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■2015年5月13日:アルファーリンク ルージュ (AlphaLink ROUGE)

宇宙に興味がない、というかSF画像を見て”美しい”と感じない人はいないと思うが、
Windows 95の登場当初に、SF艦隊シミュレーション・ゲームをヒット(?)させた
ゲーム・デベロッパーがあった。
I.MAGiC社である。

同社のメビウスリンクシリーズは広範に渡ってシリーズ化しており、
私も5〜6作プレイした記憶がある。
当時本シリーズの美しいSF感の再現に魅了されたファンも多かったようで、
私もその一人だった。2作目か3作目には豪華冊子(資料集)まで付属していた。

中でも個人的に評価が最も高かったのは、「アルファーリンク」だ。
これはBGMがMIDI方式であり音質が良く、CD単体で起動することもでき、
ゲームの内容そのものはともかく、美しい宇宙の景色に見入っていた。
ここにそのBGMの代表を貼り付けて置く。
著作権がどうとか細かいことは抜きだ。どっちみち宣伝になる。

しかしシリーズの進化はそのうちにリアルタイム制だの3D化だのを採用し、
その最初のバージョンをプレイした私は、「何だこりゃ」と感じた。
試みは良いのだが、出来が悪かったのである。
I.MAGiC社はまだあるが、メビウスリンクシリーズは廃れてしまった。

ゲームではないが時は流れ、私も年とともに身を入れてゲームなどプレイすることがなくなり、
よりカジュアルで息抜きチックなものを求めるようになった。ゲームそのものを漁ることもなくなった。
そのようなとき、人は記憶に頼るものである。

以前にも書いたが私は古いものを直ぐに捨てる癖があり、
前述のアルファーリンクなど既に持っていない。
返す返すも悔やまれるが、ないものは仕方がない。
古いゲームというのは最近ではダウンロード販売している場合があり、
本当はREGIONAL POWER IIが良かったのだがそんなものはなく、
銀河英雄伝説は作家が嫌いなので敬遠した。
そこで、メビウスリンクシリーズを探してみた。

「楽天ダウンロード」にて
メビウスリンク ユニヴァース2、
メビウスリンク ノワール
アルファーリンク ルージュ
の3本が見つかった。

一番新しいのはユニヴァース2だが、5,076円もするし、
下手をするとW8.1では動かないかもしれぬ買い物なのだから、
そんな大金は払いたくない。あとの2つは3,240円だったので、
過去に面白かった記憶のあるアルファーリンクシリーズから、「ルージュ」を購入した。
これだけ古いゲームだと、総容量も100MB以下なので、タイでも何とかDL可能だ。


さてインストールはさしたる問題もなく完了
(xpの互換モードにはしなければいけないようだった)。最初はフルスクリーンで起動し、
モニタ上で左クリックをすると表示されるメニューに解像度の変更があり、
モニタが対応する全ての解像度モードに対応しているのだが、
ここで大き目に変更すると、次回以降起動しなくなり画面が真っ黒になってしまう。

が、ゲームフォルダに入っているマニュアルにF9キーを押すと
ウィンドウ・モードになるとの記述があり、F9を押したところ復帰した。
モニタそのものの解像度とゲーム解像度を両方とも同じにすると、
ゲーム画面が途切れてしまうので、私のEIZO Color Edge CX271の場合、
モニタ1600x1200、ゲーム1280x960くらいが丁度良かった。


また本ゲームにはポーズ機能がなく、ESCキーを押すとゲーム終了してしまう。
他のゲームの癖でつい押してしまうので、何度も苦汁を舐めた。
操作面で難癖があるとすれば、ホット・キーを設けてほしかった。

