熊本の次は中国で問題が発生し、大連に行くことに。
バンコクから大連まで直行便は無いので、上海を経由しそこで現地法人の元上司と合流し、
国内線で大連に向かうことに。バンコクから上海まではタイ航空の深夜便である。
が、悪いことは重なるもので、大変な事件が発生する・・・
今回も香港へ行った時と同じように、上海は通過のみである。
なおこの時の中国・元の為替レートは1元 = 約12.5円だった。
スワンナプーム国際空港にて。
出国審査場とセキュリティ・チェックが2Fに移されていた。混雑解消のためと考えられるが、
何のことはない、確かに私が通過した時点では空いていたが、
しばらくすると以前と同じように行列していた。
機内はそこそこ混んでいたが、私と反対側の人は4人掛けの客席の端々であり、
中2席は空いていたのだが、CAの「食事です」の声で目覚めると
反対側の中国人が長々と横になって寝そべっていた。
彼は飯の時間も目を覚まさなかった。
こんな客までいる。
行きのバンコク→上海線エコノミーの機内食。炒飯にこのソーセージはちょっといただけない。
炒飯は食べたがソーセージは残してしまった(不味かった)。
さて良いことなさそうな今回のBKK→上海線だったが、CAは可憐なること妙なる美女で、
撮影を逃す手は無いと思われた。しかしながら声を掛けるタイミングというのがあるもので、
まさか配膳の最中に頼むわけにもいかない。
私は後半戦に持ち込むことにした。
彼女が見回りにトコトコ歩いてくるところを見計らって、写真を撮らせてくれるようにお願いした。
どのように頼むのかって?そのまんま、ストレートに写真を撮らせて下さい、と訊くだけである。
それ以上の何物でもない。
彼女は「写真ですか? 良いですよ」と答えてくれたものの、そのまま通り過ぎて行ってしまった。
そして再度通り掛かった際に、思わせぶりな微笑みを浮かべてこちらを一瞥すると、
他の客の相手をしにまた何処かに行ってしまった。
その微笑といったら。脳みそがとろけそうだった。
マズイ。
3回目の接近。あれ、どうしたの、写真は?と問い掛けてみる。
「え、今ですか?」と切り返して来たので、
すかさず「今が良いかい? それとも用が済んでから後でも良いよ」と答えると、
彼女は「ありがとうございます。今ちょっとアレなので、後でお会いしましょう」と
答えて去って行った。
恋に落ちそうだった。
ところがこの後、災厄に見舞われる。
上海上空でギッタンバッコン揺れたまま、一向に着陸する様子が無いのである。
福岡が何とかと英語とタイ語で何かアナウンスしていたが、早口で聞き取れなかった。
その揺れ方といったら、ほどほどに飛行機には乗っているつもりだが、
今までこんなに揺れたことは無かった。
実際揺れたなどというものではなく、まるでボートが波に揉まれているようだった。
出掛けに会社の偉い人に「あっちは台風が来てるらしいぞ」と教えてくれなければ、
私は発狂していたことだろう。
揺れている間、その言葉にしがみ付けたおかげで何とかこの揺れをしのぐことが出来た。
死ぬかと思った。
飛行機は事情の分からぬまま上海を離れ、何処かの空港に着陸した。
飛行機が着陸した際に、ギャレーまで歩いて行きCAを捕まえて何処に居るのかと訊くと、
やはり福岡に着陸したとのこと。上海上空が台風の為着陸できる状態ではなく、
ここで待機して現地の天候が回復するまで様子を見るとのこと。
そのうちに福岡空港側のスタッフが入って来て、一通り機内をビデオ撮影していた。
このスタッフは当然日本人なので、事情を聴いてみた。
上海の状況は改善してきており、10:30かそこいらには離陸できるとのこと。
タバコが吸いたいと言ったが申し訳ありませんと断られた。
・・・なるほど、他の乗客も席を立つ様子が無いので妙だと思っていたのだ。
乗客の殆どは中国人であり、日本に来る予定ではなかったので、日本に入国するビザなど持っておらず、
降りられないのだ。他に日本人がいなかったわけではないと思うが、それでも同様の措置なのだろう。
することが無いのでこのタイミングに先ほどのCAに再度写真撮影をお願いしてみた。
写真は、良くあることなのだがカメラをポケットから出した際にモードダイヤルが予定の位置から
ずれていることに気が付かずに撮影してしまった。失敗したな〜と思いつつ、もう一度などと頼めないので
諦めていたのだが、ところがそのモードが良く分からないのだが写真とムービーを同時に取るというもので、
もっけの行幸だった。
ちなみに、もちろんと言うべきか動画の100倍は美しかったことを言い添えておく。
焦燥に駆られていると、写真のCAが何かお飲みになりますか、と声を掛けてくれた。
コーヒーを頼むと、その場で作ってくれた。但し、ギャレー内で飲んでくださいと言われた。
