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■2014年2月22日:タイで健康診断

妻には毎年健康診断を受けさせているのだが、
私自身はもう何年も受けていなかったので、妻に受けろと言われて一緒に受けてきた。
今私の給料が貰えなくなってもまだ困るのだろう。

妻は外から帰ってきても、言っても手洗いもうがいもしない人なので、
はっきり言って風邪に掛かる頻度などは妻の方が多い。
だがそんなことを指摘したところで意味がない。

私の勤務先には日本人に健康診断を受けさせる制度がない。
就労ビザの作成時に血液検査はするのだが、胸部X線はない。
しかも、その健康診断の結果は通知されない。
まあ何かあったらビザは認可されないはずなので、何もないということなのだろうが。

会社にそういう制度がないことを一概に責めることは出来ない。
何といっても、家賃を毎月会社が払ってくれるメリットの方が大きい。
私は一昨年禁煙ごっこをした際に、綿密な検査を行っているので、その年は良いとしても、
それから2年も経っているのだから再度受けた方が良いだろう、との妻の判断である。

特に、タバコを吸うので胸部X線は外せない。
本当は止めれば良いのだが、前述の禁煙ごっこの際に死ぬ思いをしているので、
当分止められそうにない。

クリックして拡大 さて、健康診断を受ける病院の選択だが、妻が今まで受けていたのはここ、
カミリアン病院。場所はトンロー 25だ。
この病院はバムルンラード病院サミティベート病院等のように
日本語サービスはないが、その分リーズナブルなのが特徴だ。
妻の健康診断の費用は一昨年は8,000THB、昨年は10,000THBで、
今年は16,000THBなどと言いだした。
健康診断はプログラム化されており、いくつかの種類があるのは
知っていたのだが、どんどん料金が上がっているので、一回直に赴いて
プログラム内容を見てきた。

すると、やはり妻が言う通りの値段なので、サミティベート病院にも
足を運んで、同じようにプログラム・リストを貰ってきた。
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カミリアン病院の健康診断プログラム・リスト。
フード・クーポンなんていらねえだろ、という感じである。
こちらはサミティベート病院のもの。
なおこの日(2/9)のタイ・バーツのレートは1THB = 約3.12円。
上記を比較すると、明らかにサミティベートの方が安い。
とはいえ、元々カミリアンの方を先に調べたのは、前述の禁煙ごっこの際に対応が悪かった印象があったからで、
今回予約の申し込みをしようとした際にはスムースに対応してくれたので、サミティベートの方を選んだ。
やはり、時期によって混み具合も異なるのだろうが、何事も決定的に係員の人によるのだ。

選んだプログラムは、私がActiveで、妻はAdvanceだ。
私は細かい疾病を全ていちいち検査するのはきりがないと思っているので、
妻はインフルエンザのワクチン接種を受けたが、私は同じ理由で受けなかった。
そんなものを受けても他の病気で死んだら意味がない。しかも有効期限は1年だというからお笑い草だ。
狂犬病の予防接種ではないのだ。それに、全ての伝染病の予防をしても、交通事故で死ぬかもしれない。
妻には、何でもお気に召すままに選ばせた。それが女房の機嫌を保つ秘訣である。
私に言わせれば、肺癌より女房の不機嫌の方がよほど恐ろしい。肺癌になったら数か月後に死ぬかもしれないが、
妻がいなくなったら、明日何を食べれば良いのか分からなくて2,3日で死ぬに違いない。
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サミティベートに於ける健康診断は、場合によって窓口が異なる。
というのは、プログラムではなくサービスを受ける言語で変わる。
タイ語または英語で良ければ、本館(通常の外来診察を受ける棟)とは
反対側の棟である、第2ビル2Fが受付になる。
日本語サービスを受けたければ、本館1Fの日本人向け
健康診断サービスのカウンターに向かう。

私達は当初一緒に第2ビルに行ったのだが、
申込用紙が英語で書かれているのを見て、
さすがに診断結果を全部英語で貰っても困るので、
私は妻と分かれて本館1Fに向かった。
日本人向けの窓口では、日本語の記入用紙がある。

日本人向けプログラム受診者であっても、途中眼科には棟を移動して
第2ビルの4Fに向かう。

ちなみに上図の案内図を見ても、地理は良く分からないのでご注意を。

先にクーポンの話でカミリアンをバカにしたが、
サミティベートでもクーポンを寄越した・・・

こいつらは一体何を考えているのかと思った。
これは病院内のカフェの割引券で、別に当日でなくても使えるとのこと。

まあau bon pain(J Avenueや、チェーン店なので他のところにもある)の
サンドイッチは美味いので良いのだが、
100THBではサンドイッチ代にもならない。


さて健康診断プログラムの進行は、アクティブで約3時間、アドバンスで約5時間とのこと。
企業が一括で受ける健康診断のように、集中して設備を利用できるわけではなかろうから、
待たされることを予想していたのだが、それほど待たされず、時間通りに終わった。

食事に関しては制限があり、朝食を取らずに9時に赴いたのだが、前述の案内用紙に食事時間が書いてあるが、
イマイチ食事可能なタイミングが分からず戸惑う。
しかも、私達夫婦は窓口が分かれたので余計に不便だ。


日本人窓口の女性係員達(もちろん日本人)の痴話ばなしを聞きながらのんびり構えていた。
彼女らのご主人は呑み助で夜遅く帰ってきて、昨晩は居間で寝ておりシャワーを浴びたのが3時で?
何しろ彼女のご主人(旦那、と呼んでいたが)はベッドにノートPCが置いてあるので始末が悪いとのこと。
もう若くないんだからさ、と愚痴をこぼしていた。
自分は職業柄朝早起きなので、そんな亭主の身勝手に角が立つのだろう。

