7年ぶりのNakhon Nayok(ナコン・ナヨック)である。
会社の研修旅行で連れてきてもらった。
今回の旅行は研修旅行なので、単なる社員旅行ではない。
現地で研修を受けてISO事務局だか何だかに報告するのだ。
従って、休日ではない。
ナコン・ナヨック県はバンコクの隣(北)であり車で2時間ほどの距離なので、この手の用途にはうってつけだ。
私の考えでは、タイ人従業員のリクエストで全然旅行に連れて行ってもらっていないので、
どこかに連れて行って、という流れだと思っていたのだが、とんでもない。
どうやらそうではないらしいのだ。
中には、休日が潰れるのに休出手当が出ないのなら行かない、と拒否したものもいるというのだ。
そしてその中に運転手が含まれているというからお笑いだ。
私は戻って来て出社後、その辺の連中に旅行は面白かったかと訊かれたが、
行かなかった者が知る必要はない、と言ってやった。
私も子供のころ学校から「おたくのお子さんは団体行動が出来ません」と言われ、
さんざん母を悩ませたらしいが、それは子供の頃の話。
分別のあるはずの大人にそんなことは許されないのだ。
resort | |||
場所の地図。 | |||
ここがリゾートの入り口。表札には(バーン パー リム クアン)とあり、 直訳すると「ダムのそばの森の家」といったところか。「リム」というのは「縁(ふち)」のことなのだが、ちょっとそのままではね。 後述するが付近にダムがある。 中庭には蛍もいた。 |
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リゾートの外周部。美しいドブだ。 | 何かの騎馬像が。歴史上の人物 なのだろうか? 離れにトイレが見える。 |
左写真奥に見えるトイレ。 水洗式で、なんと水が流れた。 当たり前のことのように聞こえるが、 私の妻の実家では流れないので、 これは大きなアドバンテージだ。 |
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プールがあって、 水着を持って来なくて失敗したと 思ったが、 持って来なくて正解だった。 上澄みにヘドロの層が出来ていた。 が、それでもタイ人達でも男連中は 泳いでいたが・・・ |
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リゾートとは名ばかり(こっちの人にはこれでもリゾートなのかもしれないが)で、 あるのは暑さだけだった。 今年は暑くなるのも遅かったが、いまだにうだるような暑さが続いている。 |
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部屋 | |||
着いてすぐ昼食を摂ってから、まずは部屋に荷物を降ろそう、となったが、なんと日本人については部屋が決まっておらず 空いている部屋の好きなところに入ってくださいとのこと。 ばかな、そんなはずがないだろう。だったらどうして部屋に空きがあるかどうか分かるのだ? というわけで宿泊棟に行ってみると、柱に部屋割りが書いてあった。 しかし人数と部屋の数が合わず、さらに書いてある番号と部屋の番号が一致しない。 つまり、相部屋&早い者勝ち。 この失態は、リゾート側の不手際ではない。予約した我が社の側の人間の落ち度だ。 これだからタイ人ってのは仕事も出来ないのだ。 |
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これが宿泊棟。6部屋に二人ずつ 泊まった。私は1Fに宿泊した。 |
・・・殺風景な部屋。私達は 宿泊費は300THBくらいだろうと 囁き合った。プラチュアップキリカン で泊まった宿の方がもう少し ましだったろう。せめて 湯沸かし器でもあればコーヒー くらい飲めるのだが・・・ |
TVを点けると、パスワードを 入力しろと表示された。 フロントに訊くと、パスワードは0000 とのこと。他の部屋では普通に 見れたらしいのだが・・・ もちろん日本語の放送などない。 |
部屋からの眺め |
バス・トイレ。湯沸かし器はあるが お湯は出なかった。まあ水は 妻の実家ほど冷たくはなかったが。 |
冷蔵庫には水だけ2〜3本 入っており、そのうち1本は穴が 空いていた。 グリコの毒薬事件みたいだ。 もちろん気持ち悪いので 飲まなかった。 |
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セミナー | |||
ちなみに研修とか教育のことは タイ語で(オプロム) というのだが、今回のような場合は (サムマナー、 セミナーの意)というらしい。 |
