■2020年10月7日:笹弥
私たちが子供のころは、いわゆる「秘密基地」ごっこが全盛だった。
その辺の造成中の森に入って行って、
半分崩壊したみたいな木に板を渡した小屋を作って、得意になっていた。
よくそこで、拾ったエロ本なんかを持っていって回し見したものだ。
ヘビ(アオダイショウの子供)に噛まれて、
ベソをかきながら母に相武台病院に連れて行ってもらったのを覚えている。
それでも、どこで噛まれたのかは母にも明かさなかった(違う場所を言った)。
秘密を守ったわけだ。
そのうちに、流行りだから、似たようなワルが他にもいて、
付近に別の隊の隠れ家なんかもあって、勢力争いが始まったりもした。
具体的にいうと、夜に行って他所の基地の板を引っぺがして
自分らの基地に使ってしまったり。
当然喧嘩になるわけだが、勝敗はメンバーの構成人員により、
私のところは、ちょっと年上の先輩がいたのが幸いした。
その先輩は、どうやったのか知らないが、
コーラの空き瓶にスズメバチを閉じ込めて、コレクションを自慢していた。
彼は、やがて女まで連れ込むに及んで
(なんと、布団まで敷いてあった)、
中学校の裏だったから、その学校の教員に見つかって、
私たちのささやかな王国は一網打尽にされてしまった。
ぶらんこもあったのだが、それがバレなかったのが今思うと不思議だった。
自分が中学に入って、教師が
「あのぶらんこはお前たちの先輩が作ってくれたんだ」
とのたまうに及んで、
(ちげぇよ、バーカ)
と一人ほくそ笑んだものだ。
いまどきの、蛾だのゴキブリだのを見て逃げ出す子達を見ていると、
何なんだろうと思ってしまう。
今の日本の子供に、カマドウマといって何だかわかるだろうか。
今だと、こんな話は拉致事件に変わってしまうが、
していいこといけないこと教育が盛んな現代では、
まず実現しないだろう。
何が言いたいのかというと、最近の人は自分のルーツというか、
性格や人生を形成してきたものを持っていない人が増えてきている。
ただ携帯電話をいじくっているうちに30になっちゃいました、みたいな。
学校教諭も今や我々より年下の人たちがやっているから、
そのレベルも悪いが知れている。
昔みたいに、学校は教師が親代わりになってくれるところではなくなってきている。
今はちょっと怪我をしたって、「自分の足で歩けるでしょう!」などと言ってくれる教師はいない。
私が子供のころは、調べ物があったら本屋に行った。
現代は、インターネットに何でもある。
つまり、苦労する機会が減ったということだ。
それで、そんな話とは全く関係ないのだが、
面白い日本料理店を見つけた。
場所は、Sukhumvit 49のサミティベート病院を少し過ぎて、
Soi Phrom Si 1という通りを入ったところだ。
あずまのある通りを逆方向に行ったところである。
なお参考に、8/22のタイ・バーツのレートはTHB 1 = 約 \3.35だった。
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