■2010年8月1日:acer "Danube" VISION 搭載ノート価格比較
前回地味に予告した標記の件で、例によって実物無しで価格とスペックを元に特集する。
元になっているのは7月号のacerのカタログだ。5月までのカタログには旧モデルが掲載されており、
続く6月のカタログにはAMD搭載モデルが消えており焦ったのだが、最新号では無事に掲載されていた。
モデルチェンジ間のブランクだったのだろう。
さて、本記事で対象にしているのはDanube搭載のいわゆるA4・スタンダード・モデルである。
旧モデルはお世辞にも恰好良いとは言えないデザインだったが、多少はスタイリッシュになった。
他国ではNile搭載機も発売されているようだが、タイではacer/Nileは未だ見掛けられない。
まあそろそろだろうとは思うのだが(私の本命はAspire 1551なのだが、タイで発売されなかったらどうしよう)。
ここのところCongo/Tigris搭載機は地味な「AMD」と書いてあるだけのステッカーしか貼っていないのに対し、
こちらはしっかり「VISION」ステッカーが貼付されている。
価格は7月後半に改定された。元の値段では売れないと考えたのか、計画通りだったのかは不明だ。
VISIONのランクは、手抜きして最高級モデルであるC029しか確認していないのだが、
下部に記載したDanube/Nile世代の「新」要件に照らし合わせると、恐らく左から
「無印」「PREMIUM」と順当に並ぶのではないかと容易に推測できる。筐体は3機種とも共通である。
ちなみに、現在タイ・バーツは円に対して物凄く安い。
なおOSは「Linux」と書いてあるが、事実上搭載していないも同然なので、別途購入の必要がある。
パンティッププラザの場合、Windows 7 Home Premiumはパッケージ版が4,500〜4,800THB、
OEM版が3,800THB位である。OEM版は32bitでも64bitでもどちらでも手に入る。
これは英語版である。タイでは、日本語版のOSはまず手に入らない。パンティップの中古売り場辺りで
日本のメーカー既製品のPC等に搭載されているものがあるかもしれないが、
あとは店というより、日系コンピューター関連企業や商社から引っ張るしかなく、割高である。
余計なお世話かもしれないが、二束三文のコピー版など導入するべきではない。
ウィルスやスパムとまで行かなくても、余計な機能やツールバーやユーティリティが入っていたりして
重くなるなど、ろくなことにならない。コピー版はもちろんアップデートも効かない。
何も考えずにコピー版を入れて「安上がりだぜ〜」と喜んでいる幸せな人もいるが、
ソフトウェアの改竄は、レジストリレベルの奥深いところで深刻な欠陥を持っている場合があり、
そのような事で「困った」と問い合わせをされても、
はっきり言ってそんな低次元な泣き言は「知らねぇよ」の世界である。
正確に言うとメーカー製ノートにOEMを入れるのもアウトなのだが、売っているのだから仕方が無い。
この程度の妥協は許してもらおう。
さて、で、実機を持っていないので性能についてはなかなかコメントし難いのだが、
acerのVISION/A4ノートはタイでもそこそこ売れている様子である。
この3モデルのライン・アップは綺麗に性能が分かれている。
敢えて所見を述べると、Radeon HD 5650は捨て難いのだが、現在のコンピューティングでは、
3コアであるより2コアでも絶対性能の高いTurion II P520の方がお勧めではないだろうか。
その上で性能的にCPUを取るかGPUを取るかという話なのだが、そこで3,000バーツの価格差が物を言う。
3,000バーツと言ったら、8,000円ちょいである。8,000円なんて知れていると考えるか、
GPUはどのみちRadeon HD 5470だろうが5650だろうが大差は無い、と考えるか。
判断が難しい。
「Core i」シリーズとの性能差は? キタ ! してはイケナイ質問ッ!
知りません。
プロセッサーのアーキテクチャーが異なる以上、そんなのとの比較は成立しない。
プロセッサーのメーカーが異なる以上、そんなのと比較しても意味が無い。
AMD製プラット・フォームを購入する者は、そんな比較をする必要が無い。
そんなのとの比較は私は認めない。
ただ信ずる道を歩めば良いだけである。(オイオイ
財布の紐を解けば、自ずと答えは得られるであろう得られねえって
「i」が付くCPUを買うくらいなら、トラックに轢かれた方がマシだ。
そこまで行けば、ご立派です(自画自賛?)。
何かの信教団体でつか? w)
VISION要件(Danube/Nile) | |||||
無印 | PREMIUM | ULTIMATE | BLACK | ||
CPU | Athlon II X3 Phenom II X2 |
Athlon II X2 | Phenom II X4 | Phenom II BE | |
GPU | Radeon HD 4200 | Radeon HD 5450 | Radeon HD 5570 | Radeon HD 5750 |
PREMIUMには2パターンあるようだが、acerから発売されているモデルを元に考えると、
C029もまたULTIMATEの基準に照らすと一つの見方の違いだと分かる。
BLACKだと何故GPUの条件が一段階アップするのかは謎だ。
どうでも良いのだが最近「VISION」は「テクノロジー」と紹介されているようだが、
はて? 「マーケティング・ブランド」ではなかったか?
いつからテクノロジーになったのだろうか?
テクノロジーでも何でもないような気がするのだが...
親愛なるAMDがまたまた行先を間違えているような気がして心配でならない。
ところでAMDはAMD VISION Black キャンペーンなるものをしばらく前から行っているようだ。
どうも、やはり日本に居ないと情報収集が遅れる。
内容は、7/10以降Phenom II X6を店頭で購入すると、その場で「AMD VISION Black エンブレム」
なるものを貰えるという。プレゼントが無くなり次第終了/プレゼントの在庫は店舗により異なるらしい。
店員に在庫が有るのか無いのか聞いて教えてもらえるのかどうかは不明だ。
物凄く欲しいのだが、日本に住んでいないのだからどうしようもない。
関連リンク:
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