■2024年9月22日:未知の剣
原題:タイトルと同題 (2002年日本) | |
著者:渡辺洋二/1950- 日本生 | |
文庫初版:2002年12月10日 | |
初版時価格: 629円 | |
巻数:単巻 | |
品番:わ-8-5 | |
管理人読了日:2024年7月21日 | |
映画化:未 | |
映画題名: | |
映画主演俳優・女優: |
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日本語DVD化:− |
90年代後半、航空ファンに渡辺洋二が福生にあった、
陸軍航空審査部飛行実験隊の記事を連載していた。
先日、黒江保彦少佐の本を読んだ際に審査部のことにも触れられていて、
思い出して探した。
あとがきにも書かれているが、来栖良技術大尉の死に関する
捏造本を古本屋で見つけた下りは、よく覚えていた。
航空審査部の中心的人物に荒蒔義次中佐がいる。
この人はエースではないが実戦経験もあり(戦隊長職)、
四式戦闘機の増加試作機を100機作らせたのは有名な話で、
天才肌の人物だったのだろう。
航空審査部とはそのあとの”飛行実験隊”という言葉が示す通り、
飛行機の実験を行うところで、
所属する人々はテストパイロット達である。
職業柄腕のたつ人々が多く、戦時中のことだから、
この人々も付近に敵戦闘機でも飛来すれば、迎撃に立ち向かう。
終戦の際には、各種の戦闘機を米軍に引き渡した。
その際の出来事の後を引くもの悲しさは秀逸だ。
陸軍航空について見識はないが、
詳しく知りたいという向きにはピッタリな一冊といえる。
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