の日中に来た方が医師の数が多くいるので都合が良いだろうとのこと。
ギョウチュウベースの話で言えば便を持参した方が良かろうとのことだった。
この場合、恐らくギョウチュウではないだろうし、便は病院でもとれるだろうから(第一検便キットを持っていない)、
会社の許可を取り、翌日病院に回虫の検体を持って行くことにした。

この朗報を伝えることと、向こうの首尾を訪ねるべく妻に連絡を取った。
すると彼女の方では今オフィスに来ておりまくし立てている最中であり、
回虫は捕獲してクプッ(壺)に入れてあるとのことだった。

そもそもそんな簡単に捕獲できたこと自体、事態がかなりまずいことを暗示しているが、
何故わざわざ容器などに入れておく必要があるのか。
嫌な予感が脳裏をよぎる。
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何も生かしておく必要はないだろうw
予想が的中した。全く、大した妻である。
記念に動画を撮ってしまった。
若干こんがらがっていて面白い。

さてアパート側の対応はというと、まず事象の確認だが今のところ他の住人から苦情はないそうだ。
それ自体怪しいが、他のところにある同経営のアパートから、過去に苦情があったことはあったとのこと。
しかしながらこのアパートはタンク式ではなく水道水がダイレクトに来ているので、
何もできることはないとのこと、そんなことあるわけないだろうという感じなのだがとにかく
オフィスのくそババァが言うにはこんなものは彼女の田舎には沢山いて、全く取るに足らないものだという。
だったらここのシャワーを浴びてみろという話だが、
妻が本当ですか?明日主人と一緒に病院に虫を持って相談に行きますよ?
と遠巻きに脅しを掛けたところ、どうぞどうぞ、好きなようにしなさって下さい、
とのことで要するに一切何も手を打つ気はないらしい。

上等じゃねえか。そんな言い訳が世の中で通用するわけねえだろう。

さて、では妻は当座の対策としてどんなことをしたのかというと・・・
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蛇口に犬用のガーゼを巻き付けてあった。シャワーも同様にしてあった。
ホントに応急処置だよね。
っていうか使った後このガーゼ外すの嫌なんだけど。

さらに今晩の食事は・・・
しかし半日もしないうちにマスクは真っ黒に。
タイの水って一体・・・
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麺・・・
あんなことがあった後で良くこんなの食う気するよね・・・
ホントにタイ人ってのはこれだから・・・
仕方が無いのでしっかりいただきました(味は良い)。


さて病院に行き、せっかくなので日本人受け付けを利用することにした。
そこの兄ちゃんに持参した回虫を見せ、「これがシャワーの中から出てきた」と告げると
彼はしばし唖然としていた。

医師は最初に「これが奥さんの体内から出てきたのかね」と訊ねた。
そんなこと一言も言ってねえだろう。

医師の分析によれば、後述の診断書にもあるがこれは「サイ ドゥアン ナーム(水に棲むミミズ)」であり、
人間の体内にいるものではないとのこと。主として水が汚いために発生するらしい。
栄養源はバクテリアや苔であり、これが人体に入ったとして何ら害はないとのこと
ただこのミミズも人体内で生き続けられるので、
気持ち悪いということであれば薬を処方するので飲みなさいとのこと。
前述の市販の薬でもOK。

余談だが魚なんかが保虫している寄生虫は人体に入るとかなりやばいとのこと。
焼けばOKということではなく、焼いても生き残るものもいるとのこと。
ある病原菌は200℃の高熱でも生きている等という話は聞いたことがある。

発生源についてはアパートのようなタイプの住居に於いて、タンクが無いなど有り得ない。
皆が一斉に食器を洗い出したり風呂に入ったりしたら、水道管の水だけで供給しきれるはずがない。
フィルタの交換や清掃が必須であり、
我がアパートにタンクが無いなどとのたまった輩は嘘付きであるとのこと。

薬については、夜寝る前に飲むこと。1回飲めば十分なのだが、
但しこの薬というのは虫を殺すわけではなく、肛門に差し向けるだけの効力の薬なので、
排便しなければそのうちまた胃だか腸だかに戻ってしまう。
従って下剤を一緒に処方するので、同時に飲むようにとのこと。
薬を飲んだところ、翌朝排便後何やらサッパリした気分になったが、
この下剤というヤツは酷い代物で、腐った牡蠣みたいな匂いがした。


クリックして拡大 医師に作成してもらった診断書の一部。


さて会社に行く前にアパートに戻って、オフィスの従業員に文句を言うことにした。
もっとも最初からそういう予定で、ミミズの写真を印刷した紙とボイスレコーダーを用意していた。
ところが事件の概要を妻から再度聴取すると、タンクが無いと言ったのはOLではなく
チャン(職人、作業員の意)だとのこと、あ、そうなの?
ふんっ、まあ誰でも良い。

アパートに帰り着くと妻にどいつと話たのか聞き出し、勢い込んでそいつ(女)の目の前に
写真を突きつけると、そいつは「ふぉぃっ!」と叫んで後ずさった。
「何だよ、お前は昨日ウチの嫁さんに何でも無いって言ったのじゃないのか」
従業員A「いえ、それはそのぅ、そんなに大きくなかったですから」
「ばーか、これは拡大印刷してるだけだよ」
従業員A「え?あぁ、そうなんですか・・・」
(あまり強情を張るようならこのビラをアパートのそこいら中に張り出すぞと脅すつもりだったのだが)
「ところでこのアパートにはタンクが無いとか言うのは本当なのか?」
従業員A「あ、いえ私は知らないです」
従業員B「あ、あの私も知らないです」

「誰なら知ってるんだ?」
「タワー2のオフィスなら・・・」
「何だそのタワー2というのは?(知ってて出向くのが面倒臭いから訊いている)」
「向こうの建物です(指さす)」
月給5,000バーツとこれ以上話をしていても無駄だと悟った私は、仕方なくそちらに足を向けた。
そして到着するとまた違う従業員に聞いてみた。
「(ひとしきり事情を説明した上で)タンクの管理業者に連絡して貰いたいのだがね」
「チャンじゃないと連絡先は分かりません」
(ようやくチャンの名前が出てきたか)
「だったらさっさとそのチャンとやらを呼んでくれないか」

またタンクが無いなどと抜かそうものなら、
だったらオレが屋上まで見に行ってそこでタンクを見つけたらどう言い訳するつもりだ?
と言ってやろうかと思っていたのだが、出てきたチャンは妻曰く先日の奴とは別人で、
えらく腰の低い感じの良い男だった。
当然タンクの清掃など一人で出来ることではないということは分かっていたが、
彼は直ぐに業者に連絡を入れてくれ、翌週にはタンクを清掃してくれるとのこと。
私は妻に立ち会わせたいから実施日が決まったら連絡をしてくれるように頼んで、
この日は話が済んだ。

その翌週の月曜日、直ぐに清掃をしてくれたそうで、帰宅後しばらくは水道水が茶色かった。
だがその直後は現れなかったものの、未だミミズは出現した。
これは再度アパートに文句を言わねばなるまい。
さらにミミズは妻が処置した前述のガーゼも通過して出てきた。
白蟻といい、ろくなアパートじゃない。

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 食事中の方、心臓の悪い方はご覧にならない方が良いでしょうw



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