女性の職場でのおしゃべりはどこでも同じだな、と微笑ましくなった。

とはいえ、体温や血圧測定であっても、我々患者も気は抜けない。
去年体温を測り間違えられて酷い目にあったばかりだ。
人間である以上、誰でもミスは犯すので、医療ミスというものは起こり得るものなのだ。
医療は専門知識であるから医者というものが存在するわけだが、
我々患者も医者の低レベルな間違いは自分から検出できるように心掛けるべきだ。


眼科の女医は美人だった。
去年ものもらい(タイ語でクン イン)に掛かった時はおっさんに看てもらったのだが、
今度の先生はそもそも匂いが違った。
こう調子良く診断が進み、締めも良ければ、俄然やる気が出てくる(何のやる気だか知らないが)。

ものもらいになったときの診断は、「会社の空気が汚れているのでしょう」とのことで、
確かに埃っぽいところなので納得できたし、ものもらいは癖になるというので
私自身気を付けていたのだが、やはり少し炎症になっているという。

女医は「モー トアッ ハイ カ」と言って治療してくれた。
私なりに直訳すれば、「先生が看てあげる」というところか。
というより、それ以外に訳しようがない。
美人の女医にこんなことを言われたらたまらない。
女医だかナース・フェチの人々の気持ちが分かったような気がした。


最後に、内科医の診察を受ける。またしても女医だった。しかも日本人。
そういえば受付に若い女の子がいるな〜、あれも医者なんかいの?と思っていたのだ。
この場合ここでは、今回のプログラムの結果と解説だ。

それによると、まず私はコレステロールが高いとのこと。
何を、この卵嫌いの私に向かって・・・
「魚卵もそうです」
はぅ、オレにいくらを食うなと!?
「いくらって、いくらなんでもそんなに沢山食べるわけではないですよね」
ぬぅ、シャレで返すとは医者のわりにはやるなお主。
しかしそれはそうだ。そうすると、タイ料理は卵料理が多いから、嫁さんに卵を使わぬよう言わねばな・・・
は、待てよ、だとすれば同じものを食べている嫁さんも高いのか?

女医は自分のiPhoneを取り出してコレステロールが高い食品を教えてくれた。
甲殻類も良くないのか。
するとシーフードが売りのタイ料理は全滅だな。寿司ばかり食べていてはダメだということか。

コレステロールには善玉と悪玉があり、
悪玉÷善玉=3以上だと間違いなく減らす努力が必要なレベルで、私は2.7らしい。
で、善玉ってえのは何を食べれば?
「運動とか。。。」
・・・・・

「脂肪肝の気もあるので今のうちに気を付けておいた方が良いですね。
今は、そういう傾向があるというだけで、全然心配するようなレベルではありませんが」
脂肪肝って、酒飲まねぇんだけど・・・
「コレステロールが高い影響です」
あ、そう・・・

「後は、鉄分が少し不足しています。これは、ほうれん草とか、
緑が濃い野菜を多く食べていただければ良いでしょう」
うむ。ほうれん草は好物だからOKだ。
私はポパイの弟なのだ。

そして最後に、胸部X線にて右肺に黒い小さな点があり、レントゲンは正面から撮るだけなので、
影なのか血管でも写っているのか分からないので、もう一度撮ってほしいと言う。
さらにそれは健康診断外のことになるので、費用が発生するが、保険の類は持っているかと訊かれ、
会社がくれたそれを差し出したが、X線の技師は手が空けばiPadを撮りだして遊んでいるような若者であり、

要するにそれってお前らのミスじゃねえの?

と思いつつ、「もう一度撮影してもらって、その写真の解析には少し時間が掛かるので、
その間に食事をしてもらって、そのあとまた私のところに戻ってきてもらって良いですか」
と自分より年下の若い女医に可愛く頼まれたら、誰だって断れない。
喜んで戻ってきますよ。ワンッ、ワンッ。

ここの病院はau bon painと提携しているのかやたらと食事を勧めてくる。
どうせ医者も食事に出て13時にならないと戻ってこないのだろうと思いつつ、
妻と件のカフェで合流すると、やはり彼女もコレステロールが高いと言われたらしい(笑
あとは、彼女の場合は ルア(血小板、血の鱗という意味)が多すぎると
言われたらしい。どんな症状なのか良く分からないが、後日再診が必要とのこと。


しかし例の女医は12:45には既に戻っており、先生はもうご飯を食べたのですか、
と訊くと「もう食べました」とのこと。勤勉なことだ。

そして結果はやはり血管が写っていたのだとのこと。
また駄洒落かよ・・・
保険が無かったら、もとい男性医だったら金返せよ、と言うところだ。

その時私は先に述べたカフェで買ったコーヒーを持っていたのだが、
女医はそれを指して「そういうのも良くないんですよ」と言う。
は? コーヒーってコレステロールなんかあるの?
「あ、ブラックですか?」
そう、アメリカンに砂糖入れる奴なんていないよ。
「コーヒーに入れるクリームも良くないんですよ」

はっ。
それだ。会社の近所で買って毎日のように飲んでいるカプチーノ。アイスの。
それがいけないんだ。そうだったのか・・・


このようにその場で所見を聞けるのは大変都合が良い。
もちろん後で通知は郵送されてくるのだが(2ヶ月近く掛かるらしい)、あれこれ心配せずに済む。
企業による健康診断では、まず望めないサービスだ。

旅行ばかりして遊んでいないで、少しは医療にも金を掛けるべきかな、
と感じた今日この頃である。

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