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■2010年7月31日:タイ人との結婚・タイ人の日本へのビザ申請手続き

前回の続き)

セクション3実技

ではそろそろ実技の講義に移りたい。
日本大使館のHPに手順は全て書いてあるのだが、
実際読むと実に難解で月まで旅行するより困難なことのように思えてくる。
そこで、以下に私たち夫婦の体験談を紹介する。
後続の皆様のお役に立てば幸いである。
なお現時点での話なので、くれぐれも大使館のHPを隅から隅までご熟読いただきたい。

在留届と婚姻届以外の各書類は日本大使館のHPからDL出来るので、
事前に全て用意して漏れなくコピーし、可能ならスキャンして控えておくこと。
申請時には、特に必要と書いてなくても原本のほかにコピーをミニマム1部ずつ持参すること。
大使館のHPに未記載でも必要な書類や、逆に「あン?、何でこんなの持ってきたの?」
というものもあるので、事前に大使館に問い合わせて説明を受けていただくことをお勧めする。
また既婚者・配偶者・犯罪歴の有無等でも内容が異なってくるので、ご注意願いたい。
またタイ語での記載も有るので、伴侶であられるタイ人の方にもお見せいただき、
手順を良く理解しておいてもらおう。

本稿では大使館のHPの細かい見方・各手続きの分類等の指示には言及していないが
(ビザの申請には実に多くの種類がある)、それくらい分からないようでは到底申請不可能なので、
心して掛かってもらいたい。実際始めれば必要なのは書類だけなので、
どうということはない作業である(会社に休みや半休の届け出をする必要はあるが)。


■結婚手続き
  (日本人がタイに仕事で在住している場合で、タイの役所を中心に処理する場合)

STEP1

日本人側必要書類
@申請書
A質問書
B在留届
C戸籍謄本
D住民票(抜いて来てあれば不要)
Eパスポート
Fワーキング・パミット(就労ビザ)
G在職証明書
H所得証明書

タイ人側必要書類
Iバッ・プ チャー・チョーン(IDカード)
  バッは”カード”、プ チャー・チョーンは”国民”とか”民衆”といった意味。
  語彙が分かってしまえば喋るだけならタイ語は簡単なので、ここで覚えてしまおう。
Jタビアン・バ↑ーン(戸籍謄本)
  タビアンは”戸籍”または”登記”、バ↑ーンは”家”
Kパスポート(無ければ不要)

@ABは全て日本語で記入すれば良いので楽勝だ。
Bは大使館に置いてあるので、その場で記入・提出しても構わない。
GHは会社に作ってもらう。実はこれが重要で、私の意見では日本でのビジネス・ビザ申請時も、
会社が持っている社会的な信用が一番ものを言うのではないかと感じている。
周りではああでもないこうでもない、と揉めている輩が幾らでもいるのに、
私の場合だけは殆どいつもスルー・パスなのだ。

以上を全部揃えて日本大使館に持って行く。
1,060THBの料金で、以下2通の書類を作ってくれる。午前中に持って行けば、翌日発行してくれる。

L「結婚資格宣言書」(英文)
M「独身証明書」(英文)

STEP2

LMを外務省に持って行って翻訳の上、認証してもらう。
外務省は「ク スアン・カーン・タン プ テー」というので、
 スアン(省庁)
カーン(副詞・名詞化)
タン プ テー(外国)

タクシーの運ちゃんにそう伝えれば乗っけてってくれるだろう。
バンコク郊外であり、私も妻も地名は忘れた。

認証料金が幾らかも忘れたが、翻訳は誰がやってくれるの、というと、
日本の運転免許試験場にいる代筆屋見たいのがうようよいるので、
そいつを捕まえて(捕まって?)やってもらう。料金は1,000だったか2,000THBだか
良く覚えていないが、何人もいるので、吟味して人選していただきたい。
彼らは1時間で出来るなどと大法螺を吹くので、盛大に文句を言ってやろう。
いずれにしても所要時間は大目に見ておいた方が良い。
午後から行ったら、確実に受け取りは翌日になってしまう。
私達も朝一で行ったのに発給は翌日だと言われ、窓口で「てやんでぇバーロー」と
押し問答を繰り返した挙句、ようやくその日の窓口の終了時間(5時)までには仕上げてくれる、
という確約を貰った。押しに弱いのがタイ人なのである。

