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■2013年7月27日:鋼の虎

クリックして拡大  原題:THE IRON TIGER (1966年イギリス)
 著者:ジャック・ヒギンズ
     Jack Higgins/1929- イギリス生
 文庫初版:1985年12月15日 徳間文庫
 初版時価格: 360円
 巻数:単巻
 品番:501-8
 管理人読了日:2011年12月5日
 映画化:未
 映画題名:−
 映画主演俳優・女優:
 日本語DVD化:

本書もまた充実した古本ラインアップを抱えるAmazonで掘り出してきた、
ジャック・ヒギンズの初期の作品。ヒギンズの古い作品はどうしてこうもロマンに溢れているのだろう。

本作品の舞台はバルプールというインドと中国国境付近にあるヒギンズの創作国家だ。
恐らくネパールあたりがモデルなのだろう。


バルプールの太守にはカリームという息子がおり、これが病に侵されており
その子のお守をしているケリガン老師という神父の元に、
アメリカ人の看護婦であるジャネットがカーリムの治療のためやってくる。
またこの国はインドから保護を受けており、インド陸軍の少佐、ハーミト等が支援のため駐留している。

主人公のジャック・ドラモンドは元イギリス海軍航空隊の中佐で、プロの運び屋である。
反共勢力へ武器を運んだりという密輸すれすれのことをやっている輩だったが、
筋金入りの”男”であり、この国で彼に出会ったジャネットは、急速に彼に惹かれていく。

彼はこの当時、付き合っていた中華民国政府の代表を名乗る男に、
きな臭いものを感じていたのだが、予想は的中し、ついに中国軍がバルプールに侵攻してきた。
彼らは太守に託され幼いカリームを連れ、山越えの逃避行を刊行するが、
極寒の気候の中、逃走は困難を極める。

中国人という奴は、誰が見ても胡散臭い連中らしい。

作品で良い味を出しているのはハーミト少佐だ。ドラモンドも屈強な男だが、
ハーミト少佐は現役軍人であり、男の中の男である。
インド兵というと質が悪いという噂もあるが、ハーミトはドラモンド等を良く補佐して脱出を助けている。


本作品ではインド高地の情緒溢れる光景が鮮やかに描かれており、
想像力を掻き立てられる。

古い小説は良い。私はこういう人間臭いロマン小説が大好きである。

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ヒギンズの小説としては中期の作品で、その中でも完成度の高い活劇として仕上がっている作品を紹介する。■2012年4月23日:テロリストに薔薇を
ヒギンズの小説は私の蔵書(というほどのものではないが)の中で一番数が多いと思うのだが、その割にはあまり紹介していない。まあ勿体ぶっている部分もある反面、UPしている量ものらくらしているので、こんなペースなのだろう。■2012年10月5日:サンダーポイントの雷鳴
迫真のストーリー。そんな形容がまさにピッタリの作品。ジャック・ヒギンズの初期の作品で、この頃のヒギンズは多くの名義を持っており、本作の場合は「ジェームズ・グラハム」。■2012年6月6日:サンタマリア特命隊
ジャック・ヒギンズは私の大好きな作家である。最初は友人に映画を「あれ面白いよ」と薦められて映画とともに原作も読んだような覚えがある。というかナヴァロンの要塞もそのパターンだったのだが、今頃彼は元気だろうか(オイオイ、ごめんねK君)。ところで本書には「完全版」もあるが後付けであり、何が違うのか今となっては私も覚えていない。■2012年1月18日:鷲は舞い降りた



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