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昼食後、いよいよ研修開始。 講師だと紹介された連中は、 パンツの迷彩の柄もバラバラだし、 蛍光色のスニーカーを 履いているし、何でこいつら アーミー・ルックなの? と思っていると・・・ |
講師陣の経歴がスライドで 表示された。撮影する前に 切り替わってしまったので、 最後の人物の経歴しか撮影 できなかったが、この人は (ジャー・シップ・トリーの 略語)陸軍二等軍曹とのこと。 隊長格の人物は恐らく将校だろう。 |
講習はタイ語で行われ日本人は 高みの見物だったので、 3時のおやつが配られた。 またコレステロールの高そうな・・・ |
聞くところによると講師の人達は この県に駐屯している部隊で、 こういうことを専門に行っており、 タイの学校なんかでは軍隊による 訓練(肉体訓練や銃器の習熟では なく、人としての素養教育)は 一般的なことらしい。 |
講習では「care, share, love」の3つの要素が重要だと力説していたが、 この3つを「ケー、シェー、ルーブ」と発音していた。日本でも英語を日本語風にカタカナ表記したりするが、 この人達に正しくはケアだラブだと言ってもバカじゃないの?くらいの反応をするので面白い。 |
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食事 | |||
到着初日の昼食。 | 夕食。 何か、の丸焼き。豚なのだろうか? 犬にしか見えないのだが・・・ |
夕食のビュッフェ | ポテトとカレー味の焼き鳥。 |
宴もたけなわ。 | 半野良の犬。人懐こかった。 それもそのはず。 皆が餌をやるから。 私の犬ではないので 言わなかったが、犬に人間の餌を やってはいけない。 確実に寿命が縮まる。 |
2日目の朝食。 | 奥の焼いた珊瑚みたいのは 揚げパン。美味かった。 蠅がたかっているが、 蠅など気にしていたら、 この国では生きていけない。 プラス志向は 見習わないといけない。 |
それにしても半野良の犬のなんと悲しそうな表情をしていることよ。 なぜちゃんと飼ってやらないのか?かえって可哀想である。 だからこの人達は嫌いなのだ。 |
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2日目の昼食。 | |||
川下りに向かう道中 | |||
2日目の午前中は、野外活動とのことで外に繰り出した。運河を渡す吊り橋が壮観だ。中には崩壊しているものもある。 | |||
付近にあるダム。 通り過ぎただけだったが、妻によればこのダムは崩落するので危ないとTVでやっていたとのこと。 |
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川下り | |||
行きの様子 宣伝では"Rafting"と書いてあったが、なんのことはない、ただの川下りである。 この人達というのは、水の掛けっこをするので、びしょ濡れになる。 現地スタッフの船頭が一人船尾に付く。 |
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帰りの様子。 ぶら下がりタイヤには私もぶら下がった。私を運んだボートは薄情にも そのまま岸に上がってしまったが、後続のボートが拾ってくれた。 |
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付近の寺 | |||
帰りに近所の寺に立ち寄った。駐車場から寺まで相当な数の露店街を通り抜けないと辿り着けない。 高尾山か空港の免税店みたいだ。 |
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宝くじの露店。招き猫か? | これがお寺。 たかがこれだけのために・・・ 私は寺に金を落とす趣味は ないので、寄付しなかった。 |
鐘楼。 | |
寺には皆バラバラに行ったのだが、 運転手がどこの寺か聞かされていなかったので、 当てずっぽうで行った。 研修コースの全容が伝わっていないとは、どういう会社なのかと思う。 同窓の姿はどこにもなかった。 うっかりしていて入り口で門の寺の名前を見てくるのを忘れたが、 寺の名前から場所を調べられたとして、こんなところに来たがる人間など いないだろうから、どうでもいいだろう。 |
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ナコン・サワンの地図が。 | 出口にも露店が。 うんざりしてくる。 |
ここまで見てきて、何やらさんざんな有様のように見えるが、
タイ人スタッフは喜んでいたから、それで良いのだ。
そのための旅行なのである。
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