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シナリオ選択画面。最初は2つしかエントリーされてなく、
ひとつずつクリアするごとにプレイ可能なシナリオが増えていく。
なんだかんだ言って3つ目か4つ目が一番難しかった。
ところでPLAYER LEVELの保存先が分からない。
惑星には横文字の名前が付いているが、これは思いきり地球である。
なおアルファーリンクでは連邦軍と紋章軍というのが同盟して強大な
帝国軍に対抗している、という図式らしい。
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土星がモデルの惑星。 全てのコマンドは左クリックを押しながらマウスを動かして選択、
右クリック&ドラッグで画面スクロールというスタイルは、
しばらく慣れないと非常にプレイしにくい。
あらゆる操作をマウスで行わなければならず、画面が広すぎると不利だ。
またマウスのホイールで画面ズームするのだが、
ズーム率を最低にすると上半分くらいが切れてしまう。
これは古いゲームなので当時対応していない解像度だったからであろう。
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惑星と水平線上に並んだ艦艇。この木星はどてっぱらに少しポリゴンの線が
見えてしまっているが、まあ美しいと評していいだろう。
手前は連邦軍戦艦。
木星の目の前にいるブルーの戦闘艦は、紋章軍の旗艦。
一般に高級な艦艇ほど股が割れてくる。
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情報パネルをいちいちYESだかRETURNをクリックしなければ消せないのが
鬱陶しい。その間にも敵は接近してくる。ところで上図は最終シナリオだが、
最終面の本星が石というのは何事か。
左画像では選択肢が右下に表示されているが、
艦隊を惑星に駐留させる時は、今度は左側に表示される。
いちいちマウスを端から端まで持っていくのが非常に面倒だ。
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高速戦艦の速度は、380である。これに付属させるには、同じく380の速度を
持つ駆逐艦が良い。巡航艦の速度は連邦軍が300で紋章軍が320であり、
やや足を引っ張ることになる。もっとも、連邦軍の標準旗艦も300なので、
どうなのかは分からない。
高速戦艦は文字通り高速だが防御力が低いので、
これと駆逐艦だけで艦隊を編成すると、直ぐ全滅する。
連邦軍の新型旗艦。速力380。紋章軍の旗艦も380であり、
高速艦隊の編成にはおあつらえ向きだ。
司令官の能力というのは、SPEEDは重要だが、攻撃力/防御力は
あまり気にする必要はない。所詮戦況は物量に左右されるからだ。
スピードは艦隊速度に影響するので、高速艦隊を任せる連中には、
是非MAXの250を保有する司令官を選びたい。
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艦隊を出撃させる前に、その星の艦艇の在庫をチェックする必要がある。
高速戦艦を6隻使用する編成で、5隻しか駐留していないのであれば、
1個艦隊に足りなくなるからだ。艦艇が不足している場合、歯抜けのまま
編成され、歯抜けで出撃した艦隊には、艦艇を補充することもできない。
独立艦艇を出撃させるとき、メニュー窓は右上に出るので、
惑星が画面右上に来るように画面を移動させておくと、
作業をスピーディに行える。
艦隊を編成し、進宙したところ。
ところで何でわざわざ惑星の後ろに出現するのかね・・
艦隊が進宙する位置は選べない。
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艦隊の移動は旗艦を選択して行う。隷下の特定の艦艇を選択した場合、
その艦艇一隻だけで移動してしまう。
旗艦を左クリックして戦闘態勢なり移動なりを選んで指を離すと、
オレンジ色の線で移動経路が表示される。
予定の移動地点で再度左クリックを押し、そのままマウスを回すと
移動後の艦隊の向きを選択できる。ここで指を離せば、進路決定だ。
乱戦になると旗艦の選択が難しい。
艦隊を長距離移動させるとき、画面を狭くしたまま指示が出来ないので、
非常に分かりにくい。
なお手前に紫色のエリアが見えているが、
ここは航行できないわけではない(スピードが落ちる)。
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3次元の概念がないのか、艦隊でも単艦でも、惑星をまたぐことができず、
引っ掛かって止まってしまうので注意が必要だ。
援軍が来ることもある。
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見てほしい、コンピューターは両面艦隊の進行とエネルギーのリンクを
同時にやってのけている。緑の円がエネルギー・リンクである。
こんな機動はとてもではないが人間には操作しきれない。
コンピューター側の艦隊は画像のように、脇目も振らずに
こちらの本星に向かって直進してくるだけだ。ご覧のように
足の速い順番に到着するので、その通り各個撃破すればいい。
索敵をOFFにすると敵艦隊の軌跡は消えるが、
どっち道こちらの本星に向かってくるだけだ。
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さて、ここまで否定的なことばかり書いてきたので、
さぞかし何が面白いのだろう?と疑問に思われることだろう。

リアルタイム制とはいえ敵の足は速い。
艦隊編成、出撃、エネルギー・リンク(惑星のエネルギーを、
リンクを設置した設備を経由して配達するシステム。いわばパイプライン)
の生成とやっていると間に合わない。
そのくせ敵の思考は、こちらの本星に直進してくるだけなので、
防衛に徹するのが手っ取り早い。

本星上に駐留艦隊を展開し、その後、独立艦艇を一隻ずつ進宙させ、
敵が向かってくる方向に指向する。
他の惑星に駐留する艦隊も、本星に向かって出撃させる。
要は物量なので、コンピューターより多くの艦艇をぶつければ勝てる。
独立艦艇は艦艇が減った艦隊に補充してもいい。
(そのミッションで登場する敵の旗艦を全て撃沈すれば勝利となり、
コンピューターは全艦出撃させて来る)
これなら、エネルギー・リンクすら要らない。
独立艦艇は惑星の周囲に並べすぎると、それ以上配置できなくなるが、
移動させれば再び出撃させることができる。

ところで、どうも満杯の艦隊に独立艦艇を合流させようとすると、
エラーが出てゲームが強制終了させられてしまうことがあるようだ。
ときどきはセーブしながらプレイした方がいいだろう。