STEP3

さて今度は、タイ語訳と大袈裟な認証スタンプが押されたLMを
最寄り(本当は何処でも良い)のアンプー(郡、市または市役所)に持って行くのだが、
そこいらのアンプーに持って行くと、パスポート(日本人の)のタイ語訳が必要、
などと理不尽なことを言われるので、バンコク近郊のバン・ラッ(Ban Rak)郡の役所に
持って行くのが良いだろう。ラッというのはずばり「愛する・恋する」という意味で、
ここはいわば「恋人岬」のようなところで、超有名なので、もしタクシーの運ちゃんに知らないと
言われたら、そいつは潜りだろう、というくらい外国人にフランクな役所で、
事実外国人申請者で溢れている。
ここでは簡単な面談の後(あなた騙されていませんよね?というようなことを聞かれる)、
以下の書類を恵んで下さる。また、苗字を統一するかどうかの判断もここで聞かれる。
統一する場合、さらに書類が必要になる可能性があるので要チェックだ。
ここでは記念撮影やド派手なO専用ケースが高額で売られている。我々は両方ともパスした。

O婚姻登録証

STEP4

Oはピンクの額縁付の厚手の用紙に書かれた、それはもうありがたい書類だ。
O入手後、それを握りしめて(本当に握りしめるとよれよれになってしまうので注意)
以下の書類をさらにプラスして、再度大使館に行く。

日本人側の必要書類
N戸籍謄本2部

タイ人側の必要書類
O婚姻登録証

二人の必要書類
P婚姻届(2部)

Pの婚姻届にはお相手のタイ人の方の本名や本籍をカタカナで記入する必要があるので、
未記入で持って行き、係官には「本当はご自身で書いていただかないと」と言われつつ、
そこをなんとか、いよっ、大将っ!などと持ち上げて書いてもらうのが得策。
簡単な面談の後、受け付けは終了し、凡そ1か月後タイ人の方の情報が日本の戸籍に編入される。
本籍の変更を検討されている方はこのタイミングでチェンジしておくのがお得だ。
この後戸籍編入作業が完了したかどうかは、
自分で頃合いを見計らって申請した日本の役所に問い合わせなければならない。
なお結婚に関する手続きでは、タイ人の方は日本大使館に行く必要は無い。



■タイ人が日本人の配偶者として日本に観光に行く場合の、短期滞在ビザ申請手続き

ビザの申請は1ステップで完了する。

日本人の必要書類
@在留届
A通帳(タイの銀行のもの)
Bパスポート
Cワーキング・パミット(就労ビザ)
D在職証明書
E所得証明書
F戸籍謄本(奥様の名前が入った状態のもの)

タイ人の必要書類
G写真(4.5x4.5、申請書に貼付して持って行く)
H申請書
I質問票
J滞在予定表
K通帳
Lバッ・プ チャー・チョーン(IDカード)
Mタビアン・バ↑ーン(戸籍謄本)
Nパスポート
O婚姻登録証
P日本の健康保険証(あれば)

H英語で記入する。適当で構わないので必ず日本への出入国日を書かなければならない。
  ビザは発給日から3か月間有効なので、その期間内で設定する。
  別に実際に日本に行く日が、申請時に申告した日取りから変わっても構わない。
Iタイ語で記入する。
Jタイ語/日本語を併記して自作する。真実を書けば良い。
FOP必ずしも必要ではないが、あれば大きな威力を発揮する。

以上の書類を全て揃えて日本大使館で申請する。なお建物はタイ人窓口側である。
並んで建っているので迷うことはないはずだ。
料金は1,080THB。申請から4〜5営業日で発給される(パスポートにステッカーが貼付される)。
申請時に交付日を知らされるので、自分で取りに行く。料金はその時支払う。
申請時に日本への航空券は必要無いので、航空券は発給されてから購入すれば良い。
2回目以降は申請時の必要書類が省略されるらしい。
また窓口は朝一で行っても開店前から並んでる連中やら揉める輩やらでごった返しているので、
やはり余裕をもって行かれることをお勧めする。

なおタイ人の方は出入国審査時に色々質問を受ける可能性があるので、
傍にいるなど配慮してあげた方が良いだろう。



■出生証明書
 未だ子供はいないので、未定っ!
 噂ではお子さんがいらっしゃれば、ビザ申請はさらに楽勝だそうである。


以上を以って本連載(?)は終了。

では、HAPPY LIFEをエンジョイされたい。

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