■2020年9月17日:移転した蕎麦十番
先日、自分がなぜタイにいるのかを突然思い出した。
以前勤めていた会社で、その会社はもう倒産しているが
(私が辞めて何年も経ってから倒産した)、
エス・オー・エヌ・ワイのDVDドライブに使う、
ボビンという小さな部品を作っていた。
ミシンのボビンの中に入っているコイルのような部品で、
もっと小さくて細かいのだが、銅線を巻き付ける形状をしていて、
今の勤務先でも取引のある会社の関連企業に納めていた。
で、数が出るので利益になっていたのだと思うが、
なにぶん小さいので、不良も結構多く、数も多いので、
「タイの会社(覚えていないのだが、多分エス・オーの下請け)
で検査してくれるから」ということで、
品質にはかなり甘く、納入先の人が取りに来てくれたりしていた。
金型は、当時の私の勤務先が作ったものではなく、
もともとよそのメーカーさんでやっていたものが、その会社が倒産したので、
納入先の会社が探したんだか縁があったんだかで、
私の勤務先でやってくれ、という話になったらしい。
その会社はその会社で、のちに潰れるくらいだから売り上げがなく、
うまい仕事に飛びついた、という寸法だ。
断っておくと、当時の私の勤務先でも金型は作っていたし、
作れないレベルの金型ではなかった。
ただ、分野的にいうと、ちょっと毛色の異なるものだった。
その頃、私のタイに関する知識はといえば、
・昔、日本軍が進駐したこと
・零戦も何機かもらったが、あっけなく連合軍機に墜とされて消耗したこと
・日本の旗色が悪くなると、離反したこと
・ベトナム戦争でアメリカの後方基地であったこと
・サンダーチーフやファントムがいっぱいいたこと
程度で、あとは大昔のやたら発音しにくい王朝のことは、
高校の教科書に載っていることくらいしか知らなかったのだが、
そんな経緯があって、親近感を持っていた。
2002年頃の話だ。
それで、今の会社の就職時の面接を受けたとき、
タイに会社があると聞いて、興味を持ったのだ。
もちん、エジプト・トルコに行ってきて、
「外国は面白い」感もあったのは否めない。
両親も、その会社は面白そうじゃん、と言っていた。
さて、全然関係のない話だが、今日のお題。
蕎麦十番が移転したらしい。
店内はタイ人客でごった返していた。
白人もいた。大盛況だ。
え?
あ、もちろん美味かった。(笑
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