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■2014年6月23日:最後の暗殺者

クリックして拡大  原題:THE BOURNE ULTIMATUM (1990年アメリカ)
 著者:ロバート・ラドラム
     Robert Ludlum/1927-2001 アメリカ生
 文庫初版:角川文庫
        上・中 :1990年12月25日
        下   :1991年1月10日       
 価格:上 2003年8月15日(第3刷) 667円
     中・下 両方とも2003年11月15日(第3刷) 705円
 巻数:上中下巻
 品番:ラ1-23〜25
 管理人読了日:2005年3月5日
 映画化:2007年、ユニバーサル・ピクチャーズ、アメリカ
 映画題名:ボーン・アイデンティティ(原題と同題)
 映画主演俳優・女優:
 マット・デイモン
 日本語DVD化:2008年
 ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン株式会社

またラドラムの作品を紹介することになるとは思わなかった。
先日読み直したところ、なかなか面白かったのだ。
なんだかんだ言って好きなのだろう。

映画の方は原作と全く内容が異なり、マット・デイモンの演技以外に見るものは無いので、
ここでは紹介しない。
映画はDVDを買いに行く暇がなかったので、出張で福岡に行った際に空き時間を見つけて
どこかその辺で買ったのを覚えている。


さて本編の方だが、本作はラドラムの暗殺者「ジェイスン・ボーン」を軸とした
3部作の最終章に当たる。
シリーズの主人公、ジェイスン・ボーンは、第2作「殺戮のオデッセイ」で寄り道したものの
(中国を舞台とした第2作はあまり面白くなかった。第2作から日本の翻訳版は出版社も変わっている)、
シリーズ共通の敵である国際テロリスト、イリイッチ・ラミレス・サンチェスと最終的な決着を付ける。

ボーンは今回、旧友であるアレックス・コンクリン(CIAの工作管理官、映画では第1作で死亡)と
モー・パノフ(精神科医)の協力を得て、カルロスの第一の襲撃を交わし、
妻のマリーを甥が経営する南国のリゾートに逃がす。
ボーンは二人の協力により、CIA長官やKGBの高官と渡りを付け、次第にカルロスを追い詰めていく。
彼はパリからモスクワへとカルロスを追い、そこで宿命の対決が行われる。

ボーンはフランス語と中国語に堪能だが、ロシア語は話せない。
そこで、ソ連人と話をするのは、もっぱらロシア移民であるアレックスの役目だ。
国際諜報小説の世界では、語学力も重要なファクターだ。


自分が年齢を重ねると、読む小説の受け取り方も変わってくる。
ボーンのそそっかしくて性急なところは私も良く似ていると思う。
もちろん、私には彼ほどの特技はないが。
80年代を舞台としたシックなアメリカ小説の作風に、郷愁を誘われるのも悪くないと思った。

本作はアメリカ小説だけあってジョークも秀逸だ。特に傑作なのは、
KGBの将校であるクルプキンと、アレックスが通信書類に関して
そこに何が書いてあるのか、という話をしていて、
「政治局員が全員ゲイだという国家機密じゃないのか?」

これは読まずにはいられない。

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ロバート・ラドラムは作品の映画化を見届けることが出来ずに世を去ってしまった。死後に発表された作品もある。 個人的には、その作品には面白いものとつまらないものと両方あるように感じているのだが、最初に触れたのはそのつまらない方で(たしか「シグマ最終指令」だったと思う)、その後しばらく忘れていたのだが、再帰したのが「暗殺者」。古本屋をブラついていて見つけたのだ。■2012年2月12日:暗殺者



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