インスタントだったが、喉が渇いていたので美味かった。
コーヒーを飲んでいる間に世間話に花を咲かせた。
福岡で止まっている間に携帯電話で会社に連絡した。客室乗務員が電話を使いたいと言っている
乗客がいると話している声が聞こえたが、そんなことを気にしている場合ではなかった。
必要だから使うまでだ。
結局福岡に2時間留め置かれた。その間エアコンも切られており、
くそ暑いうえに密集した中国人の臭い体臭に囲まれて堪ったものではなかった。
飛行機はガソリンを補給し、
やがてエアコンの復帰が準備が整ったことを告げ、機は再度上海に向かうのであった。
おかげで飛行機の到着は遅れ(05:45が12:00になってしまった)、
顧客との打ち合わせは翌日にずれ込み、中国での滞在も一日伸びてしまった。
中国入国時の審査官は頗るフレンドリーだった。
イミグレで「ハロー」言われたことなど初めてだった。
上海国際空港の国内線ゲート付近。
日本でも国内線は時刻がちょこちょこ変わるものだが、
中国での遅延やゲートの変更はその比ではないそうで、
4〜5時間遅れることなど当たり前なのだそうだ。
写真は被害を受けて大挙して他のゲートに移動する人々。
航空会社は吉祥航空という中国国内専門の航空会社で、
上海→大連までの2時間余りの間、機内は昼間で窓の衝立が開けられていたため
暑かったのだが頑張って寝ていた。
着陸寸前にスッチーに起こされ、テーブルを片付けろと言われ、見ると弁当箱が。
ふむ、中国の国内線は何を食わせてくれるのか、わくわくしながら拝見。
・・・・・
何だ、これは。特に、右側の真空包装の物体。
わざわざ箱に入れる必要は無いと思うのだが・・・
よほど中身を見られたくないのか。一切手を付けずに置いてきてしまった。
大連の街
開発区という地域らしい。
写真の建物は何だか不明だ。営業はしていないようだが、カラオケのようでもあるし、
右手はお巡りらしい。とてもそのようには見えない。むしろ駅舎のようだ。
食事した日本料理店、「笑笑」。小奇麗な店内で刺身が美味かった。
中国語でホテルを表す言葉は「酒店」などが良く知られているが、
「旅店」というのは民宿みたいなところを指すらしい。
もっとも、我々の常識で言う民宿とはちょっと違うらしいが。
宿泊したホテル、「不夜城」。仕事で来ているので仕方が無いのだが、
外国人向けのホテルではない。領収書に英語は使えないそうだ。
泊まった部屋、1泊400元。朝食は58元で朝食込でも458元だから変わらない。
部屋のWiFiは無料だがそんなに速くは無い。部屋は16Fだった。
備え付けのアメニティ。無料ではない、と書いてある。しかし下着まで置いてあるとわ・・・
ご覧の通り、部屋は2K(というか2L?)+バス・トイレ別であり、かなり広かった。
寝室の明かりのスイッチが見つからなかった。
朝食会場。6:00 - 9:00まで営業している。
箸しか置いてないし(スプーンやフォークは多分補充していない)、
パンの味は黴を食べているみたいだった。
紅茶とジュースは温いわ薄いわ、コーヒーもインスタントでくそ不味かった。
朝食込の予約をしていなくても、入り口で係員が電話で日本語を話せる女性に繋いでくれ、
宿泊費込みで処理できるよう手配してくれた。
写真で見えているあたりが、先に紹介した日本食店が集まっているあたりである。
下の写真は上写真の○部分の拡大写真。
この写真は、一つ上の写真の左側の○部分を拡大して撮影したもの。
平日から宴会をしているらしい。
大連では3輪の乗用車を良く見掛けた(今は生産していないらしい)。
上海国際空港の搭乗ゲート付近。中国はセキュリティ・チェック時にライターを没収される
(香港・深センは大丈夫)が、空港内の喫煙所にはしっかりライターが備え付けてある。
つまらないところで感心してしまった。
帰りの便のゲートは61だったのだが、ビジネスクラス・ラウンジは70番側にあるとのこと。
不便だ。
上海市民は空港の免税店で買うほど貧乏ではないからか、
免税店では電気製品は売っていなかった(電話やカメラのアクセサリーはあった)。
帰りの上海→バンコク線の機内食。鶏肉の炒め物。結構美味しかった。
後ろの区画にスーパー美人スッチーがいたが、さすがにそこまで行くわけにはいかなかった。
帰りの機内販売にて妻にと買ったネックレス。USD 120$。
3回目の結婚記念日を週末に控えており、
当日までに買い物に行く時間も無かったので買ってみた。
機内販売のこのレベルの品の品質を試してみたい気持ちもあった。
今回は帰って来てから風邪をひくし(滞在中から体調の変化には気付いてはいた)、
散々な目に遭った。願わくは金輪際飛行機になど乗らずに済んで欲しいものだ。