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■2010年1月24日:acer Ferrari One 200 series FO200-Rb43 Review

昨年、日本で発売されて直ぐ注文し、渡航の機会を待っていたものが、
会社の大先輩にハンドキャリーしてもらった。ようやく対面出来て感謝感激である。
使い始めて暫く経つので、簡単にレビューしたい。

まずは外観確認から。説明の必要の無いことだと思うが、
本機はacerとFerrariのコラボモデルで、その特徴的なデザインが売り。
Fn+F10にフェラーリのwebサイトへのリンクがホット・キー設定されている。
もうひとつのポイントは、モバイル仕様(いわゆるCULV機)としては
珍しくAMDシステムを採用している、VISION(無印)対応ノートである。


@電源部は凝った装飾が施されている。電源ボタンは少々固い感触だ。
Aインジケーターのランプも美しい表現だ。
ステッカーがベタベタ貼ってあるのは例によって管理人の趣味。


排気口からは滅法強烈な温風が吹いてくる。


薄い筐体。1.5kgの筐体は、良く手に馴染む。
十分持ち歩く気になれるレベルだ。使い終わって天板を畳むと、改めて「小さいなぁ〜」と感心する。
ようやくAMDプラットフォームでこのクラスの製品が登場した。感無量である。
@WiFi/Bluetoothボタンは据え置き状態では少々押し難い位置にある。
Aマルチカードリーダースロットはスプリングプッシュプル方式で、ダミーカードを常時挿しておき、
 使用時に脱着する形になる。スロットは薄く、スプリングもかなり深いため、脱着は難儀だ。


@底面ゴムもタイヤをイメージした仕上がり。この部分はかなり話題になっていた。
Aこんなところにまで保護テープを貼る必要があるのだろうか...


天板の赤塗装はIT MALLで現物を見て来たにもかかわらず、当初ただののっぺりした緋色単色を
イメージしていたのだが、実際にはシルバーの"acer"の文字とともに透明樹脂の裏面に
メタリックレッドを印刷したものだった。これは予想を覆す好印象だった
(表塗装よりも裏印刷の方が仕上がりが美しく見える傾向がある)。
個人的な趣味になるがエンブレムについて。
表は蒸着に塗装(緑と赤は流し込みか?)、獅子の黒は印刷。裏はシボに黒塗装。
しかしこのヒケ(
部)はまずかんべえよ...


ACアダプタは小型と呼んで差し支えないだろう。
が、HPのマシンもそうなのだが、この電源ケーブルは何とかならないのだろうか・・・
まあ電源ケーブルなど何処かで買って来れば済むのだが。

そしてスペックは以下の通り。
・CPU: Athlon X2 L310 Socket ASB1 Conesus core 1.2GHz/L2=512KBx2/13W
・memory: Hyundai PC2-6400(DDR2-800) 2GBx2 200pin SO-DIMM Dual Channel
・Chipset: AMD 780G+SB750
・液晶: 11.6"(1366x768pixel) 高輝度 Acer CrystalBrite LCD 16:9 縦横比 (つるピカ)
・Video: Radeon HD 3200(integrated)
・VISION区分: 無印
・HDD: Western Digital Scorpio WD3200BEVT-22ZCT0 総容量320GB/8MB Cache
     (実質容量307.08GB) SATA 3Gb/秒 5400rpm 2.5inch
     購入時パーティション:単一ドライブ
・CDD: 無し
・Sound: Realtek High Definition Audio
・LAN: Atheros AR8131 PCIe GBE
・WLAN: Atheros AR5B93 802.11b/g/Draft-N
・Modem: 無し
・指紋認証装置: 無し
・マルチカードリーダー: Generic- Multi-Card USB Device/JetFlash TS1GJFT3
・ports/slots: アナログRGB port(ミニD-sub15ピン)/USB2.0 x3/ExpressCard: 無し
 HDMIports: 無し
・その他: Bluetooth 2.1+EDR、webカメラ、マイク
・OS: Windows 7 Home Premium x64
    office無し
・質量1.5kg
・バッテリ: 6cell
・バッテリ駆動時間6~7時間(実質5時間は持たなさそうな模様)