大抵の場合、連邦軍は帝国軍より手持ちの艦艇が少ないので、
私が下手なだけかもしれないが、艦隊を出撃させて敵を進行途上で迎撃、
などという洒落た真似をしようとしても、なかなか上手くいかない。
ましてや、こちらから攻め込んで進行途上の中立惑星を落としてから
敵本陣を叩くなど、時間的に不可能だ。
最終防衛ラインではないが待機態勢が完了。
惑星の南北にまばらに独立艦艇がいるがこれは討伐隊で、
どうせ惑星の直近まで突っ込んでくる艦艇がいるので、
それを討ち取るためのもの。当然戦艦クラスの艦艇である。

単独艦艇の出撃は、駆逐艦や巡洋艦といったカスにするべきである。
そして圧勝するコツは、そいつらは艦隊編成した連中の前面に出す
ことである。理由は明白、盾だからだ。
コンピューターは大抵高速艦隊が先頭で、そいつらは射程が長いのだが、
やられるのが駆逐艦ならへいちゃらだ。
盾が崩壊していく間に、敵の機動を見て考える時間もできる。
戦艦や高速戦艦は後出しにした方が良い。
後で減った艦隊の艦艇を補充するためである。

エネルギーが無くなると、艦艇は移動も攻撃もできなくなる。
このために敷設艦を出してエネルギー・リンクなるものを設置して
補給路とするわけだが、今回の作戦ではそれは必要ない。
ところが、惑星のエネルギーも、艦隊を出撃させるとボンボン減る。
惑星のエネルギーが無くなってから補給艦を出撃させても、
補給するエネルギーを積載できないので意味がない。
惑星のエネルギーは自動回復する。
従って時間が許す限り独立艦艇を進宙させて、戦闘に備えた方が良い。

画像で単独の○があるのは独立艦艇、惑星の外側の大きな円が、
惑星がエネルギーを供給できる範囲である。
赤とか緑の大きめの○は、艦隊の索敵可能範囲。

どうも単純で何が面白いのかと感じるだろう。
そろそろ本ゲームの最大の魅せ場を紹介しよう。戦闘シーンは、実際の
プレイ中は操作に忙しく見逃しがちだが、実に美しいグラフィックスなのだ。
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戦闘が開始された。
さすがにこれだけ艦隊が布陣しているところに一列縦隊で突進してきても、
頭から撃沈されていくだけである。
コンピューターのプログラムされた従順さは尊敬に値する。
帝国軍の艦艇は、どちらかというとダサくデザインされている。
配色も艦艇というよりは戦車のような色使いだ。
ウケケ、赤毛のおねいちゃん、おたくの艦隊はどんどんやられてまんがな〜
ホレホレ、旗艦も撃沈されてしもうたのう。
そろそろ降参した方がよかちゃいまっか〜?

なぜどこかの方言が出て来るのかは不明だが、
結局このゲームの醍醐味はこういうところなのかもしれない。
慣れてくれば、最終面でも30分程度でクリア可能だ。
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最終面。7個艦隊を投入可能で、大激戦となる。試行錯誤して最適な
布陣をしている。画像手前側から攻めてくるのは上図の1個艦隊のみで、
そのあとの敵艦隊は全て上方のみから接近してくる。そこで、下の方の
艦隊はみな高速艦隊にしてあるので、あとで上方に移動させるのだ。

何回かやってみて、惑星の在庫艦艇を全数宇宙に浮かべるより、
ある程度残しておいて、艦艇数が減った艦隊は素早く駐留させて、
満タンの艦隊として再出撃させた方が効率が良いことが分かった。
迎え撃つ艦隊。
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連邦軍の新型旗艦の主砲(?)が火を噴く。 戦闘に入った際にマウスから手を放すと、逐次外部ビューに切り替わる。
主に味方艦の損害状況報告だ。
お知らせパネルが自動でパカパカ開くので、少々鬱陶しい。
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これだけの攻撃にさらされているところに突入してくる酔狂もいたもんだ。
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敵艦がどんどん侵入してくる。適宜艦隊を後方にバックさせて迎撃しよう。
上方の艦は連邦軍の現行旗艦。
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下方にいるのは帝国軍のレーザー巡航艦。
犬のちんぽこみたいのが生えている。
連邦軍高速戦艦のアップ。
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紋章軍の旗艦。 このコオロギみたいのは紋章軍の巡航艦だ。
クリックして拡大 艦隊司令官の一覧表を作ってみた。
エクセル版はこちら

表では、Tactics(惑星に対する攻撃力)は不要なので省いて、
能力の総合計でフィルタを掛けてある。


ところでスクリーン・ショットを撮っている間にも戦闘は進行しているので、
タイミングを図るのに苦労しているのだ。

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