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■2010年9月25日:MBK(マーブンクロン)センター

今回はBTS「SIAM」駅を降りて少し歩いたところにある、MBK(マーブンクン)センターを紹介する。
地区で言うとSiam Squareというところだが、それは限定された地域なので、
ラマ1世通りと言った方が通じやすいだろう。
名前の由来もあるらしいが、検索すれば幾らでも見つかるのでここでは触れないことにする。
建物の外観写真も同様の理由で掲載しない。本HP自体にも3枚くらいはあるはずだ。

このビルは小さなテナントがそれこそ星の数ほど各階にひしめいていて、
入ったら出て来れないのではないかと思えるほど迷路化している。
もっとも大概は衣類かガラクタを売る店ばかりで、他にはない品揃えと言えるのは
携帯電話と日本のゲーム機ぐらいだろう。
ここはITデパートではない。しかし、バンコクで携帯電話の品揃えが最も豊富なのは間違いない。
改造屋・修理屋の類も多数ある。

入口のセキュリティ・チェックも厳重で、探知機のアーチをくぐらなければ入店できない。
私は色々なものを身に着けているので、ブーツやらベルトやらポーチやらがいつも引っ掛かり、
鞄のジッパーを開けさせられる。といってもチラ見するだけで、形だけのチェックだ。

ちなみに、トイレは有料で2THBである。トイレの入り口に徴収スタンドが有り、係員が座って獲物を待っている。
この光景は何年も前から一緒だ。

このビル内は明確に撮影禁止されているが、文句があるのは警備員と売り子だけなので、チャンスは必ずある。
6FのごちゃごちゃしたところでTシャツでも買ってやろうと思い見ていたところ、
最初は「お兄さん元気?何処から来たの?何人?これ安いよ他には無いよお買い得だよお土産に最適!」と
タイ語で声を掛けてきた(面倒臭いので分からない振りをしていた)おばちゃんが、
店にカメラを向けた途端に「ノー フォト!!」と叫び始めたので急に興醒めして出てきてしまった。
こんな店の写真が何処かに掲載されたところで、売り上げに影響することはないだろうし、
まして悪事を考える者もいない。あまりみっともないので勘弁してくれ、というのなら話は別だが。


各階の販売品目をピックアップしてみた。

1F:衣類、ブランド洋品店、雑貨、ファースト・フード
2,3F:雑貨、金(ゴールド)、レストラン、陸橋から繋がっているのは3F。
4F:携帯電話、ゲーム機、コピー・ゲームソフト、同じくDVD(どちらも正規版もある)、食堂
   (この階が恐らく一番の見どころではないだろうか)
5F:家具屋、本屋
6F:衣類(99THB/Tシャツ)、雑貨、コピー・ゲームソフト、同じくDVD、レストラン、フード・コート
7F:レストラン、映画館、ボーリング場

1〜3Fまでと6Fは根本的に売られているものは一緒だ。貴金属店は3Fが多い、Tシャツは6F、
等の傾向は見られるものの、結局のところ雑貨屋の集合体である。
そこで、各階の特徴、と言えそうな商品をハイライト表示した。
Tシャツは、スクンビットあたりの露店で売られているような種類の柄は全てここで見つかるのではないか?
と思えるほどの品揃えだ。しかも99THB。

お気付きかと思うが、各階に飲食店が点在している。
服と食べ物を一緒に売るなど我々日本人には考えられないが、この国では良くある光景で、
タイ料理のきつ〜い匂いが鼻を突くところで服など見る気にならない。
おまけに、狭いし暑いわで料理の匂いが汗臭さと混ざって凄まじい圧迫感が襲う。
4Fなど店舗数が多いので特にその傾向が高い。何しろ買い物をする店のカウンターの横で
店員がラーメンを食べているのだから堪らない。そんなわけで、私はMBKが嫌いだ。
パンティップ・プラザも似たようなところがあるが、このビルは狭さと店舗数の点で遥かに上で、
セントラル・ワールドなどはもう少し上品だ。

ボーリング場もあるらしいが、歩くのがかったるくて探す気になれなかった。
噂ではセントラル・ワールドも再オープンの暁には、スケート・リンクが出現するそうである。
何処にそんな金があるのか不思議で仕方がない。スケート・リンク自体は、ラチャダーピセーク通りの
外れにある「Esplanade」にもある。

3F、陸橋から入ってきたところ。 3Fの日本食店。写真では少々分かり難いが、回転式のテーブルであり、
覗いてみたところ寿司は手前の棚に並んでおり、テーブルで回っているのは
鍋(すき焼き?)の具。何か日本文化を誤解されているような気がするが、
彼らなりに工夫して自分達の文化と融合させた結果なのだろう。

3FにHI-TEC MAGNUMのブーツ店が登場!
これで私も困らなくて済みそうだ。
(店がいつまで存続できることやら)

4F。何となく一つ一つの店舗が小さそうなことがお伝えできそうな画像だと
思うのだが(一店舗に蛍光灯一本)、いかがだろうか?
6F。何とも紹介しようのない写真。^^);;


最近、タイのこの手のショッピング・センターを見ていて気が付いたことがある。
何故こうも電気製品と飯屋が同居しているのか。何しろ両者の価格はまるで違う。
店員が食べているラーメンの汁が垂れたら電子端末はショートしてしまう。
しかも、それは売り物なのである。
同じSiam Squareに昨年出来たdigital gatewayなどは、この差がさらに顕著である。

要は、電気製品など一般タイ人には高額で滅多に買えない。
そこで、飯屋の登場である。デパートの中なので飯屋も高いが、安い屋台やフード・コートも有る。
こういった店があることで、週末デパートを冷やかしに来た庶民も、一通り見て回った後、一息つけるのである。
もちろん、物色中に腹が減ることもある。

我々日本人には想像もつかないことだが、タイには”上流社会”なるバカげた風潮が一般に存在する。
だから後進国なんだろ、と言われればそれまでだが、日本や欧米の”実力でのし上がった金持ち”とは違い、
代々の地主や世襲的に受け継いできた政治家など、いわゆる”特権階級”みたいな連中が居て、
これがデモや騒動の一因にもなっている。この手の人間は、街で見れば直ぐに分かる。
派手(というか奇抜)だし、あからさまに”世間知らず”な面構えをしているからだ。
この国をもう50歩くらいバックさせると、北朝鮮やミャンマーみたいになる。
こういった連中が幅を利かせている限り、この国はいつまでも貧しいままだろう。

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