メモリはacerのHPにはPC2-5300(DDR-667) 2GBx2と記載されているが、
CPU-Zで確認したところ、PC2-6400(DDR-800) 2GBx2(もちろんDual Channel)だった。
最初から計算ずくのことなのかどうか知らないが、これは嬉しいミスだ。

クロックの低いAthlonデュアル・コアにしてはサクサク動く。
まあ、速いというよりは反応が速いというべきか。
何より嬉しかったのは、3D MARK 06を完走した事。スコアは1070。詳細はこちらを参照。
HPのマシンはどれも動かなかったので、やっぱりHPは良くないのかと疑いが強まった形だ。
3D MARK 06のスコアが1,000を超えていれば、2,3年前のゲームタイトルであればそこそこ動くだろう。

Radeon HD 3200の拡張デスクトップ設定も、HPのtx2は私の使っている
CRT(iiyama LS902U)ではまともに動作しなかった(使っている最中に
再起動が掛かってしまう)のだが、Ferrari Oneでは問題無く使えている。

何年も前に富士通LOOXのPentium III M/1.1GHzだの1.3GHzだのを搭載したミニノートを使っていて、
ちょっと重いエクセルファイルを開いただけでカクカクいってしまうようでは、
と諦めていた身としては意外だった。
試しにファイル容量4MBを超えるマクロ付きのエクセルファイルを開いてみたが、何ともない。
これがWindows 7を搭載したことによる恩恵なのかどうかは分からない。
Adobe Photshop等はさすがに起動に時間が掛かるが、それは致し方ないだろう。
私は本機が初7体験になるが、個人的な感触ではvistaも7も変わらないような気がする。
むしろ慣れるまで使い難いだろうと感じている。特にメールソフトは何故わざわざ
xpとvistaと7でそれぞれ変える必要があるのか(xpまでは長らく同じ仕組みだった)。
これでは、メール移行手段としてデータフォルダを丸ごとコピー、ということが出来ない。
あるものを敢えて余所から別のソフトを買ってきて使うつもりも無いので、大変不便だ。

私は既製PCを購入するといつもまず最初にやることは、インストール済みのゴミソフトの削除なのだが、
本機はその手のものが僅かしか入っていなかったので、随分手間を省いてくれた。
この点でもacerは高得点だ。本機はハードディスク・リカバリー方式を採用しているため、
DVDで必要な場合はUSBでドライブを外付けして、専用アプリで自主作成する必要がある。
これも既製PCを購入した場合、私が真っ先に行うことのひとつだ。
本機の場合はリカバリー・ディスク2枚とドライバ/アプリが1枚だ。

全体として、ゴキゲンな仕上がりだ。妻に「一緒に寝たら」と言われるほどのお気に入りぶりである。
これで68,000円というのは安いと言うべきだろう。今はもっと価格が下がっていると聞く。
本モデルはタイはもちろん海外では限定販売扱いのため、価格はもっと上(8万over)だ。
何度か紹介しているように、メモリ量が少ない等スペックも若干異なる。
豊富に流通している日本では珍しくも何とも無いだろうが、
小型のPCを求めている方であれば、本機を選んで損は無いだろう。
色々と外観パートで難癖を付けたが、全て許容できるレベルだ。
結局のところ、光学ドライブが付いていなくても、光学ドライブ内臓というだけで
10万越えのミニノートを買うよりは安く済む(重量は微妙か)。
分離している不便さを考慮しても、これは大きなアドバンテージと言えるだろう。
今時外付けのドライブでも1万円もしない(内蔵ドライブを便利ツールの類で繋げばもっと安く済む)。
PCも(特にノートは)職業と同じで、買ったは良いが合う合わないという問題が発生するケースがある。
私の場合は、Ferrari Oneに出会えて幸いだった。





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