■2013年8月16日:BaNANA ITのOnline Shoppingを試してみた
BaNANA ITのwebsiteを見ていたところ、AMD FX-4350が商品リストに載っていたので、
早速Online Shoppingを試してみることにした。
まずはBaNANA ITのwebsiteに アクセスし、タイ語だと 何が何だが分からないので、 写真のように"English"を選ぶ。 それでも分からない場合は、 諦めてページを閉じる。 |
次に商品(ここではCPUの FX-4350)を選ぶ。 |
差し当たって他に欲しいもの はないのでCheckoutを選ぶ。 |
すると初めての方は登録を、 と出てくるので"register"を選ぶ。 |
次に、登録内容を入力する。 ここでPROFILE DETAILSに 表示されているというのは Mr.のことである。 外国を選べるようになっているが EMSであれば 発送可能なのだろう。 |
登録内容の入力が終わると、 発送及び支払い方法の選択画面 に移る。まず発送方法だが、 1番上の業者というのは EMSですらまともに発送できない国 なので、2番目を選ぶしかないだろう。 3番目はパンティップ・プラザ内4Fの 店舗まで赴き支払うというもの。 店舗内4Fのブロックまで細かい住所が 書いてある。店舗まで行くのなら 通販する意味がないだろう。 支払い方法だが銀行振り込みなど したくないので、無難に下を選んでみた。 ここに書いてあるのも発送の項の 3番目と同じで、BaNANA ITの店舗にて 支払えとの内容だが、通販でまさか そんな無駄なことを書くはずはない、 きっと代引きのことだろうと期待して、 ものは試しにこれを選択してみた。 |
注文内容の確認を求めてくる。 半分隠れてしまっているが ページ下部のSubmit orderを 押す。 |
確定すると、最後にINVOICEが 表示される。 ほどなくE-mailでもINVOICEが 届いた。 ここには"ComSeven"なる業者の 社名が記載されており、恐らく 手続き仲介業者なのだろう。 その名前には聞き覚えがあり 調べたところ、パンティップ・プラザ 内に店舗があり、私はここで何回か 買い物をしている。ただここに 書いてある会社の住所は ニューペップリー通りであり、 本社の住所だろう。 |
BaNANA ITのwebsiteには、在庫に関しても納期に関しても何も触れられていない。
E-mail受信後、さ〜てどう出てくるかと連絡を待っていたが2日目の昼になっても何も無いので、こちらから動くことにした。
まず、BaNANA ITのwebsiteにアクセスし、Log inしてみたところ、Log inしただけでは何も変化がない。 購入履歴を確認するページがあったのでそこにID/passを入力したところ、 右のようなメッセージが表示された。これは 「マイ ミー シット カオ チャイ ガーン ラボップ」と書かれており、訳すと 「機能を利用する権利がありません」とのこと 到底「OK」ではないのだがここでは何もできないので次の手を考えた。 |
仕方が無いのでwebsiteに記載の問い合わせ番号に電話してみることにした。
INVOICEの記載のものと同じ番号だ(02-から始まる番号。02はバンコクの市外局番)。
電話には誠実そうなあんちゃんが応じてくれた。
私 | 「先日BaNANA ITのインターネットサイトからCPUを注文した者ですが INVOICEはメールで届いたんだけど、その後何も連絡がないので、 どうなっているのか問い合わせしたいんだけどね」 |
係員 | 「はい、それはどのくらい前ですか?」 |
私 | 「2日前かな。8月7日だよ」 |
係員 | 「おやあ、おかしいですね。丁度私は今E-mailをチェックしているのですが、 そのようなご注文は見当たりません。お客様のお名前を仰って下さい」 |
私 | (自分の名前を告げたところ良くあることなのだが、先方が日本人の名前を上手く聞き取れなかったので) 「注文番号があるでしょう。その番号を言うから調べてもらえないかな」 と言ってOrder idを告げる。 |
係員 | 「ああ、ありました、これですね。CPU」 |
私 | 「そうそう。それの処理はどこまで進んでいるのかね」 |
係員 | 「私どもの銀行口座に入金が確認できていませんので、未だ何も処理は進んでいません」 |
私 | 「しかし現金という方のオプションを選んだはずだが」 |
係員 | 「私どもの店舗にお越しいただき、お支払いください」 |
私 | 「おたくの店舗って?おたくはcom7だろう?店舗というのはBaNANA ITの店舗のことかね?」 |
係員 | 「そうです、そうです。在庫などもBaNANA ITのものを参照しています」 |
私 | 「パンティップ・プラザの4Fの?」 |
係員 | 「そうです、そうです」 |
私 | 「しかしそれでは通販の意味がないのではないかね?」 |
係員 | 「いえ、私どものシステムでは、地方にお住いの方などに、近親の方がバンコク市内にて お支払いただき、地方にお住いのご家族の方などに、私どもの方から発送差し上げるシステムになっております。 お客様も地方にお住まいなのでしょう?」 |
私 | 「なるほどね。だが私はバンコク市内に住んでいる者でね。 ところでパンティップ・プラザの店舗には在庫はあるのだろうね?」 |
係員 | 「はい、もちろんございます」 |
私 | 「ではそちらに出向いて買うから、この注文はキャンセル処理してくれないかね」 |
係員 | 「はい結構です。全く問題ありません」 |
当日の内に、キャンセル済みである旨の連絡がE-mailで届いた。
どうやら、タイにはまだまだECの基盤要件が足りないようだ。
まず、処理が進まないのであればとりあえず電話でもE-mailででも連絡するべきであろう。
でなければ、客にそれらを入力させる意味がない。この辺がタイ人ならではのとろさ加減だ。
この国はOnline Shoppingなど始めるには10年早い。
もちろんタイでも、SINGHAのサイトから水を買ったりすることはできる。
但しこの場合でも支払いは代引きであり、外国のクレジットカードは使用できない。
Online Shoppingと呼べるのは、クレジットカードが使用出来てからだろう。
ちなみにタイ語で
”通販”は(サン スー)と言う。(サン)は”注文する”で、(スー)が”買う”という動詞である。
厳密には「取り寄せる」という意味なのだが、通販と正確に言おうとすると「インターネットを使ってどうのこうの」と
長くなってしまうので、簡略的にはこれで通じる。
なお電話で注文する場合は、(トー サン)と言えば良い。(トー)は電話を使って連絡することを表す。
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