■2022年10月22日:シンガポール脱出
原題:SOUTH BY JAVA HEAD (1958年イギリス) | |
著者:アリステア・マクリーン Alistair MacLean/1922-1987 イギリス生 |
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文庫初版:1977年12月15日 ハヤカワ文庫 | |
初版時価格: 450円 | |
巻数:単巻 | |
品番:NV157 | |
管理人読了日:2022年9月24日 | |
映画化:未 | |
映画題名:未 | |
映画主演俳優・女優:未 | |
日本語DVD化:未 |
アマゾンの古本ページで見つけた。
だから、\ 671だった。
マクリーンの女王陛下のユリシーズ号、ナヴァロンの要塞に続く
第3作目にあたる作品になるらしく、これまた3作めの海洋小説である。
時は第2次大戦中、日本軍がシンガポール侵攻中の頃。
ある老獪な英国のスパイがシンガポールを脱出する。
そしてその彼が乗る船が日本軍機の攻撃で沈没し、
遭難している彼らを救う、英国籍のタンカーに乗船する、一等航海士ニコルソン。
さらに避難した人々の中にいた看護婦のグドルンとの恋。
彼らはいかにして迫りくる追手から逃れるのか。
日本軍に関する描写は極端で、日本人である私は苦笑するしかないのだが、
それはご愛敬で、この作品はマクリーンの本髄が残らずにじみ出ている。
中でも甲板長マッキノンは、ナヴァロンシリーズの
アンドレアが彷彿とされ、思わず微笑んでしまう。
そんな古き良き時代の作風に魅了されつつ、
最後の100ページはマクリーンお得意の謀略に夢中になり、
一気読みしてしまった。
もし手に入れる機会があれば、ご一読をどうぞ。
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