Dog Diary - Melanie Walsh -
■2019年2月17日:去る命、来る命
日付 | 内 容 | 費用(THB) | |||
1/14 月 |
13日の夜くらいから、もはや立ち上がることができず また、便をしたくても点滴を受けているとはいえ、 食事量が圧倒的に少ないため、寝床で寝たまま済ませていた。 完全に寝たきり老人状態になっていた。 それで、この日妻は病院に行って、病状を訴え、 下剤ではないがそれに類する薬をもらってきて、 メルの餌に混ぜて飲ませたそうだ。 結果、効果てきめん!! これでまたメルは復活した。 良かった良かった。 ただ、家に帰ってみて、もじもじしていたので トイレかと思い立たせたのだが、もう後ろ足は両足とも 完全に立てなくなっていた。 首や手足も硬くなっていて、ほとんど目しか動いていない。 植物人間だ。ショックだった。 昨日の癲癇の話は、便をしたいのに出ないので、 下腹部だか横隔膜だかの痙攣だろうとのこと ちびの方は、今朝したクソの中に妻が寄生虫 (パヤート)を見つけたとのこと。 明日病院に行った際に医師に聞いてもらうよう頼んだが、 彼女の見立てではフィラリアではなく、 ノミ・ダミ由来だろうとのこと |
874.40 | |||
なんとなく、2頭は うまくやっているようである。 |
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1/15 火 |
今日も医師に相談したところ、植物人間は プラー・ナム・チュート(淡水魚)の料理を与えてみろと 言われたそうで、プラー・タプティムを揚げて与えたところ、 見事に効果あったようで、今日は目も首も、 尻尾まで振っていた。すごい! 本当に復活するかもしれないぞ。 パヤートの方は、前回投薬済みであり、問題ないとのこと。 籠の方は、作戦を変えて、その中で餌を与えるようにしたところ、 すぐに籠大好きになったらしい。 マリーは何でも齧る。メルは噛んではいけないものは 一度教えれば1発で覚えたが、こいつは全然だめだ。 噛んで良いものと良くないものを 教える必要がありそうだ。 そして、30分くらい遊んだら1時間くらい寝る。 この繰り返し。夜中も関係ない。 メルはそんなではなかったが、連れてきたときは 既に生後4か月だった。 メルは最初どこでもクソ小便をした。 |
670.89 | |||
マリーは姉と同じで臭いものが 好きらしい。 また、一人でいるのが怖いらしい。 |
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1/16 水 |
今日はほうれん草を与えなさい、と言われ 蒸して食べさせたそうだ。 食べさせると言っても、口を開けて放り込んでやる・・・ 自分で食べられないからだ。 妻が胴体の腰のあたりに、しこりを見つける・・・ 今日から夫婦別々に寝ようとした。 妻はメルと寝室で。 私はマリーと居間で。 妹が姉にいたずらするからだ。 あいつ、頭に噛みついてくるんだけど・・・ 私も面倒くさいので寝室に行くと、ほどなく居間から鳴き声が・・・ 奴は一人で寝れないらしい。 寝ようと思ったころ、メルがか細い声で泣き出した。 抱き上げて泣き止むまでさすってやった。 寝床に戻してやって、妻と話してから振り向くと、小便をしていた。 痛みがあって鳴いているのであれば、 安楽死させることも考えていたのだが、 小便がしたくて出なかったのかもしれない。 この晩は夜中に何度も起きた。 |
756.49 | |||
1/17 木 |
妻がもう病院通いは明日で終わりにするとのこと。 点滴すらもう殆ど入らなくなったからとのこと。 また、前回買った吐き気止めも明日が最後の1本なのだそうだ。 もう水ですらシリンジで与えなければ飲めなくなっていた。 |
813.39 | 泣き虫 マリー 必見 |
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1/18 金 |
この日は姪っ子さんご夫婦が援軍に来てくれて、 おむつを大量に買って持ってきてくれた。 感謝感激である。 病院は、ちびの餌も買ったので少し費用は上がった。 24時ごろ、寝室から犬の悲鳴が聞こえたので すっ飛んで見に行くと、妻がおむつの交換をしていた。 何でそんなに鳴いているのかと聞いた。 通時だけにしては鳴き方が尋常ではなかった。 断末魔の悲鳴のようだったのだ。 すると妻が見せてくれたのだが、肛門が腫れあがっていた。 要するに、少量ずつ日に何回も用を足そうとするから、 こうなってしまうのだ。 尻を拭くたびに鳴き声を上げる。 これを見て、私は決心した。 4時半頃、妻に起こされた。 もうそろそろ逝きそうだという。 見ると、確かに目を剥いており口も空けたまま ゼーゼーいっている。おむつに粗相もしているのだが、 妻が「もう逝っていいんだよと言ってやって」と言ったので、 毎夜私に代わって世話をしてくれてきた彼女だが、 さすがにカチンときて、そういう言い方はないだろう、 と言い返してしまった。 メルは喉が渇いているのではないかと考え、シリンジで 水を飲ませてやると、少し落ち着いたようだった。 おむつも替えてやって、この晩はしのいだ。 |
1,073.97 | 目がだいぶ濁ってきた。 |
4時半ごろの写真 |
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姉の病状を悲しんでいる? いやいや、単に眠いだけ |
マリーは姉の病状などどこ吹く風で 遊んでいる |
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1/19 土 |
この日も妻はメルを病院に連れていき、 安楽死させたいと思っている、と主治医に伝えたらしい。 余計なことを・・・ 主治医はそんなことをする必要はない、 このまま自然死させてあげなさい、と言ったそうだ。 当たり前だ。 何の気なしにそんな相談をしてどうする。 医師は昨晩のことなど自分の目で見ていないのだから、 どう伝えるかによって交渉の結果はいくらでも変わる。 それで、お尻を拭くことに関しては、 脱脂綿で拭いてあげなさいとのこと。 それはそうだ。トイレットペーパーで拭いたら 荒れるに決まっている。 これでまたメルは落ち着いたようだった。 この晩は、呼吸は浅くて苦しそうだったが、鳴くことはなかった。 暮れに妻とメルと一緒にメルを買ってきた年に撮影した ビデオを見たことを思い出した。 メルは私の膝の上にいた。 私が何かメルに話しかけているシーンで、 彼女は上を見上げて私の顎を舐めた。 妻が「お父さんの声を覚えているのね」と言った。 |
823.37 | |||
メルの世話をしている間にマリーが消えた。 こんなところで寝ていた。 |
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1/20 日 |
明け方、メラニーは死んだ。15年と5か月の生だった。 まずは、付きっ切りで介抱してくれた妻には掛け値なしの感謝を捧げたい。 そして、死の間際のメルを見つめる彼女の姿。 また私が帰宅するにあたって、便宜を図ってくれた方々には、 |
死の直後。目は開いていたのを 妻が閉じてやった。 5時前に動かなくなり、 6時にはもう冷たくなり始めていた。 |
すぐに硬くなってしまうだろうから、 とのことで妻が手早く くるんでやった。遺体は、 エアコンの真ん前に置いてやった。 |
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姉の死を悼んでいる? この撮影時を私は見ていない のだが、妻がそう言っていた。 |
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すぐに姉の使っていたベッドに 鎮座するマリー。 |
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