Dog Diary - Maria Theresia -
■2022年1月3日:タイの動物検疫所
マリーの日本への輸出入手続きだが、 まずは11/9に日本の動物検疫所から届け出受理書が届いた。 11/6に先に受付連絡があって、10日以内に受理書を発行する、 ということだったが、9日には届いた。 注意が必要なのは、渡航日を変更した場合、届出書も変更が必要で、 変更届を出さなければならない。 その場合も受理書が再送付されるらしいが、 同様にMAX 10日掛かる可能性があるから、急な変更は不可、ということだ。 まあいずれにしても、メールで手続きできるので、 入管の審査と比べればずっと楽だ。 |
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届け出受理書と一緒に添付されていた、成田空港の検疫所MAP それで、残る手続きは、 @輸出前検査(出国前の臨床検査) 輸出国の動物病院で行う。→Form ACを使用 A輸出申請 輸出国の動物検疫所で行う。→上記のForm ACに追記してもらう B輸入検査 日本に到着後、空港の動物検疫所で行う。→輸入検査申請書を持参 だ。 順番に@〜Bの番号を振ったのだが、 Bは単に書類を書いて帰国時に持参するだけであり、 うんこでもできるので省略する。 @Aだが、これは同じ書類を使用する。 要するに書いて動物病院に持って行って、検査してもらい、 同じ紙に今度は動物検疫所で記入してもらうわけだ。 フォーマットは上記の動物検疫所のサイトに置いてあるが、 親切でリンクしておこう。エクセル版が使いやすい。 当然だが@とAは輸出する動物自体も連れて行かなければならないし、 動物病院によっては予約が必要なことがあるので、 事前に確認すること、なお、タイの動物検疫所は、 別にケージの検査をするわけではないので、 輸出時に実際に使用する予定のケージに入れていく必要はない。 次にタイミングだが、 日本の動物検疫所のサイトには、出国前10日以内と書いてある。 タイの日本大使館のwebsiteによると、2日前とか4日前とか3日前など、 辻褄が合わないことが書いてある。 うちの犬がかかっている動物病院の通訳は、検査は一週間前と言っていた。 タイの動物検疫所に電話で訊いたところでは、5日前だと言っていた。 いったいどの情報が正しいのかわからない。 必要書類も、大使館のサイトのものは正しいバージョンなのかわからないし、 タイの動物検疫所にはそもそもファイルが置いていないし、 電話で訊いたが、それが手持ちの資料と合致するのかどうかもわからない。 というわけで、書類は日本の検疫所をパスしたものが揃っていれば、 たいして難儀しないだろうと思いつつ、 場所もわからないことだし、行き当たりばったりで 失敗するわけにもいかないので、タイの動物検疫所に一回行ってみようと考えた。 |
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上図はタイの日本大使館のサイト。動物検疫所の住所は以下とのこと ANIMAIL QUARANTINE STATION, FREE ZONE, CARGO BUILDING CE1, SUVARNABHUMI AIRPORT |
左記をgoogle mapで検索したのが上図。 空港の地図が表示されているが、どこだかわからない。 確か、ドンムアンは空港内にあったが、 成田と違って空港内ではない、という気はしていた。 成田の場合、出発と帰国が3Fと4Fで、検疫所は確か2Fだったと思うが、 スワンナプームの場合、恐らくエリアは空港周辺でも空港内ではなく、 貨物倉庫とかがあるあたりなのではないかと推測していた。 |
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こちらはタイの検疫所のサイト。 | サイト最下部に住所が書いてある。 | |||
右上図の住所、下記をgoogle mapで検索したのが上図。 かけ離れた場所が表示されている。 一応何らかの畜産関係の施設のようだが、こんなところではないべ。 あるいは、本局なのかもしれない。 下記は妻にタイの動物検疫所に電話して訊いてもらった、通話記録である。 (ALL タイ語) タイの動物検疫所への質疑応答!? ここでも、彼女は場所を訊いてくれているが、よくわからないらしい。 空港のどこか、ということしかわからない。 要するに、私の妻は車を運転するわけではないから、道順を訊いてもよくわからない、ということだ。 そこで、下見当日(12/15)は会社の運ちゃんを借りて連れて行ってもらったのだが、 頑張り屋さんの妻は、録音を聞いて書きとったものを運ちゃんに見せたのだが、 (そもそも録音してあった時点でナイスプレイだ) 運ちゃんはとりあえず行ってみよう、とのこと。 "MOTOR WAY"と"AIR CARGO"がキーワードになったらしい。 午前中、引っ越し屋の下見があって、 私は午後を考えていたのだが、妻が早く行こうというので、 昼時に向かうことになった。 役所ではないから、昼でもやっているはずだというのだ。 ちなみに、動物検疫所を表すタイ語は下記の通り。 まず通じないから、試してみてほしい(笑 |
