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■2020年10月21日:ホース・ソルジャー

クリックして拡大  原題: 12 STRONG (2009年アメリカ)
 著者:ダグ・スタントン
     Doug Stanton/-
 文庫初版:2018年4月15日 ハヤカワ文庫
 第2刷時価格: 上下巻とも720円
 巻数:上下巻
 品番: NV520,521
 管理人読了日:2020年5月5日
 映画化: 2018年5月 ワーナー・ブラザース
 映画題名: 原作と同題
 映画主演俳優・女優:
               クリス・ヘムズワース
               マイケル・シャノン
               マイケル・ペーニャ
 日本語DVD化: 2018年10月 ポニーキャニオン

マザリシャリフにあるカラーイジャンギー要塞は、
19世紀末、第二次と第三次アフガン戦争間に、
アフガニスタン人の手によって作られた、らしい。

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この要塞は、現在でもgoogle.mapで見ることができる。


本書は、9.11事件ののち、アメリカが侵攻して始まった、
アフガン戦争の開戦から緒戦のマザリシャリフ要塞を巡る攻防を描いている。

アフガニスタンの状況をここまで克明に述べた書物は、
少なくとも小説には今までなかったと思う。
作風としては、同じくハヤカワから出版されている、
「ブラックホーク・ダウン」に似ている。

9.11テロといえば、私はUOをプレイしていて、
今でもはっきり覚えている。

最初は、みんな事故だと思っていた。
どこかのイカれたパイロットが、飲んだくれてさきいかでも食べていて喉を詰まらせて、
むせたところで操縦桿に肘でもあたったときに、運悪くビルの付近を通過したんだよ、とか・・・

そんなジョークも、次々事件が報じられるに従って、次第に我々のコメントも青ざめた。

また、同時期に暗殺された北部同盟のマスード司令官のことも、
何かで読んで知っていたので、「やばいじゃん」が正直なところだった。


本書は主にアフガニスタンに潜入した、
米陸軍特殊部隊兵士の活躍にスポットが当てられているが、
現地の勢力についての描写も真に迫っている。

マスードの跡を継いだドスタム司令官など、
我々もTVで何度も見ているが、どちらかというと権力者という印象だが、
自らシルカに突進して肉薄攻撃の陣頭指揮を取るなど、
米兵も舌を巻く勇猛ぶりだ。

これほどの猛者なら部下の尊敬を勝ち得るのもうなずける。

もっと笑ったのは、空中給油中の空爆を行っている米軍機を見て、
「どうもようすがおかしい。
小さい飛行機が大きい飛行機を追いかけている」

これには爆笑である。
アフガンで戦う北部同盟軍の兵士は、空中給油など見たことがなかったというわけだ。


おもしろくてどんどん読んでしまった。
またしても上下で賞味2日である。


映画の方も、太ったマイケル・ぺーニャも出演しているようなので見てみたかったが、
5/5の時点では、Amazonでは品切れだった。

ふてくされてコメント欄を見ていると、心ないコメントをしている人がいる。

「何がいいの?」というコメントを見てびっくりした。

むしろ、私にはこの人は何を求めてDVDを買ったのか、
という疑問の方が大きかった。

「いい」と言いたいがために映画を求めるのは、
根本的に間違っていると思うのだ。

自分が参加したわけでもない歴史を、
いいとかつまらないとか判定しようとする姿勢の方が理解できない。

本を読め、という感じである。

他人の物語だからこそ、姿勢を正して見るべきものではないのか。


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