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■2012年11月1日:AIS(タイの電話会社)のデータ通信サービス

シンガポールに行った際に、チャンギ国際空港に着いたときに、
現地の空港のWiFiサービスの実態を調べようとLumiaの電源を入れたところ、
「SingTel」の信号が入ってきていた(しかし使えない)。
奇妙に感じて残金を調べたところ、出発前に調べた時点では220THBあったのに、
なんと37THBしか残っていない。
不審に思ってタイに帰国後、AISに電話して調べてもらった。

AISの係員は早口のタイ語で何を言っているのか分からないため、
妻に代わってもらったところ、夜であったので日本人のスタッフから掛け直させるとのこと。
納得して電話を切った。

ところが翌日電話をしてきたAISの担当者はタイ人女性で、
片言の日本語を喋る、というだけのことで何を言っているのか全く分からず、
結局のところ私の電話の使用履歴のデータを調べるのに2日掛かるとのことで、
調査後再度ご連絡しますとのこと。

そして2日後、電話は掛かってきたが私は工場に入っていたため電話に出ることが出来なかった。
するとSMS(ショート・メッセージ)が入っており
「2回電話しましたが繋がりませんでした。お掛け直しください」
とのことだったが、日本後対応は平日の日中のみなのは知っていたので、
翌土曜日は営業時間外だろうと考え、明けて月曜日に電話してみた。

今度は電話に出たのは同じくタイ人の男性。
またしても良く分からない日本語を喋ってくる。

以下がそのやり取りの全文である。

「あの、お客様はー、カイカイに行ったときにィー、180THBくらい、減ってた、ということですよねェー?」
そうです
「あの、履歴を調べましたが、お客様はー、シンガポールでェ? データ通信サービスを使いました」
使ってねえよ実際はもっと丁寧な言葉で言ったが。
「えっと、あの、少々お待ち下さい」
・・・
「あの、お客様、大変お待たせしました」
「あの、お客様はー、21日にシンガポールに行ったときに? 180THBくらい、
引き落とした、と、いうことですよねェー?」
そうです
「少々お待ち下さい」
・・・(既に切れそうになってる。内心では電話代掛かってるんだぞ!!と思っているが
怒っても怒らなくても、結果は同じであることを知っているので我慢している)
「あの、えっと、お客様はァー、カイカイに行くとき、データ通信サービスを、使用、されます」
(この時点で私は「私が能動的に使用した」のではなくて、
単に記録上「端末が使用した」履歴が残っているのを、こいつは事務的に述べているだけだと気が付いた)

いえ、私は特に何もしていないんですよ。電源を入れた段階で、SingTelの信号が入ってきていることに気が付いて、
残金を調べたらお金が減っていたので、それでおかしいなと思って電話した次第でしてね
「お客様はァー、シンガポールでェ? データ通信サービスを、使用、されなかったのですかァ?」
信号は入って来ていましたけど使えなかったですね
「でも、180THB引き落とした?」
だから、自動的に引き落とされてしまうのか、もしかしたら私が知らないでそういう機能のボタンを
押してしまったのかもしれないので、次回何処かに行くときに同じようなことにならないようにしたいから、
どういうことなのか調べて欲しいんです。
「ああ、エットォー、少々お待ち下さい」
(・・・またかよ)
「あの、お客様、大変お待たせしました」
「お客様、今度、カイカイに行くときには、イク、あ、イク前に、AISのコールセンターを、ご連絡下さい」
何故ですか?
「あの、お客様、えっと、カイカイに行くとき、お電話をいただけないと、引き落とされて、しまいます」
それをしないように設定することは出来ないのですか?
「ご連絡をォー、いただけないと、引き落とされて、しまいます」
・・・良く分からないのですが何でその機能をOFFに出来ないのですか?
「あ、えっと、なぜェー、ジドウテキニィー、引き落とされて、しまうのか、とイウコト、ですよねェー?」
はい。何で、その、電話して申告しなければならないんですか?
ハイ、分かりました。それではァー、お客様のォ?
使用されている、お電話ノー、キシュは、何、ですかァー?」
NokiaのLumia 710です
「ハイ、お客様、少々、お待ち。下さい」
「あ、お客様、ジドウテキニィー、引き落とされます」
それは要するにこの機種は自動的にそういうことを行うように設定されているということですか?
「そうです」
まいったな・・・どうしても電話しなければいけないんですか?
「あの、えっと、お客様、カイカイにイクときには、イク前に、AISにご連絡いただくか、
これから言う操作ヲ、行っていただかないと、引き落とされて、しまいます」
操作とは?
「*129*1#と入力して、送信ボタンを押して下さい」
(その操作は中国に行った際に指示されたのと同じか近い手順だったような気がした。
はは〜ん、なるほど、それであのときはタイに戻ってきたときに使えなくなったんだな・・・)
それをすると、WiFiの方も使えなくなってしまうということはないですか?
「使えます」
その操作は、私は今タイ国内では月350THBのデータ通信パッケージを契約していますが、
それとは関係ないのですか?その操作を行うことによって、そっちが使えなくなるようなことは?
「ええ、あの、その、お、お客様は、今、どちらに、いらっしゃいーますか?」
タイです
「あの、えっと、お客様はー、タイでは、データ通信は月350THBのご契約を、さ、されています」
そうですそうです
「ワタクシワー、えっと、お、お、オー、お客様、データ通信サービスを、止めます」
それをしてもらった場合は、タイでもデータ通信が使えなくなっちゃうのですか?
「関係ないです」
ですからそれはタイ国内用の350THBの契約の方が解除されてしまうということはないんですよね?
「止めないです」
「あ、アァー、お客様、ワタクシワー、カイカイに、行かれたときの、データ通信サービス、だけ、止め升」
そうですか
「ああ、あの、お客様ァー、後でェー、忘れないように、どういう操作を、行えばいいのか、
の、メッセージを、送らせて、いただきます」
ハイハイ、よろしくね。