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運ちゃんはあてずっぽうで進む。 運ちゃんが文句を言っていたのだが、 該当の建物は何も表示がなく、バンコク市内から向かった場合、 U TURNしなければならない。 上図は着いたときにキャプチャーしたもの。 |
これは帰りに確認したものだが、 少し拡大すると、検疫所が表示された。 空港とは別の建物だ。 そうなのだ。ここは税関なのだ。 |
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これは帰宅後にPCで確認し直したところ。 検疫所が正しく表示されている。 但し、これを見て行ってもわからない。 現地には検疫所とは書いてないからだ。 |
この建物を目印に向かうといい。 この建物ではないが、同敷地内である。 |
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さて敷地内に到着したところで、その時点ではまだどこだかわかっていないので、 我が社の優秀なドライバーは、守衛みたいのに検疫所はどこだと訊いていた。 最初、貨物がどうのこうの言っていたので、ばかだな、犬の検疫だと言わなきゃわからないだろう、 と思って聞いていると、案の定守衛はそんなのはわからない、運送業者ごとにたくさん建物があるんだ、と答えていた。 そのうちにうちの運転手がしびれを切らして犬だよ、犬!と言うと、 守衛もやっと合点がいったらしく、受付に向かうようにと指示された。 会社の運ちゃんを借りてよかった。 こんなところ、タクシーの運ちゃんにはとても来られないだろう。 |
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ここが受付。 | こちらオフィス群。 | 検疫所はこの建物の左端、20番だ。 待っている客のケージがいっぱいあったのですぐにわかった。 階段があるので、うちのマリーのケージなどは、 段差をクリアする一考が必要。 |
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さて、受付というのは本当に総合受付のようなところだ。 携帯電話をいじくっているおねぇちゃんが一人いて、 ひっきりなしに来る運送業者の出入り票みたいのをさばいており、 妻はそこに向かった。 あんなのに訊いても無駄だろう、検疫所の電話番号に ここで合っているのか電話して訊いた方が早い、と思っていると、 案の定、警備員みたいのが来たので、ほれみたことかと思っていると、 その警備員が(パスサット、牧畜)と言ったので、 あら、通じているのかしら。 果たして、彼は正しく検疫所まで案内してくれた。 検疫所は狭い廊下に犬と猫のオフィスに分かれており、 表では業者みたいのがたばこを吸っていて、 白人客が何人も椅子に座って順番を待っている。 おミクロンだ! 私は感染するのではないかと思って気が気でなかったが、 妻は果敢に窓口に向かって歩いていき、 今日は事情を聴きに来ただけだと言って、持参した書類の点検を頼んだ。 受付嬢は快く応じてくれて、ものの10分かそこいらで呼び出された。 (通常は番号札を引いて待つ) ジュースが入っている冷蔵庫があり、買えるようだった。 |
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出てきた女医がまた幸運なことに美人だった。 美人は親切だと相場が決まっている。 彼女は、書類はほぼ問題なく、Form ACの書き方だけ少し訂正してもらった。 さらに、独自の申請用紙があるらしく、当日はそれを書いて持ってくるようにとのこと。 日本の動物検疫所の届け出受理書は3部必要。 パスポートのコピーも必要。 また、期限の話だが、 動物病院での検査が出国前10日以内、 ここに来て輸出申請するのが5日以内とのことだった。 ただ、ちょっと気になることを言っていて、届け出受理書の原本と言っていたのだが、 届け出受理書はメールで来ているので原本の時点で既にコピーのため、 念のため申請当日は動物検疫所のメールをノートPCに入れて持っていくことにした。 帰りに、行きつけの獣医に寄ってもらって、出国前検査の予約をしておいた。 |
これがもらってきた申請書。 スキャンしてPDFにしたものも置いておくが、 これを使って書いたもので申請受理されるのかどうかは知らない。 |
なお帰る際に、駐車場で10バーツ請求された。
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