ここで重要なのは、第一に私の電話が自動的にそういう挙動を行うような仕掛けに
なっていることをAISは自発的に伝えようとしていない点。
わざわざ誘導尋問のような回りくどい質問をしなくても済むはずだ。
要するに、1度目の対応の時点で私の質問の回答になっていない。
恐らく、質問をはぐらかすように念入りに従業員トレーニングがされているのだろう。
このような対応のされ方をしても、頭の弱い人間は一応相手は丁寧に対応を
してくれており、自分が知りたいことが直ぐに回答されなくても、
時間を掛けてお茶を濁されていることにより、AISは誠意に対応してくれているという印象を受けてしまう。
現に、私も頭の回転が遅いので、電話で応対してもらっている最中はそこまで頭が回らなかった。
こうして全文を並べてみると、奴は明らかに情報を小出しにしている。
通信設定の解除にしても、解除リクエストを送信させるより、電話を掛けさせれば電話代を巻き上げられるからだ。

第二に、私は分かっているので聞かなかったのだが、
海外に渡航する際に*129*1#の操作を行ってデータ通信サービスを止めた後、
タイに戻ってきたときに再度*129*2#を送信しないと、使えないままだということは注意が必要だ。
それで前回中国に行って帰ってきたときに使えなくなっていたのだ。
この操作はAIS側からも行えるため、問い合わせをしたら直ったということであって、
何が不明なのかというと、止めないと止めない限り課金が続くということが明確になっていない点。
何故止めなければいけないのかピンと来ない。
もし知らなければ、とりあえず第一日目は課金されてしまうだろう。
そして引き落とされていることに気が付いて初めて問い合わせするような按配だ。
AIS側はこのシステムを事前に説明しないことにより、第一日目の金を巻き上げることが出来る。
金を返せと言ってもどうせ何処かに書いてあると言ってくるだろう。

しかしながら上述の会話のやり取りをお読みいただくと、
この会話によってだけでもAISのオペレーター君は日本語というか、理解を少しずつ増していることが分かるだろう。
こうやってOJTによって従業員はトレーニングされていくのだ。

クリックして拡大 クリックして拡大
これがそのAISが送ってきた設定方法の通知。 こちらは「*129#送信ボタン」機能にて表示される通信状態の画面。訳すと
GPRSコン クン プー チャイ ガーン ユー ナイ カナー ニー
あなたの端末の通信機能は現在ONになっています。
ハー トン カーン ピッ チャイ ガーン カルナー コッ*129*1#
OFFにする場合は*129*1#を押してください。
[ ok ] (それは訳さなくても分かるだろw)


確かに説明書の何処かに書いてあるのかもしれないが、タイ語で細かく書いてあったら
とてもではないが読解できない。
何所の国でも言えることかもしれないが、外国人は注意が必要である。
いずれにしてもこれは機器を使用せざるを得ない者の負け惜しみに過ぎない。
気に入らなければこんなもの無くても死ぬわけではなし、使わなければ良いのだから。

問題は、データ通信サービスとやらを海外でONにしたところで、
インターネットに接続できないということが肝心なのであって、
使えるのであれば自動的に接続するサービスは課金されようと、
値段さえ納得できるものであれば、有用なものだ。
この辺は端末が悪いのかサービスの接続が上手くいっていないのか不明だが、惜しいところではある。
しかしこの笑ってしまうようなやり取りを是非肉声でお伝えしたかった。

最近気になっているのだがAISの電話は、間違い電話を装った宣伝が多すぎるのも頭痛の種である。
何とかしてほしいものだ。

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関連リンク:

中国から帰って来て、相変わらずLumiaはインターネットが使えなかった。AISに連絡して事情を聞いたところ、インターネットに接続するためのスイッチが切れています、とのこと。このスイッチというのは機械的なスイッチではなく、通話機能を使って申し込みをすることである。■2012年10月11日:Smart Phoneの使い勝手と行く末
Windows PhoneであるNokiaのLumia 710を購入した。■2012年9月17日:LumiaとGALAXY



 

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